「コロポックル 見~つけた!」は私の三作目のゲームです。
娘も小学生になり、我が家や外で開催されるゲーム会に参加する中で、
「子供と一緒に遊べるゲームが欲しい」と思ったのがゲームを作ったきっかけです。
ゲームの概要
「コロポックル」は北海道や樺太などのアイヌ民族に古くから伝わる妖精の名前で、その体は小さく、フキの葉の下に隠れるとされています。
(正確にはアイヌではコロポックルを「人」と見なしていますが、民俗学的な詳細は省きます)
ゲームはアイヌの神様がコロポックルたちとかくれんぼをする、というテーマで、プレイヤーはコロポックルのチップを7つ集めることを目指します。
チップには「コロポックル(ピンク)」と、「フキ(緑)」の二種類があり、色も材質も異なるので、触るとすぐ分かるようになっています。
ゲームは小さな巾着袋に入ったチップを隣のプレイヤーに順に渡す事で進みます。
チップの交換、あるいはカードの効果を使って、コロポックルチップを早く集めたり、フキチップを集めたプレイヤーを脱落させます。
ゲームの特徴
ゲームには子供の好きな要素をふんだんに盛り込んでいます。
箱やカードのかわいいイラストは、「ぐるっぐ」さんにデザインをお願いしました。
チップは袋に入れられ、他のプレイヤーからは見えません。
またチップ交換では何を渡すか言わないため「秘密にする情報」が多く、考えていることを隠すのが重要です。
この「悪いことをしているような背徳感」が小さな子供にはたまらないようです。
もちろんチップを「集める」という作業自体も楽しいですし、使用するアクションはアイヌ語なので、そうした「知らない言葉を叫ぶ」のも子供は大好きです。
ゲームなので勝ち負けはもちろん重要ですが、それだけでは負けた子には不満が残ります。
子供と遊んでいると、負けた悔しさで泣いてしまうこともよくあります。
そのためには勝敗を重視しないゲームも一つの手ですが、ゲームの中に「楽しいこと」をたくさん詰め込むのも一つの方法です。
このゲームは、そうした「楽しい事の詰め合わせ」で作っています。
保育施設と寄付
「コロポックル 見~つけた!」は元々が子供向けに作ったゲームですが、個人制作ゲームのイベントに参加される方はゲーム好きの大人が多く、なかなか子供に情報を届けるのが難しいのが現状です。
まずは日ごろの感謝を込めて、娘の通う小学校の学童保育に寄付させていただいたのですが、これが大人気。
遊びすぎてボロボロになったので、新しく寄付し直したほどでした。
その人気を見て、このゲームは今では保育施設への寄付を行っています。
下記のリンクは過去に寄付させていただいた先からのレポートです。
「コロポックル 見~つけた!」寄贈レポート : アナログゲーム療育 松本太一様
「コロポックル 見~つけた!」寄贈レポート : 親と子のひろば ルーテル園 アフタースクール 永田 令様
また、今回の熊本地震に際しては、被災地を訪れてボードゲームを寄付するという試みを拝見し、ゲームを寄付させていただきました。
そうした活動は今後も可能な限り続けいければと考えています。
大人向けには
とはいえ元々が「娘と一緒に遊びたい」という同期で作っていますので、大人同士でも遊んで楽しいゲームになっていると自負しています。
ゲームとしての戦略性の他にも、「他の人に見られないように、ぎゅっと手を握ってチップを渡す」という点は、むしろパーティー向きです。
むさい男ばかりでやる図はあまり美しいモノではないですが・・・
ただし使用している巾着袋は子供向けに小さい物を使っていますので、特に体の大きい方には使いにくい可能性があります。
この点はあらかじめご容赦ください。
特典について
今回のプロジェクト中にご注文頂いた方には、イラスト担当の「ぐるっぐ」さんデザインのクリーナークロスを限定特典として付けさせて頂きます。
寄付は引き続き受け付ていますが、寄付を続けるためにもゲーム自体が一定数売れる必要があるのも事実です。
新作ゲームのプロジェクトではありますが、これらの作品にもご支援のほどよろしくお願いします。