
低温火傷を負ったヒダリーくんと
べっぴんちゃんですが
ヒダリーくんは火傷の箇所が
少しずつただれていき
4月に入って完全に皮膚が無くなりました。

当初は食欲もあったヒダリーくんですが
皮膚がただれ始めたあたりから
徐々に食欲が減退し
お薬を飲ますのも大変な
状況になりました。
シュウ酸カルシウム結石の関係から
療法食を食べさせていましたが
口にしてくれるものを最優先し
少しでも食べてもらえるように
日々工夫をしてきました。
お肉だけを調理した物
興味をひくような匂いの強い物
クリーム系の食べ物
昨日は食べたのに
今日は食べない。

今朝は食べたのに
次は食べない。
という繰り返しで
毎日毎日複数の食べ物を
用意し口にしてくれる物を
ひたすら与えてきました。
薬も服用用の犬用のおやつに
入れても薬に気付いて食べなかったり
ちゅーるを混ぜても
ウェットを混ぜても
ダメだったので強制的に
飲ませたりもしていました。
その間、頻繁に皮下点滴と注射をしに
病院にて対処いただきました。

皮膚がただれ出してからは
病院での消毒処置と
自宅での定期的な消毒を
行っています。
雑菌が入らない様にカバーをし
抗生剤も服用し
痛み止めも肝臓にあまり影響のない物を
開始しました。

皮膚が完全にただれて無くなったころから
食欲が少しずつ戻ってきました。
ドライフードに関しては全く
食べる気が無かったのが
他の子達のご飯の準備をしているのを
見ながら目で追っていたので
少しずつ味見をさせたら
徐々にですがドライフードを
食べてくれるようになりました。
食べてくれるフードに少しずつ療法食を混ぜ
一昨日からは100%療法食に
通常のウェットフードにしても
食べてくれるようになりました。

一時期は水を飲むのも嫌がる事があり
毎日通院して点滴をしていただく事も
ありました。
かなり広範囲に火傷があったので
痛みもかなりあったと思いますが
嫌がりながらも薬を飲んでくれて
痛みにも耐えてくれて
ヒダリーくんは、本当に頑張って
くれたと思います。
先週の定期的な洗浄で
ようやく先生から
「落ち着いてきましたね」
という安心出来る言葉を
いただきました。

先日の定期的な洗浄では
食欲も戻ってきたので
皮下点滴はせずにすみました。
皮膚が完全に無くなった場所に
今度は皮膚が再生するのを
待つだけになります。
皮膚の再生が上手く出来ないと
別の箇所からひっぱってきての
手術にはなります。
今はまだ再生し始めなので
どうなるかわかりませんが
無事に再生するように
ヒダリーくんのケアを丁寧に
していきたいと思っています。

寝たきりなので嫌な薬からも
逃げられず
強制的に投薬する時は
とても心が痛みました。
お薬によっては飲みづらく
味がわかりやすい物があるようで
抗生剤に限ってはあからさまに
拒絶していました。
ヒダリーくんも色々と考えた挙句
頬と歯茎の隙間に薬を入れて
私が仕事などで出かけた後に
口から薬を吐き出す事も
2度ほどしておりました。
今はヒダリーくんが薬だと気付かない
方法でヒダリーくんも喜んで
口にしてくれているので
安心して薬を飲ませる事が
出来ています。
薬をなかなか飲ませられない時には
このままだと回復しない。と
絶望感すらもありましたが
あの手この手で薬を拒否する
力が、ヒダリーくんにはあるんだと
考え直し、ある意味
ヒダリーくんが頑張っているんだと
捉える事が出来てからは
薬を飲ませる方法を模索するのも
悪くは無いなと感じました。

最後になりましたが
ヒダリーくんが食欲が無くなった時に
食べ物のアドバイスをくださった方
ヒダリーくんが少しずつでも良いから
回復する様にと祈ってくださった方
ヒダリーくんの医療費をご支援くださった方
本当にありがとうございました。
ヒダリーくんの頑張りはもちろんの事
皆様の励ましや祈りがヒダリーくんに届いての
回復だと思っております。
本当にありがとうございました。
完治まではまだ時間がかかりますが
引き続き応援いただけますと幸いです。



