こんにちは、エファの高橋です。昨日の活動報告で、エファが事例として取り上げられた本を紹介させていただきました。▶︎「アクセシブルブック はじめのいっぽ ~見る本、聞く本、触る本~」のご紹介はこちら今年6月、『アクセシブルブック はじめのいっぽ』の出版記念シンポジウムとして、 「アクセシブルな社会へ~本の飢餓の解決に向かって」を出版元のボイジャーとエファジャパンとの共同開催で行いました。いつもエファの活動は主にカンボジアやラオスの子どもたち向けに行われていますが、日本でも、点字図書館やアクセシブル・ブックス・サポートセンター(ABSC)など、さまざまな方や施設でアクセシブル図書に関する取り組みが行われていることを改めて知りました。モデレーター:野口武悟さん(専修大学文学部教授)シンポジスト :宮田和樹さん(著者、青山学院大学総合文化政策学部非常勤講師・デジタルストーリーテリングラボ代表教員)立花明彦さん(社会福祉法人 日本点字図書館・館長)落合早苗さん(アクセシブルブックサポートセンター(ABSC)センター長)鎌倉幸子(エファジャパン プログラムマネジャー)シンポジウムでは読書バリアフリーに関連する研究や啓蒙活動を行っている専門家の方たちが集まり、本の飢餓という課題や解決のための取り組みについて講演が行われました。リアル開催とオンラインのハイブリッドで実施され、参加者は90名にのぼりました。シンポジウムで自分の印象に残っているのは、アクセシブル図書を「自分事」として捉えることの大切さです。電子書籍の読み上げ機能など、必ずしも身体障害がある方だけではなく、たとえば満員電車など本をよみづらいという環境的な障害がある場合にもとても便利な機能です。私たちが日常の中で、「アクセシブルって何だろう」ということを知り、考えることが、アクセシブル図書の普及に、そして本の飢餓解決につながるのではないかとおもいます。シンポジウムのようすは、以下の動画でご覧いただけます。ぜひチェックしてみてください!
アクセシブル図書 の付いた活動報告
2024年5月にボイジャーから「アクセシブルブック はじめのいっぽ ~見る本、聞く本、触る本~」が出版されました。「読書バリアフリー法」や、注目のアクセシブルブックの種類や電子書籍の可能性を詳しく解説した本です。エファも事例として取材を受けました。「アクセシブルブック はじめのいっぽ 〜見る本、聞く本、触る本〜」著者:宮田和樹 馬場千枝 萬谷ひとみ出版社名 ボイジャー出版年月 2024年5月 電子版:1,540円(税込)印刷版:2,420円(税込)出版書籍情報https://store.voyager.co.jp/special/edod_accessible目が見えなかったり、視力が弱かったり、活字を読むことが苦手だったり。このような障害を持った人たちのための本とはどんな本? アクセシブルブック、読書バリアフリー法の解説と筆者たちの体験レポートを紹介!引用)https://www.amazon.co.jp/dp/4866893435著者の宮田和樹さんは、これまでもエファの活動にご協力くださっている先生です。著者 宮田和樹さん愛知県生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。研究者(デジタルカルチャー)。青山学院大学総合文化政策学部非常勤講師・デジタルストーリーテリングラボ代表教員。電子書籍やウェブ、メタバースのアクセシビリティについても調査を行っている。著作翻訳に、デジタル・トラヴェローグ「デジタルブーメラン」、ブルース・チャトウィン「ノマドという可能性」(共に『10+1』No.8、INAX出版、1997 所収)など。所属学会:日本バーチャルリアリティ学会、日本情報教育学会。アクセシブルブックを必要とするのは、なにも障害者の方だけではないと思います。見る本、聞く本、触る本。実は私たちひとりひとりに、もっと読みやすい、理解しやすい本があるのかもしれません。本の飢餓を解決するためのヒントが詰まった本。よろしければぜひ皆さんも手に取ってみてくださいね!