6月ですね
おはようございます
もう今年も半分になりそうです
思えば能登の地震から始まった2024年
自分にとって大きな一年になると思った今年
まあそりゃ三都市公演なんてなかなかに大変
よくできたな、よく生きてるな
って感じです
劇団とか会社とかならわかる
けどよく言われるのが
「1人でやりすぎ」ということです
さて、配信と個人グッズの販売配信は残り2日
ありのままに生きろ。今 の興行がまもなく出ます
今後のimgを左右するとXの方に書きました
左右します
今日の活動日誌は備忘録です
僕谷口航季がimgでやってきたことの記録と反省を綴ります
このクラウドファンディングであり今2024で実現したいことを二つ書きましたね
興行的成功と環境的成功
このうち多分ですけど
環境的成功ってお客様に届くことないので、
まずはこのことについて赤裸々にお伝えしていきます
クラファンのページに書きました
演劇は不健全と
まあ残念ながらねなかなか健康な演劇って珍しいと思います
どこかがよければどこかが苦しむ
まあ演劇だけじゃないのかもしれません
キャストのギャラが安くて、スタッフのギャラが安くて、主催だけ儲けてるとか
支援と偽って懐にとかあると思います
わかりませんけど
クラファンで例に出したこと
・キャスト、スタッフの人件費を確保できない(少ない予算の中でやりくりをしてもらっている)
・稽古場にお金をかけられないため、稽古場の環境を整えられない(毎回異なる稽古場所や、退出が必要で荷物も置いて行けない)
・広報にお金がかけられず、充実した宣伝が行えない(Xなどでビジュアルや集合写真をあげるなど。最低限)
・稽古中のキャストの稼働費を出せない(稽古に多く参加しているキャストはより交通費がかかってしまい、バイトで生計をたてている方にはバイトを休んで稽古に参加してもらっており、生活が苦しいという方もいらっしゃいます)
・ツアー公演では移動を夜行バス、宿泊が民宿などでなるべくお金を抑える(費用をかけないことは大事ですが、それで環境を悪くしてしまう可能性もある)
このあたりをクリアしている団体はまあほとんどないんじゃないかなあと思うんです
もちろんimgが超健康的かって言われると、そうじゃないだろうと思われる団体もいると思うので、取り組みに関して
まずキャストのギャラっていわゆる
1ステージごとにいくらっていうステージ料金とチケット何枚売ったかで、その分のバックがもらえるチケットバック(チケバ)制ってのがあるんですけど、
imgはまあ前者です
コロナ以降チケバでお支払いしたことないんじゃないかなあ
もちろんチケバじゃ出れないって事務所さんがほとんどですけど
チケバって例えば1枚売ったら500~1000円とかです
つまり100枚売ってようやく10万円のギャラになるんですね
今の時代100枚売るって難しいですよ
もちろんそういう努力をする人もいると思います
券売力がある=次も出て欲しい
ですからね数字です演劇も
でもじゃあ10人しか呼べなかったら10000円です
1ヶ月稽古してギャラが一万
まあ10人しか呼べないって努力が見えないんで僕はちょっと不誠実に思うんですが、
でもまあ生活できないのはね
なので、1ステいくらってギャラを出してます
まあなので100枚でも0枚でもギャラは出ます
よくも悪くも信用ですねこの辺り
スタッフさんにもなるべく定価というか、この予算でというのが僕は苦手なので、
なるべくしんどくない額をやり取りしてます
生活があるからね
人件費って「やりがい」でいくらでも安くできるんです
僕も昔ボランティアくらいにやったことありました
今思えばギャラくらいと思うんですが、当時は
経験だ勉強だ、今後のためだという「やりがい」でやってました
今思えばとても不健康です
そんな人を作りたくないってのがまあそういうことに嫌な思いをした
僕のやりたいことでした
目指すべきは稽古中のキャストの稽古稼働費も支払えるのが当たり前なくらい
健康な仕組み作りじゃないかな
交通費とか食費って、駆け出しの俳優とか大変なので
アルバイトとかできないしね
そこはきっちりなんとかできるくらい強くなりたいね(賛同者は少ないけど笑)
稽古場についてってあまり馴染みないですね
稽古場ってまあ都内とかだと、今回の舞台の大きさだとまあ
1日30000円くらいです(調べたら出てきます)
3週間稽古場を続けて借りると、算数をすれば簡単ですね
稽古場って予算を組む上で一番抑えたいって部分です主催的に
大きい区民館の部屋だと1日5000円とかで借りれます
けど、スタッフ経験したらわかりますが、これが大変
だって毎回片付けしなきゃいけないんです
セットの形にビニールテープとか、荷物用の紐とかを使って
ここに台が置いてあるとか、ここが階段とかやるんです
