
令和6年元旦に発災した「令和6年能登半島地震」から1年10ヶ月が過ぎました。
皆様からのご支援のおかげで
ようやく4つの鳥居の再建が完了しました。
本当にありがとうございました。
八坂神社の鳥居 (その1)
令和2年7月コロナ過において御神事だけ行われた際の八坂神社

令和6年1月能登半島地震で崩壊した八坂神社の鳥居

令和7年6月吉日完成した八坂神社の鳥居
完成時の「北陸中日新聞」の記事
令和7年7月早朝 例祭の御神事と出発を待つあばれ神輿
白山神社の鳥居 (その2)
発災時の白山神社鳥居

完成した白山神社の鳥居御旅所の鳥居 (その3)
発災直後の御旅所の鳥居

令和7年9月に完成した御旅所の鳥居
北國新聞社の朝刊記事
酒垂神社の鳥居 (その4)
発災直後の酒垂神社の鳥居

令和7年10月 最後に完成した酒垂神社の鳥居
皆様のおかげで、私たちが目指してきた「『あばれ祭』にとって重要な4つの鳥居を復活させ、祭りの誇りと絆を取り戻したい」というプロジェクトを、ようやく達成することができました。
当初、御影石製での再建を検討していた際には、1基あたり1,000万円が必要とのことで、4基で4,000万円の費用がかかる計算でした。そのため、鳥居の再建がいつになるのか、またその負担を被災者である地域の人々に求めることが果たして可能なのかと、多くの議論を重ねてきました。
そんな中、昨年の「令和6年能登半島地震」において、発災のタイミングが元旦の日であったにも関わらず、神社内で被害を受けた方はいらっしゃいませんでした。神社は人々の安寧を祈る場所であり、あってはならないことではありますが、万が一の災害に備え、やはり安全な施設でなければならないと感じました。そこで、「素材にはこだわらず」「費用も地域住民に負担をかけない形で」との思いから、塩化ビニール製の鳥居を選択しました。
今回の製作は(有)中島ビニール加工様(茨城県日立市)にご縁があり製作していただきました。
特別支援価格で4基の鳥居を請け負っていただき、茨城県から何度も通って製作して頂いた事に心より感謝いたします。
そして何より、皆様からのクラウドファンディングへのご支援が、地域の人々にとって大きな励みとなりました。本当にありがとうございました。
最後に
地震からまもなく2年が経とうとしています。「復旧」「復興」という言葉が使われる中で、ライフラインの復旧はほぼ完了し、現在は「復興段階」に入っているのだろうと思います。
ですが、現状をお伝えすると、半壊以上の建物については公費による解体が進んでおり、その締め切りが10月末日となります。町全体では急ピッチで解体作業が進みました。
解体が進んだ梶川沿いの川原町の町並みは、次のようになっています。この場所は、例年「あばれ神輿」が梶川橋の欄干から川に投げ込まれる見どころでもあります。
令和6年6月の梶川沿いの町並み

令和7年10月29日の梶川沿いの公費解体がすすんだ町並み
12軒が並んでいた川沿いの町並みが、今では2軒だけとなってしまいました。この後、この川沿いに何軒の家が再建されるのでしょうか。宇出津の町も徐々に寂しくなっていきます。
これからも復興へ向けて全力を尽くしていく所存ですが、まだまだ支援が必要であることをご理解いただけますと幸いです。
これまでのご支援、誠にありがとうございました。



