リスク発現のその時、サニーリスクマネジメントは何をしている?
皆さま、こんにちは!
長崎と東京の2拠点で、現役大学生兼危機管理コンサルタントとして活動しております、Sunny Riskmanagement(サニーリスクマネジメント)と申します。
2024年2月7日正午より、サニーリスクマネジメントをひとつひとつの企業に寄り添う企業にし、より多くの事業者の方々に専門的な危機管理を提供するためのクラウドファンディング
『地方の中小企業をあらゆるリスクから守り、地域経済を支える企業を作りたい!』
に挑戦しています。
サニーリスクマネジメントでは、普段からクライアントワークに加えてブログ等での記事執筆による情報発信を行なっています。また、このほかにも、大災害などが発生した場合の情報収集やそれらをまとめての提供、国や自治体などが提供するデータをもとにした分析も実施しています。
危機管理において、災害や事故などの「危機が発生すること」を「リスク発現」と呼びます。今回は、1月1日に発生した令和6年度能登半島地震をケースにリスク発現時のサニーリスクマネジメントの動きをご紹介します。
1月1日夕方: リスク発現(発災)
1日の午後4時すぎに石川県で大きな地震がありました。当時九州にいた私は、このことをニュース速報を通して知ります。津波の恐れがあるという情報が出た時点で、通信社を中心に速報を追います。また、津波の襲来の可能性のある場所のライブカメラを動画プラットフォームで検索し、実際の映像とデータを合わせて津波の様子をうかがうとともに、余震の状況も追いかけました。また、地震が大きく津波の可能性もあることから、発災後1時間は定期的にSNSも巡回し、デマや偽情報の流れも確認しておきます。
1月1日深夜: 発災期
発災から数時間が経過した段階で、政府や自治体の動き、避難所の開設状況などの情報も報道で発表されていました。ここからは各機関の動きを調べるとともに、引き続き大きな余震の情報に着目します。発災直後は次々に各所からの情報が出るため、それらをなるべくカバーできるように情報収集に専念します。
1月2日: 発災期
地震の発生から一晩明けると、報道が一斉に動き出し新聞社の航空機なども現地入りしたので、画像を見ながら大まかな被害状況を掴むことができるようになりました。また、各県の災害対策本部や総務省消防庁などからも被害状況などの資料が公表されはじめ、これらの情報をもとに各県の状況を確認します。
発災から1日が経過すると気象庁からの地震のデータも多く公表されるため、それらの情報をもとに近辺で発生した地震のリスト化を行い、分析のための準備を始めます。さらに、ライフライン各社のホームページやリリースをもとにライフラインの停止状況なども数時間ごとにチェックします。
2日以降は、情報収集と並行して「クライシス概況」としてブログでこれまでに明らかになっている情報をまとめたり、分析を行ったものを記事として公開しました。
1月3日~: 発災期
発災から3日ほど経過すると、ある程度情報のあるところ(被害は大きいものの比較的復旧に向かいやすい地域)と情報の少ないところ(復旧期への移行が予測できないほどに被害が大きい地域)の情報量や情報の質が大きく分かれてきます。これらの情報量から、どの地域がどれだけの被害を受けているのかという見立てを立てるとともに、どの地域がどれくらいで復旧へ向かうことができるかを予想します。この段階になると、1日1件以上、国や自治体からの議事録や活動報告書が各機関のホームページで公開されるため、それをもとに情報を収集します。
余震に関する情報が数十件近く集まったところで、グラフの作成や表にしての分析も始めます。このほかにも、現段階までの数値やグラフからの分析・考察だけでなく、震央のマッピングによる地震の傾向の分析も行います。さらに、2日以降の現地調査や衛星調査により明らかになった研究結果なども確認し、地震の性質を把握することに努めます。
1月下旬~: 発災期と復旧期
令和6年能登半島地震では、その地形の特性や被害の度合いにより、早期に復旧に向けての動きが始まった地域と、救助や道路啓開・物資支援などを必要とする発災期の状態が続いた地域が並行して存在しました。
この段階では、報道などで徐々に避難所生活の現状など、災害を引き起こした地象そのものやその被害などのハード面だけでなく、人にフォーカスしたソフトな情報も多く報じられるようになります。
サニーリスクマネジメントにおいては、復旧期に入る兆しが見えた段階で「クライシス概況」としてのブログでの取り扱いを終了していますが、記事にはしていないものの情報収集は毎日行なっています。
フォトギャラリー
学術のシーンにおいて、研究目的の被災地入りは発災から早くて3週間〜1ヶ月後にし、その地域やそこで過ごしている人々への配慮を最大限に行うことが重視されています。
その観点から、サニーリスクマネジメントではリスク発現時に着目するものとして、①(発災時)現地の状況、②(発災〜復興)国や自治体のオペレーション、③(発災〜復興)メディアの動きの3つを挙げています。
メディアや国・自治体の動きをモニタリングし、それを通して現地の状況を知る形となるため、必然的に机上で活動をすることが多くなります。ここからは、令和6年能登半島地震の発災期におけるサニーリスクマネジメントの活動の様子を写真で紹介します。
さまざまな視点から、危機管理に応えます
私は、これまでに学び、経験して得た危機管理の知見を活かすことにより、迅速な復旧・復興、そして危機に強いまちづくりという側面から地域に貢献したいと考えています。
より多くの事業者のかたが安全に事業の展開や事業継続ができる環境づくりをサポートし、危機管理文化の定着により地域全体に安心を生み出すために尽力してまいります。
もし、少しでも共感いただけましたら、サニーリスクマネジメントのクラウドファンディングページへのご支援及びSNSシェア等のご協力をいただけますと幸いです。
サニーリスクマネジメントでは、今後もこの活動報告ページを通じて私自身や事業及び本プロジェクトについての情報を皆さまと共有してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。