2016/07/13 18:34

皆様、いつもCBBを応援して下さりありがとうございます。

第6期現地駐在員の石出です。

4月からこのNGO CBBでインターンしています。

もうすぐ私の任期も3ヶ月が経過しようとしています。

3ヶ月も経過すると、日本でどんな生活をしていたかを思い出すのも難しくなるほど、農村の生活にも磨きがかかってきました。(笑)

クメール語をついつい話してしまい、水シャワーを浴びる。蚊帳の中で寝て、たらいで洗濯をする。

こんな不思議な毎日も、今や私の日常生活になりました。

 


私は大学4年次を休学し、この1年CBBでカンボジアの一人でも多くの子どもたちに教育を届け、カンボジア人がカンボジアの未来を考え、運営できる場をつくろうと思ってここにやってきました。

それは全部「子どもたちが自分の可能性にチャレンジできる世界」といういつしかできた私の理想があったからでした。

 

皆さんは日本でどのような日々をお過ごしですか?

どんなことに夢中になって、どんなことに喜んで、どんなことに悔しがっていますか?

 

私は日本にいる間、何かを捨ててまで夢中になっていることがありませんでした。

忙しいと言い訳をして、現状の自分に満足しているふりをする。

そんな自分を変えたいと思ったのも、休学をして海外に出た理由だったかもしれません。

私は今、CBBスクールに夢中になって、喜んで、悔しがってます。

時には日本語の先生として日本語を教え、

時には英語の先生としてABCの歌を大声で歌い、

時にはマネージャーとしてスタッフの遅刻を注意して、夜遅くまで話し合って、

イライラしたり、大笑いしたり、スタッフや生徒の成長に感動したり、、

今ではこんな私が「言い訳しないで!」って、スタッフに叫ぶようになりました。(笑)

 


大好きなwifiが届かないこの村で、

約100人の子どもたちが通う語学学校を運営しています。

(スタッフと打ち上げにて。現在6名のスタッフと働いています。)

 

大学に入学したときは、まさか私が休学してこんな生活をしているとは思いませんでした。

 

きっかけを思い出せないほど、簡単に踏み込んだ国際協力という世界。

泥臭すぎて、奥が深くて、考えることばかりで、落ち込むことばかりで、トライして。

それでも教育の道は結果が100%出る訳じゃない。答えが私の考える1つだとも限らない。

 


自分の無力さに絶望した4月。本当に何にもできなかった。

1歩1歩が結果につながることを証明できた5月。20人から70人に生徒が増えて本当に嬉しかった。

「トゥクトゥクがあれば…。」

そんなニーズを聞いたのは、生徒集めのプロモーションで近所の家を家庭訪問していたときのこと。

「あそこ(現在のCBBスクール)は大通りがあって車が通って危ないからね、、」

「送迎をしてくれたら私たちも安心して子どもたちをCBBスクールに送り出せるわ。」

そう話した子どもたちのお母さん。

 

「CBBスクールってさ、先生良いのになんで生徒来ないんだろ?何があったらいいかな?」

そう私がソムナンやワンダ、現地スタッフに聞いたとき。

「トゥクトゥクがあれば、生徒はもっとたくさん来るよ。

近くの子どもだけじゃなくて、少し遠い子どもも来れるから。」

 

よく周りをみると、パーブにあった生徒400人が通う超人気英語塾。そこも10台のバスを使って生徒を送迎していました。

子どもを大事に思うからこその親の意見。日本でも送迎バスのない幼稚園は少ないです。

 


これって、私がずっと探してた現地のニーズなんじゃないのかな?

一方的じゃなくて、理想の支援は彼らの必要としているものを支援すること。

本や古着を日本で集めて寄付するボランティア。学校を建設するボランティア。

どれもとっても素敵な活動だと思ったけど、現地の声が聞きたい、彼らと一緒にこの先も続くものを作りたい。そう思って1年休学して、日本を飛び出した私。

私は今、その現地のニーズを聞いたんだ!!

そして、そこから私のトゥクトゥクの挑戦は始まりました。

 


多くの子どもたちが来ることによって、より多くの子どもたちに教育が届けられ、継続した支援ができる。

それに必要なアイテムがトゥクトゥクだったのです。

 

今で約100人の子どもたちが通うCBBスクール。

通うようになって目の輝きが変わった子もいます。

日本人と話したいから。そう言って、毎日通ってくれる子がいます。

CBBスクールで勉強できるのがすごい楽しい!と言ってくれる子がいます。

日本語の通訳になって、カンボジアと日本の架け橋になりたいという夢が出来た子がいます。

人生を変えた住み込みスタッフたちがいます。

この子たちが大きくなったらどんな未来が待っているんだろう。

大変なことも多いけど、教育の力、子どもの可能性は無限大なのだと日々気づかされます。

私にできることは、英語と日本語を教え、スタッフを励まし、現地の声を皆さんに伝えることしかないのかもしれません。

 

たったそれだけだけど、あきらめずに毎日やっていきたいです。