2024/03/08 09:00
防災を通して地域と、別世代と繋がる──

皆さま、こんにちは!
長崎と東京の2拠点で、現役大学生兼危機管理コンサルタントとして活動しております、Sunny Risk Management(サニーリスクマネジメント)と申します。

2024年2月7日正午より、サニーリスクマネジメントをひとつひとつの企業に寄り添う企業にし、より多くの事業者の方々に専門的な危機管理を提供するためのクラウドファンディング

『地方の中小企業をあらゆるリスクから守り、地域経済を支える企業を作りたい!』

に挑戦しています。

今日の活動報告では、私が世田谷区で市民ボランティアとして活動する中で感じた、地域防災の担い手の育成の重要性について、皆さまと共有できればと思います。


2023年からの市民ボランティアとしての活動

私が世田谷区で市民ボランティアとして活動を始めたのは2023年。防災士の資格取得に向けて救急救命講習を受けたことも関係して、防災に関する知見を得た手応えが出てきたことと、縁あって区内のボランティア協会のかたからご案内をいただいたことがきっかけでした。

現在は、世田谷区内で発災4日後以降に区内外からのボランティアの受入や振り分け作業を行うボランティアである「災害ボランティアコーディネーター」として、市民ボランティアの中でも災害に特化した分野に携わらせていただいています。

世田谷区では2023年はボランティアを受け入れるような大きな災害は発生していません。しかし、首都直下地震をはじめとした大災害のリスクを抱えており、複数の木密地域を抱えている世田谷区では、区はもとより、社会福祉法人などが運営するボランティア団体による防災への取り組みが盛んに行われています。

私も実際に登録講習や応用講習の受講と運営や街頭募金活動、防災イベント出展のお手伝いなど、平時における災害対策や防災意識の啓発と自らのスキルアップに関わる活動をさせていただいています。特に登録講習は、災害時にボランティアの振り分けを行う「マッチングセンター」として使用することに関する協定を締結している区内5つの大学で行われ、それぞれの現場で災害時にボランティアの受入を行うリアルなイメージを持ちながら取り組んでいます。この他にも、応用講習等は町内会等と連携し各町の集会所などで行うこともあり、それぞれの町の人々と関わる機会にもなっています。


どんな人がボランティアになっている?

ボランティアとして活躍している人は、まさに多種多様です。ご自身や地元の被災をきっかけに参加した人もいれば、経験づくりのために、防災に関心があって、ボランティアが好きで……毎度の活動でお会いする様々なかたとお話ししているとさまざまなきっかけがあることを知ります。

年齢も性別もさまざまで、「ガクチカ」として参加した学生さんから、リタイアしたのちずっと住んでいる地元に貢献したいという思いで参加されている方まで、まさに十人十色といえるようなチームです。

私も、4年間大学生活を送る上でお世話になっている世田谷の街に対して私の専門である危機管理で貢献したいという思いがあったり、危機管理を仕事とする上で、先進的に防災に取り組んでいる地域がどのようなことをしているのかを知るためであったり、防災を通して地域やそこに住む人々と繋がりたいという考えがあったりと、様々な理由や期待があります。


必要なのは次の世代に地域防災の担い手を育てる力

世田谷区で上記の活動や交流を通して痛感するのは、次世代の人の中に地域防災の担い手を育てることの重要性です。

私が市民ボランティアとして活動を始めたのは大学在学中で、二十歳の時でした。東京には様々な地域からそれぞれの経験をされた人たちが集まっています。その中には、長年世田谷に住み災害を経験した人、東京以外の場所で被災者になった経験のある人もいらっしゃいます。他にも、災害ボランティアとして被災地に出入りしている人や、私のように防災を専門に学んでいる人もいます。他のボランティアの方々と関わりお話しする中で、災害経験を伝えたり、防災に対する意見交換を行ったりすることが地域防災に対する関心を喚起したり、新たな視点や意見の発見につながることを実感しました。

ここまでご紹介したボランティアは任意団体ですが、より公共性が高く地域に根ざした互助組織としては消防団が挙げられます。消防団も地域によっては防災訓練を盛んに行ったり、発災時に住民の安否確認や避難誘導に際して地元に根ざしているからこその大きな力を発揮したりすることがありますが、仕事や学業との両立が難しかったり負担が大きかったりすることで十分に活動することができていない消防団も存在しているのが現状です。

消防団員は非常勤特別職の地方公務員ですので、報酬や補償が設けられているといったメリットも多数存在しますが、災害が頻発する一方社会構造が複雑化しているほか、防災だけでなく国民保護やテロに対する警戒も強めなければならないという国内外の情勢を鑑みると、自ら学び・伝え・地域全体がチームとなり、よりフレキシブルで幅広い防災をカバーできる自主防災組織の存在も必要ではないでしょうか。

時間の拘束もなくラフに参加でき、防災などに関する知見や関心のある人たちが集まり、街の防災を街で過ごす人たちの目線から考え、そのアイデアやそこから得られた知見が参加者だけでなく家庭や企業・学校などを通して地域に根付いていくことが、次世代の地域防災の担い手を生み出すことにも繋がるはずです。

また、度重なる災害経験がある場所や復興中にある地域では災害を継承しようとする動きや防災を強化しようとする動きは強まりますが、災害経験が少なかったり長年大災害が発生していなかったりする場所では災害の継承や防災の強化に対する意識や動きが小さい可能性があります。そういった場所にこそ、平時に住民自らが災害や防災について学んだり考えたりする場所が必要になるでしょう。


私は、これまでに学び、経験して得た危機管理の知見を活かすことにより、迅速な復旧・復興、そして危機に強いまちづくりという側面から地域に貢献したいと考えています。
より多くの事業者のかたが安全に事業の展開や事業継続ができる環境づくりをサポートし、危機管理文化の定着により地域全体に安心を生み出すために尽力してまいります。

もし、少しでも共感いただけましたら、サニーリスクマネジメントのクラウドファンディングページへのご支援及びSNSシェア等のご協力をいただけますと幸いです!

サニーリスクマネジメントでは、今後もこの活動報告ページを通じて私自身や事業及び本プロジェクトについての情報を皆さまと共有してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします!