(前編からの続き)
安藤さんはさらに熱心に語ってくれました。
「日本刀の歴史を考えると、『一文字』は非常に象徴的なもの。
それをHITOFURIの一部として取り入れることで、伝統と新しさ、二つの要素が融合することができる」と。
そして、日本刀の歴史の中で重要な役割を果たした「一文字」にあやかって、
「一振」もこれから重要な役割を果たせるように、
同じ「一」の文字を今回の「白凪」に切ることを安藤さんが提案してくれたのです。
「一文字」は、鎌倉時代から南北朝時代にかけて備前国(現在の岡山県)で活躍した刀工集団の総称で、その特徴として「一」の字を茎(なかご)に銘として切ることで知られています。
そして、一文字派の作品は国宝や重要文化財に指定されているものが多く、
その特徴は日本刀を愛する方々にはもはや説明不要なくらい非常に評価されております。
安藤さんが備前長船を拠点に活動していること、
そして、「一文字」も、
私たち「HITOFURI(一振)」も、
同じ共通の「一」。
この「一文字」に対する深い愛情と
たくさんの繋がりを感じることができました。
この提案を受けて、
私たちチームも大変感銘を受けました。
安藤さんの情熱と「白凪プロジェクト」への思い、
そして日本刀の精神性と歴史を、
みなさんにしっかりと伝えたいと、強く感じるようになりました。
このような制作の裏側や心の中の物語を知っていただくことで、
みなさまが「白凪プロジェクト」とHITOFURIに
より深い親近感を感じていただければ幸いです。
刀身の肌目に心高ぶる。刀鍛冶の魂籠る、紙も切れる日本刀のような芸術品|一振
https://camp-fire.jp/projects/view/727212