このプロジェクトの集大成! お好み焼きが世界を変えた!?
スラムで1日子ども食堂を開催した様子をYouTubeでご覧いただけます。
この動画のコメントに「なんで広島スタイルなの?大阪のまぜ焼きの方がひっくり返しやすいんじゃ・・・」というのがあったので独自で回答してみます。
A.より短時間でよりたくさん作るため
子ども食堂は子どもたちを待たせてしまわないように、より短時間でたくさん作ることが求めらます。子ども食堂が提供しているのは、食事を通じた「居場所」であることが多いので、調理に全力を注ぐことよりも、楽しい場、居心地のいい場をいかに提供するかが私たちの商品でもあるのです。
なので、私たちが普段の日本でやってる子ども食堂もどれだけ調理時間を短くし、居場所づくりに関われるか、その後の持続性にも関わってくるので、可能な限り時短調理を目指しています。
コメントにあった通り、ひっくり返しの簡単さだけで言えば混ぜ焼きのほうが安定するのですが、私の現地でのこだわりは生地を鉄板にのせてから焼き上がりの時間をどれだけ短縮できるかということ。まぜ焼きだと中まで火を通すのに、1枚10分ほどかかってしまいます。大きい鉄板やガス・電気があれば複数枚まとめて焼けますが、ウガンダでは動画にあるような丸い鉄板と炭コンロが一般的なので1度に焼ける数も1、2枚ずつが限界でして、より焼き時間を短くしなくては1度に100食以上も作ることができません。
日本で試作していた頃は、大阪スタイルから広島スタイルに変えても1枚5分かかっていました。そこからソースを別で作ったり、火の通りやすい野菜を具材に選んだりしながら、とにかく調理時間の短縮を目指し、生地を鉄板に置いてから焼き上がりまで最短90秒くらいで1枚出来上がるスピードを目指しました。
私がアフリカで伝えたかったことは「みんなで作って食べるって楽しいで!」ということなので、調理よりも「いえーい!できたー!」「わー楽しそう!次やらせて!」と子どもたちが参加できる場を作ること。思い切ってコテをかーん!と入れて、ちゃ!っとやらんとうまくひっくり返らんやろ。それもアクティビティーやねん!(なんやそりゃ)
A.安い野菜でアレンジしやすく、野菜がたくさん摂れるように
ウガンダの家庭料理は、炭水化物×炭水化物というものが多く、野菜を食べるといえば、煮込んでスープにするか、付け合わせ野菜のように生で食べるのが多いようです。野菜や果物がたくさん摂れる地域なのに、普段の食事ではそこまで野菜を食べているかというとそうでもないようでした。なので、現地には炭水化物が中心の食生活で栄養が偏りやすく、栄養失調になりやすいという課題がありました。なので、粉の量をできるだけ少なくし、その季節の安い野菜を使ってアレンジがしやすいよう、野菜をたくさん摂れるように考案しました。
他にも理由はたくさんあるのですが、さらに長文になってしまうので、また別の機会に!
まだご覧なっていない方は、まずはご視聴いただけたらうれしいです!