2023/12/19 17:00
夏の風物詩のイメージが強い揖保乃糸。実は冬につくられていることをご存じでしょうか?「揖保乃糸」は毎年、湿気が少なく、麺が締まる寒い時期の10月から4月の限られた時期に製造されます。年中生産できるわけではなく、揖保乃糸組合加盟の製麺業者しか製造できないため、揖保乃糸の生産量には限りがあるのです。
今回はそのように手間ひまをかけた、揖保乃糸ができるまでの製造工程をご紹介いたします。
「揖保乃糸」をつくる11工程
①こね前工程
②板木り工程ー作業1
③小より工程
④掛巻作業
⑤小引き工程ー試し引き作業
⑥小分け工程
⑦門干し工程
⑧切断工程
⑨計量、結束、箱詰め工程
⑩製品検査工程⑪倉庫熟成工程
普段は目にすることのない製麺の工程。今は多くが機械化されていますが、生地を「ねかし」「延ばす」ことを丁寧に繰り返す作り方は、600年前から変わっていません。そうめんを召し上がる際には、「そうめんができるまで」に思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。