メゾン・エ・オブジェ2024・1月展への出展が終了しました!
大きなトラブルもなく(小さなトラブルはたくさん!)、無事に日本へ帰ってきております。
パリ滞在中は不慣れな生活で余裕がなく、また帰国後はやや体調を崩していたり、メゾン・エ・オブジェ出展の感触・感情の整理のため、活動報告が今になってしまいました。
すみません。
まず、この度はご支援いただき、そして背中を押していただき、本当にありがとうございました!
おかげで、パリでとても刺激的な時間を過ごすことができました。
今回の出展の成果ですが。
ご支援・応援してくださった皆様に格好をつけても仕方がないので、正直な話をしますと、今回の出展中の受注はありませんでした。
日本からの出展者の皆さんとお話ししたところ、1回目の出展で大ヒット!というのは無い事ではないけど、多くの場合、改善しながら繰り返し出展するうちに記憶に残り、信頼感を得て、取引に繋がるパターンが多いそうです。
そんなに甘くはないという事です。
そしてもう一つ、今回大きく残念に感じたことといえば、全7ホールのうち、僕が出展したホールは位置的に入場者が少なかったようであるうこと。
『包 -TsuTsuMu- 』は少し特殊なアイテムなので、もっと多くの人に見てもらった時の反応やその割合を確認できなかったことは心残りです。
でも、出展位置は運だったりするので、これは受け入れるしかないです。
ただ!
他のホールよりは来場者が少ないとはいえ、やはり世界最高峰の見本市「メゾン・エ・オブジェ」
フランス国内、スペイン、ベルギー、ポーランドなどのヨーロッパ各国はもちろん、アメリカ、カナダ、中国、オーストラリア、ブラジルなど、世界中から多くの方が来場していました。
そして僕のブースで足を止め、その構造に驚き、感嘆の声を上げてくださった方も多くいました。
想定より少なかったとはいえ、興味を持ってくださった数十名のショップオーナー、バイヤー、イベンターの方と名刺交換をし、まずは一つのつながりができました。
これから、フォローアップメールを送るなど、定期的に直接ニュースを発信していきます。
何より今回出展して良かったのは、実際に現地での空気を感じ、フランス・ヨーロッパとの気持ち的な距離が縮まったことです。
全然、別世界の話ではないことを実感できました。
万人受けするわけではないが、一部の方には、とても刺さること。
言葉や文化、容姿が違えど、興味を持ってもらえることを実際に見れたこと。
フランス語や英語なので、基本的には通訳さんが説明をしてくれるのですが、説明の途中で僕の方を見て、笑顔で「ファンタスティック!」とgoodサインを出してくれたり、握手を求められたりと、日本とは違う体験もできました。
SNSでは繋がっていたけどパリで初めましての日本の方や、多くの日本人出展者の方との出会い、何度も出展している方達の経験談など、出展しなければ得ることができなかった情報をいただけました。
そして、みなさん、それぞれが工夫して頑張っていることも分かりました。
全く未知で、一大挑戦だったメゾン・エ・オブジェが終わり、良かったこと悪かったこと、反省点改善点、色々な部分が出展前よりも見えてきました。
華々しいデビューとはなりませんでしたが、僅かな糸を手繰り寄せながら、これからも世界に向けてアンテナを立て続けて、次の機会を逃さないよう準備を進めていきます。
そして、メゾン・エ・オブジェ出展を考えている方に。
まだまだ少ない僕の経験ですが、少しは何かの役には立てると思うので、伝えていきたいと思っています。
なんでも聞いてください。
これから、ご支援いただいた皆さまへのリターンを順次お送りいたしますので、今しばらくお待ちください。
これからも漆を使った製作活動とともに、販路拡大活動を模索しながら、いろいろなことに挑戦していきますので、引き続き応援をよろしくお願いします!!
漆作家
武藤久由