5月9日、代官山の「晴れたら空に豆まいて」では「砂丘の裏側、サハラ砂漠」の最終日でした。
Caravan to the future project をアピールするためにサハラ・エリキ会とmicroAction (橋の下世界音楽祭)が主催したこの上映会&ライブのイベントは、トゥアレグのアーティスト、ウスマン・アグ・モサ(「タミクレスト」のリードボーカル&ギター)を始め、アイヌのアーティストOKI (Oki dub ainu band) 、そしてブロードキャスターのPeter Barakanさんの大きいな応援を受けました。
Okiはソロでトンコリを演奏してくれました。とても癒される穏やかな音でありながら、Okiのアイヌとしての誇りも強く感じます。
皆さまはCaravan to the futureの 60分上映をじっくり見ていただきました。私も久しぶりに見ましたけれど、こんなハードコアーの撮影はさすがにもうできないと思いました!バラカンさんとのトークの中で、泥水や食事のことを聞かれましたが、私には一番辛かったのは影のない猛烈な太陽の日々の中での水不足でした。キャラバンの男たちは水を貴重に扱っていたので、決して無駄に使えません。その中で、私は顔を数滴で濡らすだけで、自分が生き返るほどの快楽を感じました。AMAN IMAN タマシェック語で「水は命」です 。
過酷な砂漠を横断するキャラバンは、生きる大切さを教えてくれました。この生命力は、キャラバンの子供たちの魂に深くに染み込んでいて、彼らはどんなに疲れていても、いつも元気に働いて、いつも元気に遊んでいました。今でも耳に響く彼らの雄叫びは、このプロジェクトの大きな原動力になっています。
「Outamacheq」という曲は、「タマシェック語の民」を意味する。ウスマン・アグ・モサがリードしているバンド、「タミクレスト」の初アルバム「Adagh」にリリーズされたこの曲は、トゥアレグ族なら誰でも知っています。遊牧生活を送ったことがないウスマンは、いつか塩キャラバンに参加したいとよく言っています。トゥアレグの自由をずっと歌い続ける彼だが、自分の故郷の村は北側はアルジェリア、南側はマリという国境によって二つに別れています。
ウスマンとOkiは美しいメロディーでこの夜を閉めました。サハラ砂漠から、アイヌの草原へ、国境のない音。