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【能登半島地震】被災地の今とこれからを追い続ける新たなWebメディアの立ち上げ

能登半島地震で被災された方がふるさとでの生業を継続できるよう”被災者伴走型”のWebメディアを立ち上げ、運営したいです。ドキュメンタリー制作を通して「被災前より地域が良くなる復興」のあり方を社会全体で考えるプラットフォームとなるのと同時に、教訓を未来の災害への備えにつなげる役目を果たしていきます。

現在の支援総額

1,655,000

107%

目標金額は1,540,000円

支援者数

94

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/01/17に募集を開始し、 94人の支援により 1,655,000円の資金を集め、 2024/02/22に募集を終了しました

社会課題の解決をみんなで支え合う新しいクラファン

集まった支援金は100%受け取ることができます

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【能登半島地震】被災地の今とこれからを追い続ける新たなWebメディアの立ち上げ

現在の支援総額

1,655,000

107%達成

終了

目標金額1,540,000

支援者数94

このプロジェクトは、2024/01/17に募集を開始し、 94人の支援により 1,655,000円の資金を集め、 2024/02/22に募集を終了しました

能登半島地震で被災された方がふるさとでの生業を継続できるよう”被災者伴走型”のWebメディアを立ち上げ、運営したいです。ドキュメンタリー制作を通して「被災前より地域が良くなる復興」のあり方を社会全体で考えるプラットフォームとなるのと同時に、教訓を未来の災害への備えにつなげる役目を果たしていきます。

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感謝!2月21日(水)21時31分、
目標金額を達成しました!

掲載開始から36日目、目標金額を達成しました!
総勢80人以上の方から手を差し伸べていただき心から感謝いたします。ありがとうございます!!

【FINALゴールへの挑戦】+30万円!

当初の目標は達成しましたが、プロジェクト終了の《本日2月22日(木)23時59分》までご支援を募らせてください。
最後まで諦めない理由
今回のプロジェクトにおいて人件費を一切含めずに自走しているため、本来映像を公開したいスケジュールに間に合っていない現状があります。そこで映像制作にかかる一部の業務を外部委託し、少しでも早く映像を皆さんにお届けしたいと考えています。
また「応援消費プラン」でのご支援を通じて長田製麺さんへの応援消費にもまだまだご協力していきたいです。

最後の最後までご支援・ご協力をお願いいたします!

ダイジェストムービー公開!!

本プロジェクトのダイジェストムービーを公開し、再生回数が1,600回を達成!

おすすめ!「応援消費プラン from 七尾」

取材先の一つ、長田製麺様(石川県七尾市)の乾麺をリターンに追加しました。この度の地震により、取引先の被災や物流の停滞で経営上厳しい状況が続いています。
#応援消費 の意を込め、私たちが長田製麺様より定価で商品購入し、支援者の皆様にお届けします。

●応援メッセージ

各領域の最前線でご活躍される方々から応援メッセージが届いています。活動報告ページよりぜひご覧ください!
応援メッセージを見る


プロジェクトの実行者について

みなさんこんにちは。災害リスクコミュニケーターの加藤愛梨です。

防災や事業継続などのリスクマネジメント領域を専門とし、各地の被災地調査や、省庁・自治体、法人などの災害対策に関する支援を行っています。


高校時代に阪神淡路大震災の聞き語りプロジェクトに参加したことをきっかけに、大学と大学院では防災実践について研究してきました。
詳しいプロフィールについては下記をご覧ください。

◯加藤愛梨プロフィールページ https://bosairi.com/
◯Instagram @bosairi_ https://www.instagram.com/bosairi_

メンバー紹介

プロジェクトのもう一人の発起人で映像ディレクターの本山幸志郎と、グッズなどのデザインを担当しているrickyのご紹介。心強くアツい仲間たちです!


