今年から初心に戻って、社会心理学の勉強をしています。
その中でいつも心にひっかかるのは、偏見に関する問題です。
これまでに多くの社会心理学者が、偏見とその抑制について考察をしてきました。
中でも、偏見を抑制すると、かえってその意識を増長する傾向があると言われています。
くわしくは、「たかのさん」と言う認定心理士の方のYouTubeをご覧下さい。
私も偏見については、セミナーで色々な角度から取り上げてきました。
実際に、心の中から偏見を取り除くことは難しいです。
それは、人はショートカットで思考し、判断をするからです。
行動心理学では、ヒューリスティックと言う言葉で表現されていたと記憶しています。
このショートカットは、生きていくために必要な要素です。
具体的には、1を聞いて10を知る的なことで、話しの表面と自分の経験を照合させ、その内容を推測し、結論を出すと言う方略です。
自分と当たり前で、普段の生活でおなじみの思考だとは思いますが、これが個人レベルでの他者の判断や集団における行動の判断になると、十人十色です。
つまり、この十人十色を統制するこてゃ不可能であり、この部分を否定すると、多様性を否定することに繋がると、私は思ってしまいます。
ジレンマですね。
多様性を重んじるとある程度の偏見は容認する必要がある。
偏見でも、他者に害のないその人の特性(キャラ)を把握するためのものは、生きていく上で必要である。
かなり極端な意見ですが、学術的に色々な傾向が示されていても、それがそのまま人の「取説」なのか?と言うと、それは違いますし。
あぁ、分からなくなりました。
セミナー講師としてお恥ずかしい…。