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笑いの言語化プロジェクト! 笑える文章技術を広めたい!

【実現したいこと】・笑えるギャグと笑えないギャグの差を言語化したい・笑える文章や切り返しが作れる技術を広めたい【背景】もっと面白い表現と出会いたい【手段】ギャグ漫画などで使われているギャグの手法を分類する【時期】ほぼ無期限【場所】オンライン

現在の支援総額

500

0%

目標金額は200,000円

支援者数

1

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/07/22に募集を開始し、 1人の支援により 500円の資金を集め、 2024/09/30に募集を終了しました

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現在の支援総額

500

0%達成

終了

目標金額200,000

支援者数1

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世の中には笑わない人がいる。

ボケがつまらないというのもあるかもしれないが、同じボケを他の人にするとウケたりするので、ボケの問題ではなさそうだ。


笑わない条件を、以前紹介した笑いの四段階説から考えてみる。

1.不自然さが認知できない
笑いの四段階説では、不自然さを認知することが笑うための条件だったが、不自然さが認知できなければ笑えない。

1-1.不自然さに気付いていない
不自然さを教えてあげれば笑ってくれる可能性がある

例:「会計が777円で1000円札出してきたから333円お釣りを出してやったぜ」
「うん」
「いや、お釣りは223円だから」
「あ、そういうことかw」

1-2.自然かどうか区別ができない
自然なパターンを学習させれば笑ってくれる可能性がある

例:「医療ドラマ観てたら手術中に血が噴水みたいに出てて、やりすぎだと思った」
「血は吹き出るものじゃん」
「いや、漫画とかアニメとかで見るあれは誇張表現だから、実際は噴き出るほど出ないよ」
「なるほどw」

1-3.受け身で不自然さに気付いてもらえない

例:「会計が777円で1000円札出してきたから333円お釣りを出してやったぜ」
「うん」
「いや、お釣りは223円だから」
「うん。そうだね」

1-4.不自然な話が来ることを予測してしまい、その人にとって不自然ではなくなる。あるいは自然・不自然という区別がない
予測できても笑えることはあるので、おそらく本人の笑いのセンスが関係している。

例:「この間カフェ行ったらさぁ――」
「(どうせ何か変わったことが起きたんだろう)」
「隣でカップルが喧嘩し始めて――」
「(ほらやっぱり)」

例:「この間カフェ行ったら、隣でカップルが喧嘩し始めてお茶どころじゃなかったよ」
「ま、そんなこともあるさ」


普段、我々は物事を抽象化して解釈する。

カフェに行ったら、店員に飲み物と軽い食べ物を注文し、飲み食いして、複数人で行った場合はおしゃべりしてから帰る。
これは、我々が経験してきた、あるいは本やドラマなどを見た、自然なカフェである。
隣の席でカップルが喧嘩することはめったになく、不自然となる。
とある漫画でそういったシーンがあったとしても、別の漫画や、ドラマにはなかったりする。

しかし、自然・不自然の区別ができない人もいる。
たとえ隣の席でカップルが喧嘩していたとしても「そういうことは起こり得るから自然」と解釈する。
その人にとっては、起こり得る全ての事象が自然である(あるいは全てが不自然と解釈する)ので、自然・不自然といった区別が無いと言った方が正しいように思われる。


2.親しみを持てない

例:「注文した生姜焼きがまだ来ないの? しょうがないなぁ」
「はは……(この人苦手なんだよなぁ)」


3.当事者と考えすぎる

例:「昨日タンスに足ぶつけてさぁ、これで二度目だよ」
「えっ!!」
「もうタンスの方から当たりに来てるよねw」
「大丈夫!?」


SNSでよく散見される。
「アニメの暴力表現は犯罪率を助長する!」
「女キャラのポスターは性的搾取だ!」
と言う人を見ないだろうか。
んなこたぁ当然ない。
創作物の話だろうと現実世界に影響があると、さも自分事かのように受け取る。
絵に描いた虎が飛び出てきて食べてしまうのではないかと過剰に恐れている。

余計なお世話である。

笑いの四段階説では、当事者になるほど笑えなくなるので、当事者意識が強すぎる人は笑わないことがわかる。

逆に当事者意識が低すぎるのも問題だ。
高校の時、氷が張っている池に乗る男子がいたが、氷が割れて池に落ちてしまった。
周りの友人らしき人達は「バカだなぁw」と笑っていたが、私は心配していた。
彼は無事に次の授業をジャージで受けていたが、寒い冬に池に落ちるのは辛かろうと思った。

こういったバカをして笑う関係性もよいと思うが、笑いでは済まされないような不幸を見て笑う人もいる。

笑うのはいいが、明日は我が身ということわざがある。
自分が不幸な目にあって笑われても、文句は言えまい。


4.心の解放ができない
不自然さを認知し、親しみがあり、当事者でないのに笑わない。
その他の理由がここに当てはまる。

例えば、笑いの文化が分からない、などである。

非合理な言動をする意味が分からない、もここに当てはまりそうだ。
例えば、Aさんは非合理な言動をする意味が分からない人だ。
Aさんの恋人が「おいしそうなお菓子」と、お菓子の脇にある乾燥剤を手にした時、「乾燥剤をお菓子と勘違いした」とその人は思う。
なぜなら、それ意外に乾燥剤を手に取る理由が分からないからだ。
Aさんがそれを必死に止めようとすると、その恋人は「冗談だよ」と笑った。
Aさんには「笑いをとるため」「Aさんをからかうため」という選択肢が頭にないため、真剣に受け取ることしかできなかった。

といった感じだろうか。


他にも色んな笑いのテクニックがあり、「笑いのテクニックが理解できていない」という理由で笑わない人もいる。

例えば、電気を点ける時に「どうだ、明るくなったろう」と言っても笑わない人がいたとする。
笑わなかったのはギャグがつまらなかったという他に、あの成金を描いた風刺画を知らないという理由が考えられる。

『成金栄華時代』という風刺画には、足元が暗くて困っている女性に対して成金が「どうだ、明るくなったろう」とお金を燃やすシーンが描かれている。
学校の教科書にも載っていて知名度はそこそこあると思われるが、それでも知らない人はいる。

これは「引用」というテクニックで、私が名付けた。


なお、ここで紹介しているものは全て仮説であり、科学的根拠がないので注意が必要だ。
科学的根拠とするには fMRI で脳波を調べる必要があるが、そんな予算はない。

いつか、どこかの研究者のために、今のうちに理論を固めておきたい。




参考文献:中島隆信『「笑い」の解剖: 経済学者が解く50の疑問』(慶応義塾大学出版) 

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