目指したい3つのコト

本プロジェクトでは、能登半島地震で被災された方が一刻も早く不安のない日常を送ることができるよう、また復興の過程で直面する困難や一歩一歩前進していく過程を教訓として蓄積できるよう、以下の3点をテーマに実現を目指していきます。

プロジェクトを通して目指したい3つのコト

1. 地震で被災された方が能登での生活を営み続けられるよう映像での情報発信を継続的に行う

2. 「被災前よりも地域が良くなる復興」のあり方を社会に提起し、能登の復興を支える

3. 来るべき未来の自然災害に向けて残された課題や教訓のアーカイブとして機能

自然豊かな能登半島

前提となる背景①:報道はしだいに減っていく

大規模災害時には、地域による報道の偏りや時間の経過に伴う報道の減少が必ず起きます。
東日本大震災では、各地域にさまざまな被害状況があるにもかかわらず"メディアバリュー"による報道の偏りが顕著にありました。

その結果として、よく報道される地域ほど義援金が集まるという現状が調査報告によって明らかとなっています。


厳しい被災生活が続いても、マスメディアによる報道は世間の様々なニュースの中で次第に優先度が下げられ、被災者からはよく「私たちはもう世間から忘れ去られてしまったようだ」という言葉が寄せられます。

長期的な復旧・復興が見込まれる能登半島において、世間の関心や集まる支援が途絶えぬよう被災地の中の声を発信し続けていく必要があります。

前提となる背景②:”ふるさと”が失われることへの危惧

これから先、行政主導で推進される復興事業の過程で、住民に望まれない復興がなされていくことを懸念しています。

下記の写真は東日本大震災のあと、反対派の地元住民や環境保護団体の考えを押し切って作られた防潮堤や堤防の様子です。

高さ14.7m、幅90m、全長800mの巨大防潮堤(気仙沼市)

盛土とコンクリートに両岸を挟まれる八幡川(南三陸町)

住民の意向に反して、多くの人に愛される能登の豊かな風景や自然、生態系を損ねることを未然に防ぎたいです。

豊かな風景や自然を守っていくことは、よりよい復興(=Build Back Better)を果たしていく際の大切な資源を守っていくことでもあります。

私たちは、今後の復興の過程で今《被災地の中》で何が起きているのかを伝え、必要に応じて声をあげるメディアとして、またその時々で必要とされる支援(資金、人員、アイディアなど)を《被災地の外》から募るハブとして役割を果たしていきたいです。

珠洲市の避難所から見えた星空

前提となる背景③:災害の”自分ごと化”は難しい

災害でなにが・どう・なぜ起きたのか、実際の「被災地」の状況を知ることは「未災地」(また災害に遭っていない地域)にとって防災や事業継続のための生きた教訓となります。

しかし、日本で起きている災害のニュースを見聞きしても、自分が災害に遭って大切な命や家や職場を失うことを想起し行動に移すことは容易ではありません。

その点、自分と近しい「立場」や「職種」の被災経験は自分自身の状況に重ねやすく、生活環境や勤め先の災害対策や事業継続の体制を見直す機会につながります。

年明けの障害者施設でのBCP訓練では、能登の福祉施設の被災状況について質問が殺到(横浜市)

私たちはさまざまな立場や生業につく被災者への取材と発信を続け、個別事例をアーカイブに残すことで、未災地における”災害の自分ごと化”を推進していきたいです。


これまでの活動状況

【初回取材】
1月4〜6日、チームで取材にあたり映像制作と各種SNSでの発信を開始しました。実際に映像を見た企業や団体の方が「必要な物資を支援に盛り込んだ」という報告や、映像から「家族や知人の安否や暮らしぶりを知れた」というメッセージが多数寄せられました。

また多くの被災者の方が自宅や職場を失い、将来の見通しを描くことができず先々への不安を抱いている現状があります。彼らが直面している状況を可視化し、支援の手を集め続ける必要があります。

乳幼児向けの物資がまったく入らなかった避難所(珠洲市)

【第2回 取材】
1月23〜26日、穴水町、輪島市(河合町・町野町)、能登町を中心に、靴屋、鮮魚店、スーパーマーケット、料理店、漁師、医師、農家、酪農家などの生業につく被災者を中心とした聞き取りを行いました。

「毎日炊き出しをしているが、生活を考えるとボランティアで続けることはできない」(料理店経営者)
「避難所に行けば物資がたくさんあり、嗜好品(酒・タバコ)以外のものが売れない」(スーパーマーケット経営者)
「設備のローンも終わらぬ中、壊れた設備を新たに買ってまで続ける選択肢を取れない事業者もいる」(酪農家)

