看取れることは、幸せです。荼毘は12月15日になります。 みなさまからお力添えを頂きました。元聴導犬まるちゃんです。2ヶ月前に「治す方法はない」と、余命宣告を受けての、過酷な闘病生活でした。まるちゃん、やっと痛みと苦しさから解放され、虹の橋を渡っていきました。最後まで仲間たちに囲まれて、穏やかに、眠るように。 激しい嘔吐と下痢の繰り返しのなか、空を見つめて何度も尻尾を振っていました。「先輩犬が迎えにきているのかなぁ」と、心が一瞬ですが、安まりました。安らかで、静かに息をひきとりました。 まるちゃん、本当にありがとう。ありがとう。大好きだよ。亡くなる前。5日間はまったく何も食べられず、噴射するような真っ黒な下痢と、噴水のような嘔吐の繰り返しで、体の中を空っぽにしているようでした。この2日間は、夜はスタッフから離れず、目を覚ますとそばに寄り添っていたようです。布団は、嘔吐と下痢で汚れていても、まるちゃんがそばにいたいのでと、一緒に寝てました。 亡くなる朝、他の子が朝エクササイズに出ると、自分も行きたいとまるちゃんが立ち上がりましたが、すぐに突っ伏してしまい、動けません。抱っこして外に出しました。すでに歩けなく、陽だまりに寝転んだまま走り回る仲間たちを、首を上げて眺めていたそうです。 抱っこして2階の部屋に戻ると、もう力が抜けていて、呼吸の回数がどんどん減り、訓練部長のまゆみと有馬がシリンジで塩水で口を濡らすとちょっと舌で受けていましたが、深い息を回数少なく、5分ほどして、静かに亡くなりました。「まるちゃん、グッドー」と訓練の時の褒め言葉を言うと、一瞬目に光が入りました。 昨日も、自分は全く食べないのに、他の仲間たちがガツガツと食べている様子を嬉しそうに眺めていました。やはり昨日から、誰もいない空間を見て、尻尾を元気よく振っていて「先輩犬が迎えに来ているのかなぁ」と話してました。 とても、嬉しそうでした。獣医師からも、年末まで持たない。治る見込みはなく、下痢と嘔吐の繰り返しをするだけと、余命宣告を受けていました。あまりに苦しそうなので、安楽死も相談しましたが、こうやって、看取れて本当に良かったです。どの子も素晴らしい子たちですが、まるちゃんのような愛情深く、優しい子はいません。謹んで、ご報告申し上げます。有馬