【戦地にタイムスリップしたかのような状態】
約3ヶ月経った今も、輪島はほぼ元旦のままです。
大通りは一応瓦礫は寄せられていますが、一本横道に入ると今だに道は瓦礫が散乱し、歩くのもままならず、倒れた電柱の下を潜って進む有様です。
復興作業をしているはずの外部ボランティアは1人もいません。
人気が無く、シーンと静まり返った市内は、被災後に燃えたりひっくり返った車でさえ、放置されたまま錆だらけになっています。
海岸で、パワーショベルが2台動いている音が聞こえるだけです。
調査に同行してくれた防災士さんと一緒に歩きましたが、人っこ一人、犬猫や、春なのに鳥さえもいません。
「ウクライナに来てしまったみたいや....。なんで誰もおらんのか....。」
被災の様子はもちろんショックですが、3ヶ月間放置状態であることが、あまりにショックすぎて、思考が停止してしまいそうでした。
ほんの一部の業種以外への再建支援はありません。
復興したいと願っている、輪島市民とボランティアが輪島に入った時にどんな気持ちになるか.....。
滅びゆく能登を救いたいと表明することは、実はかなり覚悟が必要なことです。
誰も取り残さない!
今、人間であることの真価が問われていると、身を引き締めて生きています。