根府川駅の底 廉秦峯 (中1)
パネル、アクリル、ペン 88.5cm×60cm
関東大震災で被害を受けた根府川駅列車転落事故。今も残っている客車
魚「家みたいで快適だ、ありがとう。」
客車「魚たちとずっと、ここに居たい。」
動画を観てもらうとシャイな生徒に見えますが
中々な無頼派な面もありまして
もし、中級部のアーティストトークに質問まで企画していれば
絶対語ってもらいたかったエピソード。
ここでは簡単に紹介します。
この作家は6年生の時に実際に根府川駅に行ってます。
学校に行く日、学校最寄駅を通り過ぎ、そのまま東海道本線へ。
(人は時に旅に出たくなるんですね)
2時間ほどかけて根府川駅に行きました。
鉄オタの衝動を抑えられなかったのでしょうか。
そしてこの絵は現在の根府川駅に行った時のことをリアルに描いているのです。
作家「駅にはサルがいたんですよ。」
よく観ると、人はいないが、サルはいるんです。
探してみてください!
駅舎と共に沈んだ客車と魚たちのメルヘンは空想です。
リアルと空想が結びついた絵に見えますが、
両方を描く事でより事実をリアルに描く事が出来る。
この作家にとってのリアリズムなのです。
100年のRe-vive展という展示を10月に行いましたが、その時に外壁に展示して電車を延長しまして描き、みんなにその壁面をドローイングしてもらうという企画を行いました。
沢山の方たちに描いてもらい、輪が広がっていきました。
根府川駅と共に沈んだ客車も喜んだことでしょう。
このように作品には作家が込めたものやエピソードが必ずあります。
そして、それを人に話す事で作家自身がさらに深く考えられるようになる。
観る人はもしかしたら作品と作家が融合する瞬間に遭遇するかもしれません。
作品と作家は実際の展示会場で出会う事により、
音楽のライブ会場で体感するものよりも、さらに身近な臨場感を味わえると思います。
そんな、作品の物語を体感できる展示が、私たちの美術部展です!
中高生たちの考える自由とは?
また、テーマに囚われず、自由に表現された作品とは?
そんま答えが出るかで無いかは、、、展示会場で作家と語り、確かめてください!
私たちのこのプロジェクトを成功させる為に
是非、ご支援をよろしくお願いします!