いよいよ、妻でありパートナーである廣瀬明香のクラウドファンディングが最終日を迎えました。(残り14時間半)
これまでに191名の方々から2,628,504円のご支援を頂き、目標の300万円までもう少しというところまで来ました。
目標達成に向けての最後のご支援のお願いにあたり、なぜ私がこのプロジェクトに関わっているのかを改めて述べたいと思います。
「パートナーだからでしょ?」と言われることもありますが、それだけではありません。確かに、きっかけはそこにありますが、パートナーだから無条件に何でも応援するわけではなく、僕自身がこの3年近く彼女が準備する姿に深く共感しているからです。
小さい頃からの夢だった、薬剤師として海外で国際協力を行うことを、父親のALSという難病が判明したため、支えるために日本に残る決断をしたこと。
父親の死を乗り越え、10年間続けた薬剤師の仕事を辞め、自分が本当にやりたいことを追求する決意をしたこと。
薬剤師を辞めた後、社会に何も貢献できていないと感じ、無力感に苛まれながらも、涙ながらにもがいていたこと。
肩書を失い、自分が何者でもなくなった時は辛い時間だったと思います。ただ、そんな時も、女性のための独立を目指すためのデザインスクールに通い、自分らしさを模索する旅人の学校に通い、起業塾でコンセプトを形にするために努力し、多くの本を読んでビジネスについて学んだ姿勢を見せてくれました。常に動き続け、もやもやとしていた夢物語を明確にしていきました。
僕からの「やりたいことがあるのは良いことだし、心から応援する。けれども、誰のためにやるの?自分だけのためでは絶対に続かないよ。本当にやりたいの?」という身内ならではの厳しい問いかけにも立ち向かい、それを乗り越えてきました。
そして昨年、大きく動きました。第一子の誕生が判明してからは、覚悟を決める意味でも長野県に移住。子どもが産まれる1ヶ月前に起業し、産まれた後の2ヶ月でクラウドファンディングに初挑戦しました。
側から見ると、かなりクレイジーなことをしているように思えるかもしれません。しかし、
「私みたいに人の目を気にしてしまって表現できず、心を解放できない人は必ずいる。私もそう。訪れてくれた人の心の赤十字になりたい」
と言い切り、そこに悲壮感はなく、楽しそうに話している姿を見て、これは成功すると確信しました。
また、彼女と話したことがある人なら、「そうだよな」と頷いてくれると思いますが、彼女と話すと、とても安心するんです。人生には色々あるけれども、生きていて大丈夫だと思わせてくれる、不思議な安らぎをもたらす力があります。この強みは唯一無二だと思いますし、「森と、ピアノと、 」のコアコンセプトである「とっておきのおひとりさま時間」を1日たったひとりのために提供することで、訪れたお客様を心から大切にし、安らぎをお渡しできると思います。
僕自身も、この数年間でこの事業を形にするためにサポートしてきましたが、良いチームもできました。
大阪万博にも出展する新進気鋭のアーティスト兼建築家である大野さん。
彼はその土地の自然や繋がりに敬意を払い、大切に活かす独自性を持ちながら、廣瀬の想いを大切にし、丁寧にデザインを進めてくれています。
アートディレクターのけんさんは、世界各国で数々の賞を受賞しており超多忙にも関わらず、このプロジェクトに賛同し、まだビジネス化が進んでいない段階でもすぐに参画を決めてくれました。ロゴデザインをはじめ、チームの世界観を大切にする役割を担っています。
海外の人の対応や森の中を自然に案内できるサニー。彼女は慶應義塾大学院を卒業後、すぐに長野に移住し、プロジェクトのコアメンバーとして関わっています。
プロジェクト当初から廣瀬の伴走者として支えてくれた倉原康。人の心をよく理解し、ずっと廣瀬の苦手な部分をサポートしてきました。
こんな素晴らしいメンバーたちがいるからこそ、今なら確信を持って周囲の方々に来ていただきたい、応援していただきたいと言える状態になりました。僕自身も、自分の大切な人たちをもっと大切にしたいと思っていますし、それを実現できる空間になると信じています。そんな場を、いつもそばで支えてくださる多くの友人や仲間と一緒に作り上げていきたいと思います。
どうか、クラウドファンディングの最終日に、皆さんの力をお貸しいただければ幸いです。
「森と、ピアノと、 」
プロデューサー 石島知