
みなさん おはようございます!
澄み切った空気が広がる、いつもの静かな朝。
私は心の中にある深い悲しみを隠し、
平常を装って愛する娘たち(鶏たち)の元へ向かいました。
「おはよ~! みんな元気か~? ごはんだよ~!」
いつも通りの、元気な“とうちゃん”を演じているつもりでした。
でも、彼女たちにはすっかり「お見通し」だったようです。
言葉を持たない彼女たちは、
些細な空気の違いや、私の心の揺らぎに誰よりも敏感です。
「今日のとうちゃん、いつものとうちゃんと違う!」と……。
ごまかしているつもりでも、彼女たちの体調にはすぐにサインが現れました。
たまごの殻が少し薄くなったり、いつもよりたまごが小さくなったり。
食欲が落ちてしまったり、なんだかソワソワとイライラし始めたり……。
大自然の中で生きる純粋でピュアな彼女たちには、すべて分かっていたのです。
とうちゃんが、深い悲しみを胸の奥に押し込んで、無理をして笑っていることを。
「ゴメンな、やっぱりキミたちにはバレてたか……」
そして昨日は、とうとう彼女たちの不安とイライラがピークに達してしまいました。
なんと、自分たちで一生懸命に産んだたまごを次々とつつき、
割り始めるという行動に出たのです……!
パリン、パリンと響く音。
目の前で崩れていく、大切な「生命の結晶」。
その信じられない光景を目の当たりにして、私はハッとさせられました。
私の心の奥底にある悲しみや揺らぎが、
これほどまでにダイレクトに伝わり、真っ直ぐな彼女たちを不安にさせていたなんて。
たまらず私は、彼女たちを一羽一羽、そっと抱き上げました。
そして、腕の中でぎゅっと抱きしめながら、何度も何度も語りかけました。
「ごめんな。不安にさせて、心配かけて、本当にごめんな……」
言葉は通じなくても、手の温もりや胸の鼓動はきっと伝わる。
そう信じて、愛しい「生命のぬくもり」を感じながら、
ただひたすらに抱きしめ続けました。
彼女たちが自らのたまごを割るという強烈なSOSを出してまで。
下を向きがちだった私を現実に引き戻し、
「とうちゃん、しっかりして!」と教えてくれたのだと思います。
大切な人を失った悲しみは、そう簡単に癒えるものではありません。
ぽっかりと空いた穴は、今もまだ痛みます。
でも、いつまでも悲しみに暮れてばかりはいられないのです。
今、一人の「生産者」として、私にできる一番大切なこと。
それは、目の前で眩しいばかりに輝いている、
この愛おしい「生命」を、何があっても守り抜くこと!!
だから私はしっかりと前を向いて、誠心誠意、彼女たちと向き合います。
「前を向こう!!」
無理に作った笑顔ではなく、心からの精一杯の愛情と笑顔で。
里や森の大自然ごと、彼女たちをまるごと包み込んであげるために。
私に一番大切なことを教えてくれた、やさしい娘たちに心から感謝です!
今日から真摯に、生命に寄り添って頑張ります。
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