
みなさん、おはようございます。
昨日は朝から、今にも雨がこぼれ落ちそうな曇り空でした。

山へ入るか迷いましたが、
「この渇水期でも涸れない本物の湧水に出会うには、今しかない」と思い立ち、
山へ向かうことにしました。

これまでの水はすべて整備され、水自体は来ています。
しかし、「ゴオーッ」という空気を吸い込む不穏な音が止まず、
いつ供給が止まるかわからない綱渡りの状態です。
「なんとしても、新しい湧水を見つけなければ!」
祈るような気持ちで、さらに山の奥深くへと分け入りました。

「六根清浄~!」と唱えながら登っていきますと、
突然、鹿の群れに遭遇しました。
互いに動きを止め、静寂の中でのにらめっこ
不思議なことに、彼らは逃げようとしません。
小鹿が私をからかうように跳ねると、
群れのリーダーらしき大きな鹿がそれを静かにたしなめました。
そしてその大鹿が「こっちだ」と誘うように視線を送ると、
群れは霧深い山の奥へと消えていきます。
まるで何かに招かれているようで、
私も吸い寄せられるようにその後を追いました。
どれくらいの時間が経ったのか?
緊張で張り詰めた私には分かりません。
やがて大鹿が立ち止まり、
振り返ってゆっくりと頭を上下させたかと思うと、
幻のように姿を消してしまいました。
ふと我に返ると、
目の前には苔むした荘厳な巨木がそびえ立っています!

夢や幻でもを見ていたのだろうか?
そう思った瞬間です。
「チョロチョロチョロロ~♬」
耳に届いたのは、清らかな水のせせらぎ。
音に誘われて足を進めると、そこには美しい音色と共に、
こんこんと湧き出る豊かな水がありました!
ついに、やりました。
あの鹿たちは、山の神さまの化身だったのかもしれません。
いざなわれるままに出会えた、奇跡の湧水です。
【追記】
後になって「鹿たちの写真を撮ればよかった」と
気づきましたが、その時はただただ圧倒され、
そんな余裕はありませんでした。
ただ、心のシャッターにはしっかりと焼き付けました。