といったそれぞれの抱える課題や困難がありました。
また地震の前から抱えている《高齢化》《過疎化》などの問題がさらに加速し、復旧・復興を阻める現状を各地で痛感しました。

地震と火災で自宅や店舗が被害を受けながらも炊き出しを行う被災者(輪島市)

コスト削減のため電気を止めた状態で営業再開したスーパー(輪島市)

取材先:
イズミヤ様/L'Atelier de NOTO様/魚屋 中小路様/海鮮丼 海幸様/アグリディート様/セブンアイルズ様/元気ラーメン様/大同水産 田井様/のと栄能ファーム様/日本料理 富成様/医師 大石賢斉様/スーパーもとや様/西出牧場様

【第3回 取材】
2月7〜9日、七尾市・能登島、輪島市(門前町)を中心に取材を行いました。
観光地である和倉温泉では、多くの温泉宿が通常営業の見通しを付けられない状況ですが、地元民をお客とする飲食店でもまた固有の苦難がありました。多くの人が避難所や遠方への二次避難を余儀なくされる中、お酒を飲みに人が戻るのにはまだまだ時間がかかります。

和倉温泉付近のスナック店(七尾市)

報道が多く入らない能登島では、陶芸工房で数千万単位の商品在庫を失った現状や、地震が原因となりすでに自殺してしまった方がいる実情を知りました。オープン後間もなくの被災となったカフェ経営者は、自宅に留まることができず店舗で寝泊まりしており、営業再開しようにもできない状況に肩を落としていました。

報道機関がほとんど入らない能登島の被害

取材先:長田製麺様/スナックアンドパブ きつねとたぬき様/能登前寿司 千代ずし様/陶房 独歩炎様/実家ふぇ烏兎色様/石川県漁業協会組合門前支所様

なお本プロジェクトにおいては、冒頭より緊急車両の妨げとなる道路渋滞を避ける配慮のもとで活動しています。


今後の活動について

○《能登で生業をもつ被災者》を中心とした定期的な取材
○取材や現地からの素材提供をもとにした映像制作
○YouTubeチャンネル、各種SNSでの映像公開
◯WEBサイトの立ち上げ
◯事業モデルの構築

これにより促したいのは、発災直後の一時的な寄付金やボランティアだけではありません。
被災者が災害前よりもむしろアップデートされた形で事業を営み「災害前よりも良い復興」を地域全体で目指していけるよう新たな人材や奇抜なアイディア、新規顧客の獲得をも目指し取り組んでいきます。

また本プロジェクトについて、半年後までにWEBサイトの立ち上げおよび事業化を目指し取り組みを継続していきます。


リターンについて

このプロジェクトへのご支援について、すべての方へお礼メッセージの送付と、YouTube映像末尾への氏名(or 企業名等)掲載をさせていただきます。

プランによっては、能登半島地震の復興祈念グッズや、専門的な立場から日頃の防災対策にお役立ていただける情報提供の場もご用意しました。取材先の企業から商品を定価で購入しリターンとしてお送りする「応援消費プラン」も新たに追加中です!


実施スケジュール

◯2024年1月:プロジェクトの立ち上げ
◯2024年3〜5月:リターンの準備・実施・送付
◯2024年6月:プロジェクトの成果報告

◎1月〜6月までの間、少なくとも月1回(全6回)の取材と随時の映像公開を予定しています。


支援金の内訳目安

初回の訪問では
・移動費、燃料費など ¥78,728
・備品        ¥14,256
・支援物資      ¥345,524
◎合計        ¥438,508

の費用がかかりました。発災直後の急性期に不足する支援物資を調達したこともあり跳ね上がりましたが、2回目以降は【1回の訪問あたり総額¥160,000 】を目安とし、

●初回訪問費+(¥160,000× 6回)+ VLOGカメラ購入費(¥133,900)
 = 約¥1,540,000


といたしました。費用が余った場合、余剰金額は全額被災地への物資購入に充てさせていただきます。


終わりに

すべての支援の前には、必ず「情報」という大事な資源が必要であると考えています。
私たちは「情報伝達」という観点から、長期化が見込まれる能登の復興を支援していきたいです。