まあ慣れてるキャストさんはそれでいいのかもしれないですけど
本音は知りません
いや、段差は欲しいなあとか
扉はあって欲しいなあとか
言いたいことあるんですが
多分"使ってもらってる側"の役者さんがそういうこと言うと
主催は”お前が金を出すならいいけど、そうじゃないだろ”と思うんだろうなと笑
稽古場スポンサーみたいな制度があればもしかしたらいいのかもしれないですね
そりゃ毎日同じ稽古場の方が荷物も置いていけて、セットも組めて、
いろいろと環境的に便利です
だからそういうことを支援できるというかまずは
稽古場の環境づくりに苦労している
もしくはお金が足りてない
ってことを知ってもらうところから始めた方がいいのかもしれません
広報って演劇からもっとも遠いところにありますね
なんでこんなにブラックボックスなんだろうと思います
あらすじ、キャラビジュアル、稽古の写真
くらいしか出すものがないのですが、それ以外をどうしようか
アイデアは考えれば多分出てくるんです
出てくるし、実際ドラマや映画、音楽界はそこにお金か時間をかけてます
今回は期間も長かったので、プロモーションの動画を70本くらい作りましたね
もちろんそれが動員につながってるかはわかりません
ビジュアル撮影の時の意気込みコメント
稽古場インタビュー動画
ショート動画
予告編
冒頭公開
これをやったから成功でもないですが、
これくらいやれるんだよと思います
演劇全体が盛り上がればいいのに
これは前々から思ってることです
ちなみにショートなどの編集の汐音ちゃんにはちゃんと、編集分のギャラを払います
もちろんです
ただのお手伝い、ただの善意にはしません
今回のクラファンで頂いた支援でツアーの交通費、宿泊費の一部を補填することができました。
感謝です。これは本当に
キャスト・スタッフもれなく全員新幹線で移動できました
もちろん車移動、夜行バス、抑えようと思えばおさえられる
キャスト・スタッフ全員、ちゃんとしたビジネスホテルに泊まれました
民宿とか、お風呂のないビジネスホテルとか、これも抑えようと思えば抑えられる
いや少しでもよくて安い宿舎を見つけるがツアーの正解なのかもしれません
やはり地方公演はお金かかりますし、
imgという見ず知らずの団体が地方に行くのは
早かったなというのが反省です
さて、クラファンの他の取り組みに関して
支援チケットがあります
こちらも最終的に107名の方の支援がありました
ありがとうございます
支援チケットはクラウドファンディングを参考に
・1口1000円からできるお弁当の支援
・読み合わせ映像という普段見ることのできないものをリターンに
というのがはじまりでコロナ後のimg作品全てで実施してます
おかげさまでimgの支援チケットも少し形として定着しております
これの特徴は
1000円一口
今ある支援グッズの数々の中で、
一番安価じゃないかな?
中には応援〜1万円
とかあります
ファンの方は買いますよね
推しにいくらか還元されて、タペストリーとかサイン付きでもらえるし
まああれよりはうちは一口1000円でもいいから応援したい
という気持ちをもらうようにしてみました
最初に導入した「放課後に星はみえるか」の時はまだ支援ブロマイドもなく、
読み合わせ映像だけだったのですが
まず読み合わせ映像を見るって普段ないじゃないですか
顔合わせ、読み合わせの宣伝動画はあれど
まるまるネタバレするほど全部公開してるのうちくらいなんじゃないかな?
でもこれって面白いなって思ったんです
まあ珍しいのもありますし、
演劇って1ヶ月稽古して本番を見てもらうので
読み合わせから本番までの1ヶ月で
こんなに変化するんだって思ってもらえるんじゃないかなあと
すごいな稽古ってって思えるんじゃないかなあと
まあきっと中には
最初の読み合わせなんて未完成なんだから恥ずかしい、嫌だなあ
ってあるかもしれませんが
未完成だからいいんです
ここからこんなに変わったんだ成長したんだって思えるって
なかなかない経験だと思います
ほら仮面ライダーで演技初めての人が
今はこんなに大活躍!初々しいな当時は
って思うのと一緒です
人は成長するのだから、当たり前なのです
あとはネタバレになる前提ですが、
見るタイミングはお客様次第です
・見てから本番見るか決める
・本番見た後の変化を楽しむ
これは全部お客様次第です
選択肢は預けてます
ネタバレしてもいいから物語を把握して見たい
全然いいと思います
鬼滅の刃だって原作完結してるけど
アニメ見ますし
当然の心理です
小説が映画化されて
原作読んでから映画見よう
これと同じです
そんなリターンを携えた支援チケットのおかげでご用意できたお弁当
合計 704食分 を出すことができました
ありがとうございます
もう一個imgのおかしな取り組み
写真展!!!
