
みなさん、おはようございます!
昨日は、しゅりの森に恵みの雨が降りました。
一般的には憂鬱になりがちな雨模様ですが、
実は、子育て中の「とうちゃん」にとっても、
子どもたちにとっても、心からホッとできる日なのです。
なぜかと申しますと……
まだまだ体が小さく弱い子どもたちにとって、
一番気を付けなければならないのが「病気」。
こと「ウィルス性の病気」に関しては、特に要注意です!
鶏舎内の衛生管理には万全を期していますが、
見えない相手だけに、日々ものすごくナーバスになります。
しかし雨が降りますと、
適度な湿度がウィルスの動きをスッと鈍くしてくれます。
大自然の雨粒が天然のフィルターとなり、
外敵から弱い子どもたちを守ってくれるのです。
だからこそ、雨の日はとうちゃんにとって、
唯一、肩の力を抜いて安心できる日なのです。
そんな、ちょっとナーバスになりがちな
とうちゃんとは打って変わって、
子どもたちは元気いっぱい!
なんにでも興味津々です。
ここでの生活にもすっかり慣れてきてくれました。

どっかりと床に座り込んで同じ目線になりますと、
みんな「わらわら」と集まってきて、
いっぱい話しかけてくるようになりました。
その愛らしい姿に、開拓作業の疲れも一瞬で吹き飛びます。

さて、そんな心穏やかな雨の日。
せっかくの機会なので、センダンの苗木を移植しました。
現在開拓を進めている旧芳井小学校の校舎跡の前には、
昔から子どもたちを見守ってきた、
大きな大きなセンダンの老木が2本あります。
冬の間にいっぱい種を落とし、
気が付けば辺り一面に
センダンの小さな苗木が顔を出していました。
旧教員住宅の建物や、鶏舎のすぐそばにまでいっぱいです。
センダンはとにかく成長が早い樹木。
建物のすぐそばにあるままでは、
やがて根や枝が干渉して危険になります。
そこで、鶏舎から少し離れた周囲の位置に、
ひとつひとつ丁寧に植え直すことにしました。
実はこのセンダン、ただの木ではありません。
鶏たちを育てる上で、ウィルスと同じくらい
気を付けなければならないのが「寄生虫」の存在です。
鶏を脅かす寄生虫には、吸血や糞便を介して感染する
原虫や線虫などの「内部寄生虫」と、
皮膚や羽に住み着くワクモやトリサシダニ、
シラミなどの「外部寄生虫」がいます。
これらが一度蔓延してしまうと、血を吸われて貧血となり、
子どもたちの発育不良を引き起こすだけでなく、
将来立派な親鶏になった時の
「産卵率低下」にも直結してしまいます。
さらに、お世話をする私たち人間にも
健康被害を及ぼす恐れがあるため、
絶対に防がなければならない脅威なのです!

センダンには、昔からこうした害虫に対する
優れた「忌避効果」があることが知られています。
古くから生薬として利用されてきた歴史があり、
樹皮や根皮は「苦楝皮(くれんぴ)」、
実は「苦楝子(くれんし)」と呼ばれ、
人間や家畜の虫下し(駆虫薬)や鎮痛剤として
重宝されてきました。
木が放つ成分が、
ダニなどの外部寄生虫を遠ざけてくれるだけでなく、
適量の葉っぱや実を取り入れることで
「虫下し」の役割も果たしてくれます。

野生の鳥が、冬場によく実を食べているように
実は鶏さんたちも、実や葉っぱが大好きです。
しかし、「良薬は毒」という言葉があるように、
大自然の成分は強力!
食べすぎはいけません!
だからこそ、とうちゃんが
日々しっかりと子どもたちの様子を観察し、
安全な用量用法のバランスを見極めることが欠かせません!
強力な殺虫剤や化学薬品に頼るのではなく、
先人たちのお知恵と、森の植物の力を借りて
「大自然のバリア」を作る。

以前の農場時代から、
私はこのセンダンの持つ大自然の力に何度も助けられました。
外からの虫を寄せ付けず、お腹の中の健康も守る。
そして、子どもたちが健やかに育ち、
安心して生命を育める環境を整える。
これが、しゅりの森自然農園の目指す「大自然の循環」です。
今回植え替えた小さな苗木たちも、やがて大きく枝葉を広げ、
子どもたちを厄介な虫たちから守る、
涼しい木陰を作り出してくれます。
先人からの知恵と自然の力を借りながら、一歩ずつ。
今日も元気な子どもたちと一緒に、
新しい森づくりを進めていきます!
私の地域ではセンダンですが、
みなさんの地域にも『昔から伝わる虫よけの植物』や
『おばあちゃんの知恵袋』はありますか?
ぜひコメント欄で教えてください!
それではみなさん、今日も良い一日を!



