BRICKSには沢山の役者が出演します。
何に挑戦しているのか?答えは人それぞれです。
シングルキャスト・小山彩香が自身の気持を打ち明けてくれました。
「好き」という気持ちに正直に動くことへの挑戦をしています。
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Q. BRICKS出演の
きっかけを教えて下さい
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私が最後に舞台に立ったのは、加世田作品「三國志〜勇敢なバッタ〜」でした。色々あって不完全燃焼なまま、翌年にはコロナの波がやってきて私の役者としての全活動が止まりました。
その間にある心の学問を学んで自分を見つめ直したこともあり、一旦役者として生きることは辞め、「誰か人のためになることをしたい」と思いました。学びを生かしてコーチングの提供もして、そんな中出会った今の夫が学童をやっていたものだから、もっと学びを生かしたい深めたいと思って、子どもたちを相手に学びを生かしながら勤めるようになりました。
そんな幸せな日々の中でも、私の中にわだかまりとしてあったのが「生涯の伴侶である夫が、私の本気(加世田作品で芝居をする姿)を見たことがない」ということ。経営とダンス(表現)を両立させている夫に対して、憧れと、尊敬と、そして苛立ちやモヤモヤが湧いてくるのも感じていました。
そんな中、このBRICKSの話が舞い込んできました。。何か一芸のあるパフォーマーでなければ出来なさそうだな…と、オーディション情報を見て、最初は諦めていたんです。だけど、何かを諦めた大人に生き生きとした子どもたちを導くことが果たして務まるのだろうか?何かに夢中になって、「好き」を大事に生きる人になってほしい。学童の子どもたちに対してそう思っています。ならばまずは自分がそうであろう。と思いました。
まずはダメ元で望みを放つことに。武術クラスのとき、「私もやりたい」と加世田さんへ伝えました。仲間に入れてもらったその時の返事は、拍子抜けするくらい、あまりにも呆気なかったです。笑
Q.いま、いちばん思うことは何ですか?
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大人だって何かに夢中になるために、人様に迷惑かけながら生きていていい。やりたいことをやらずに人を妬むくらいなら、やろう。
楽しんでる人を見ていることほど、勇気づけられることはないから。これは学童でダンスを習う子どもたちがその姿から教えてくれたことです。
Q.加世田作品の魅力や、
他の演出家との違いを教えて下さい
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今となっては代名詞ともなっている「何もないけど全てある」が、まさにそうです。
稽古しながら「これ、今何やってんだろう?」とハテナが浮かぶことが多々ありますが、完成したそれを見た瞬間、その意味を理解した瞬間、毎度鳥肌が立ちます。
私たちがどうしたら本来の輝きを出していけるのか、加世田さんの中にある理想とも恐らく葛藤しつつも、多面的に見た時の最善を考えている演出です。安心の中で私たちは作品と向き合うことが出来ています。
Q.BRICKSが自分にとって「挑戦」
だとしたら、何に挑戦していますか?
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「好き」という気持ちに正直に動くことへの挑戦。
Q.応援してくれる方、
観に来てくれる方に伝えたいことは?
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大人こそ、やりたいことやろう!!!
そして作品を通して、そこに投影される自分自身を見つけて欲しいです。何に心揺さぶられますか?それはなぜですか?
Q.どんな人に観に来てもらいたいですか?
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日常に飲まれてるなーって感じている人。
刺激が欲しい人、背中を押して欲しい人。とにかく熱くなりたい人。
(語り)
シングルキャスト
小山彩香