ね、舞台で写真展ってなんでやってるんだろうね笑
まあ写真のとみーさんと何度か話すうちに出てきたのかも
あと写真展、意外と好きなのでやってみたいなってのあったかもしれません
前にもどこかで書きましたが、
写真展は「放課後に星はみえるか」上演の際
まだコロナでの中止とかも残っていた頃
もし本番が中止になった場合、別の場所に作品を感じ取れる空間を作れないか
というのと、あんなに素敵なビジュアルを世に出さないのは勿体無い
ってところから始まった企画です
中止になっても、行けるメンバーでトークショーを開いたり
配信の上映会をやったり
なんでもいい
遠征に来てくれる方も、舞台は中止だけど写真展に行ってみようかな
と思ってもらえるかもというのがはじまり
まあ今回もとみーさんとアイデアを出し合いながら設計
みなさんからのメッセージを書いたこれもとみーさんのアイデア
ちなみに写るんですは谷口が前前作の「明日の卒業生たち」でやりたいと思ってから
続投でやってみました
みんなの写真素敵だったなあ
最終日二日間在廊しましたが
みなさんとコミュニケーション取れたのもとてもいい時間でした
ちなみに写真展ですが....
ビジネス的には赤字です
会場費、パネル代、人件費
これに対して、入場1000円と物販
まあ採算は取れません苦笑
じゃあなんでやるんだよって
まあやりたいからなんですが
そうもこうも言ってられないですね反省です
あ、写真展のパネル買えますので、もし知らなかった方は通販で
みんなパネルの裏にメッセージ書いてます
それが抽選で当たりますが、今注文ないのもあるので、一人勝ちの可能性高いです
ギリギリでもぜひご検討くださいませ
おっきいパネル
https://imageshop.thebase.in/items/85654335
四角いちいさいパネル
https://imageshop.thebase.in/items/85654343
小さいパネルはこうやって立てることもできるのですよ!
さてここから演劇の話
演劇ってものすごいオリジナル作品に溢れてます
すごいことだと思います
いや本当に
もちろん面白い面白くない作品ピンキリです
好き嫌いもあります
中には原作ものもあって
原作知ってるから観に行こうもあります
でもほとんどがオリジナル
そんなオリジナル
つまりは内容を知らない作品を見に行くお客様
どんなことを考えてるんだろうと日々勉強中です
あり今2024 を見ようと思ったきっかけのほぼ100%が
好きな出演者がいたから
でした
これは前作のアンケートでもほぼその回答
難しいですね
そしたらキャストを同じグループ、近い劇団同士で固めちゃえばいい
もしくはめちゃくちゃ人気の人たちだけにすればいい
それで興行的には成功
答えは簡単です
これでいいのかなとどこか否定的でしたが、
それが最適解なのだと、データは言ってます
上の最適解であり今を作ったらまあそれはそれで成功するのでしょう
僕はなんか嫌だなあと思いますが、上に書いた
興行的成功
をするにはそれが必然なのだと思います
演劇は難しいです
ブラックオーシャンだと僕は思います
見えるようで見えない
支え合ってるようで
意外と敵対しあってる
もっと協力し合えばいいのに
もっと全体で盛り上がればいいのに
それが出来ない
しない
悲しいです
日々考えますが、
僕なりの最適解はまだ出ない気がします
支援チケットも
VIP席も
たくさんの宣伝動画も
まだまだ始まったばかり
これが浸透するように
継続するしかないのでしょう
それが当たり前になるまでいったいどのくらいかかるのかな
それまで
僕は演劇を続けてるのだろうか
続けられてるのだろうか
正直わかりません
興行的に成功か失敗か
結果は6月2日を終えた時点で出ます
失敗にもたくさんありますね
失敗から学べる失敗
取り戻せない失敗
それぞれです
まだまだいろんな可能性はあるのでしょう
考えてないだけで
行動に移してないだけで
やる人が違うだけで
さて、配信終了まで残り1日と14時間くらいです
#あり今2024 もう見なくなりましたが、
これまでたくさんこのハッシュタグをつけてくださり
ありがとうございました
最後までぜひ楽しんでください
img
谷口航季