たとえメディアの報道が減っても、どのようにニーズが変化し、今どのように困り、何が不安で、何が不足しているのか。反対に今何が嬉しく、愛おしく、楽しみに感じるのか。

そのとき限りではない被災者伴走型のメディア”として役目を果たしたいです。

そして、地元住民の意思に反してふるさとの風景が損なわれる復興(?ハテナ)のやり方がまたしても起ころうとするならば、見過ごすわけにはいきません。

時間とともに意識や記憶が遠のく《被災地の中》の現状を《被災地の外》へと継続的に発信し、被災地を支える輪を広げ、必要に応じて声をあげるための素材を提供していければと考えています。

そして、災害が起こる度に聞かれる「まさか自分が」への具体的な緩和策へとこのプロジェクトが育っていくことを願っております。

皆様からのご支援をどうぞよろしくお願いいたします!





最新の活動報告

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  • 《メッセージ》昨年、朝ドラ『あまちゃん』が再放送されていました。岩手県北三陸が舞台の一つとなっていて、震災のときのことも描かれています。ドラマを見ていて、私自身の震災当時の出来事を少しずつ思い出しました。電車が動かなくなったこと。学校で夜まで待機したこと。ガラケーのワンセグテレビで見た中継に茫然としたこと。友達のお母さんが車で送ってくれたこと。信号機がついていなかったこと。車でもらったラップのシソおにぎりが不安を少し和らげてくれたこと。そして、東北の人たちは今どうしているのか、あれから何を思いどう過ごしてきたのか知りたいと思いました。同時に、そんなことを今思うのは、当時ショックを受けたにも関わらず、震災のことをあまり気にとめなくなってしまったということで、自分の中で次第に過去の出来事になっていたのかもしれないと感じました。再放送が終わり3ヶ月後、能登で地震が起こりました。***報道が次第に減っていく中で。目の前の日々対処しなければならない色々の中で。時間が経過する中で。現に私のように、当事者でなければ記憶や関心は次第に埋もれていってしまうのかもしれません。また、日本という土地柄、自然災害が起こるということは仕方がないことと思えるかもしれません。でも仕方なさの中で、「本当にそのままでいいのか?」という今の気持ちを大切にしたい。だから今自分にできることをしようと思います。だから加藤さんのように現場で行動して、これからに繋げていく人に思いを託し続けたいと思います。***輪島塗やキリコ、ごいた、農業、海の風景、畜産業……。今回のTシャツデザインでは、能登の風土や営みをダイレクトに描きました(他にも数えきれないほどあるのですが)。今回の災害で深く傷ついたり、失われてしまったものもあります。それらを描くことで、能登の日常を忘れない、置き去りにしない、そして、能登のことを思い続けるためものになってほしい。一人ひとりに寄り添い、地域の人にとって理想の復興を一歩ずつ目指すこのプロジェクトの「ONE NOTO」というメッセージとともに、そんな思いを込めています。***元旦に起こった地震から2か月。今でも断水や停電が続いている地域もあるそうです。暮らしも仕事も未だ十分に再開できない現実と、災害はいつも人間の想定を超えてくる現実を見ると、まだまだヒト・モノの支援が必要であると同時に、自分自身が備えるべきこともまだまだあると身につまされます。ご支援をもとにプロジェクトも展開していきます。活動を見守っていただきつつ、被災地をサポートすることでも身の回りのことでも、できることから一つずつアクションを起こす、そんな輪が広がっていったらと思います。《プロフィール》ricky1993年生まれ、東京・町田市出身。慶應義塾大学総合政策学部卒。グラフィックデザイン会社在籍中から広告やパッケージ、店舗装飾、挿絵等のイラストレーションを手がける。 もっと見る

  • 改めまして・・2月22日23:59、スタート時の目標金額を上回る金額に達し本プロジェクトが終了となりました。ご支援いただいた皆さま、またさまざまな形でご応援、サポートいただいた皆さま、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました!!発災3日後の1月4日の活動開始からこれまでに約30名の方からお話を聞き感じたのは<被災地の外>には伝わってこない<被災地の中>のリアルな声でした。既存メディアに取り上げられない”個別ケース”や、あるケースの”別側面”であまりにも溢れ返っていたのです。30名の被災者がいれば、30通りの”被災の形”があり、30通りの”復興の形”があります。そうした出会いと発見の連続を、どうしても皆さまにもお伝えしたかったのです。私たちが発信していくメディアを通じて「被災地の誰か」から紡ぎ出される表情や言葉が、「非災地(=災害に遭っていない地域)の誰か」の心の変化やアクションを促す原動力となることを願っております。すでに能登半島地震の報道減少が始まっているなか、私たちは能登への伴走を継続していくことでしか当プロジェクトの真価を発揮できません。この度のクラウドファンディングの終了は、これから続く長い道のりのほんの序盤です。引き続き活動を見守っていただくとともに、能登を支えるアクターの一人として、さまざまなご支援に加わり続けていただければ幸いです。今後とも末永いお付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。プロジェクト発足者 加藤愛梨/本山幸志郎 もっと見る

