今日も三輪代表からメッセージが届いています。
2月27日「大阪に行ってきました。」
2月24日、25日にかけてメノキの富澤さんと立木さんとで大阪に行ってきました。
「NPO法人弱視の子供たちに絵本を」という団体から依頼があり、2年前出版した「みえなくなったちょうこくか」の本と谷川俊太郎さんと私とで去年作った詩画集「かべとじめん」の制作の話をしてきました。
会場には「かべとじめん」の詩画集の原画を展示しました。25日のワークショップでは実際に私が作品を作るパフォーマンスもしました。見えなくなってからどうやって作品を作るかを皆さん聞きたいというご要望でしたのでてんこ盛りの荷物になりましたが、作品と道具を大阪に送り現在このクラファンで取り組んでいる「みんなとつながる上毛かるた」も見ていただきました。
群馬県人は誰でも群馬県の形は鶴だと信じています。他県の人も群馬の形は鶴だと思って下さっているとも思っています。ところが、当たり前ですが今回お邪魔した会場にいらした方、群馬の形が鶴だと誰も思ってはいませんでした。上毛かるたによる洗脳って怖いです。
考えてみれば、漫画や映画やテレビドラマとかでもいろんな先入観が無意識のうちに刷り込まれているものです。私も大阪のおばちゃんは皆ヒョウ柄の服を着ているイメージがぬぐえません。アクセサリーもジャラジャラつけていると思っていましたが、そういう人はいませんでした。
さて、本題ですが我々は触察の分野を研究したうえで触察絵本に取り組みたいとおもっています。そういう意味で「NPO法人弱視の子供たちに絵本を」を運営している田中加津代さん達の取り組みの情報は貴重です。UV印刷、立体コピーを使って汎用性のある絵本を作っている所は全国にポツリポツリと出てきておりますが、まだまだ予算とのせめぎあいが難しくアート性の強い汎用性のある絵本までにはもう少し時間がかかるように感じます。
かといって今回我々が取り組んでいる5ミリ厚のレリーフではアート性は担保できますが、とにかく経費が掛かります。また、これら触察絵本は説明するテキストが相当大事です。説明しすぎてもうるさいですし、かといってある程度画面に描かれている事物の情報を手渡さないと触る者にとってイメージが沸き上がりません。
これは昨日書いた、対話型鑑賞の底なし沼に近いものが眠っています。昨年板橋区立美術館でボローニャ国際絵本展でイタリアの触察絵本を触りましたがテキストが的確でツボにはまっていると感じました。
またもやローマは1日にしてならずや、です。大阪の話は明日も書きます。