  • 《メッセージ》みなさんこんにちは。映像ディレクターの本山です。本プロジェクトの発起人の一人でもあります。普段はフリーランスで実写の映像制作やライブ配信の仕事をしています。この度は、みなさまのおかげでクラウドファンディングの目標金額に無事に達成することができました。本当にありがとうございました!今回のプロジェクトの立ち上げを通して、ご支援だけでなく、多くの応援や情報提供をいただきました。メンバー2人という小さなところから始めた新しいメディアの取り組みをやることに大きな自信を持つことができました。改めて発起人の一人として、この活動を始めた背景をお話させてください──────────────私自身はこれまで、被災の経験もありませんし、復興のボランティアに参加したこともありませんでした。東日本大震災から8~9年経ってから復興事業に関連する仕事で東北に何度か足を運んだことはありました。しかし、被災地域でどんな人の暮らしがあったのか、どんな未来があったのか、そんなところに全く想像が及ばず、現地を訪れてなお「震災」というものを「テレビの向こうの世界」止まりで認識していました。一方で、映像の仕事を続けていく中で「テレビの向こうの世界」の捉え方が変わり始めました。リアルを撮影するというのは、誰かの「起点」に立ち会うことが多いです。結婚式やらイベントやらはもちろんそうですが、中には「努力してきたことが報われなかった瞬間」だったり「寿命があとわずかな人」を撮ることもありました。そうした経験の中で、本当に当たり前のことなのですが、テレビの向こう(もしくはSNSの向こう)で人が呼吸をし、何かに四苦八苦しながらも生活を営んでいるということをよく考えるようになりました。本プロジェクトのきっかけとなったのは、2022年の静岡県の台風15号による豪雨災害でした。台風から1か月経って報道があまりされなくなった時に依然として倒壊した家屋が放置されているという現状をたまたま知り、「1ヶ月もこの状態が続いていたのか、、、」と感じたのをよく覚えています。 「その1ヶ月はどんな暮らしだったんだろう」「豪雨がなければ今はどんな生活だったんだろう」そんなことを考えました。復旧が長期化すること自体は免れない中で、映像を作る人間としてこれから先の災害のなかでできることはないか...そんな折に当時防災のNPOで働いていた加藤さんとそんなお話をする機会がありました。こうした経緯の中で、今回の能登半島地震の直後に本プロジェクトが立ち上がりました。 現場で話を聞いたり、防災の専門家としてあらゆる経験をしてきた加藤さんとの議論を経て、プロジェクトを形作っていきました。その中で大事にしたいことは、ただ事実の報道をするのではなく、「地域が求める復興のあり方についての建設的な意見を一緒に考え、発信をしていく」ということです。「建設的」という言葉には、実行性があり、必ず次のアクションに繋げていくと、そういった意図を込めています。映像は作ってyoutubeにアップしたらそれで目的が達成されるわけではありません。「テレビの向こうの世界」を少しでも観てる人に近づけるには”こうした情報を能動的に受け取り、対話し、意見を生み出していく場作りとセットで考えていく”必要があると考えています。 そんなことをこのプロジェクトを通じて取り組みたいと思っています。「被災前より良い地域になる復興」が実現できるように継続して努めていきます。 どうぞよろしくお願いいたします。《プロフィール》本山 幸志郎神奈川県横浜市を拠点に活動する映像ディレクター。ドキュメンタリー、コーポレート映像、WebCMなどの制作やライブ配信を中心に行う。1995年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。2019年よりフリーランスとして活動開始。◯Zoh Productions https://zoh-pro.com/ もっと見る

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