東京都葛飾区でほるん動物クリニックの院長をしております小島千恵子と申します。
久末正晴先生は麻布大学獣医学部内科学研究室の教授であり、麻布大学附属動物病院内科に紹介されてくる様々な症例に日々取り組まれておられます。
私は自身の病院での診療に加え、麻布大学附属動物病院の専科研修医として久末先生をはじめとする内科チームの診察に参加しております。大学病院では症例に対して最新かつ最良と思われる治療を実施いたしますが、治療薬は効果が期待できる半面、時に副作用が見られる場合があり、特に血液疾患や免疫疾患でよく使用されるステロイド薬や免疫抑制剤は、常に作用と副作用のバランスを見ながらの調整が必要となる扱いに配慮が必要な薬剤です。
フアイア糖鎖TPG-1はヒトで免疫調整作用を持つことが知られており、免疫が落ちている個体の免疫を助け、免疫過剰になっている個体では免疫を抑えることにより効果を発揮します。近年犬や猫でも同様の効果があるとわかってきました。
これまで大学病院でフアイア糖鎖TPG-1を使用することにより症状に改善が見られたり、ステロイドの使用量を減らすことが可能になった症例を見てきました。それらの症例のうち、骨髄異形成症候群の犬と猫の症例を2023年と2024年に学会で症例発表させていただきました。
ステロイドや免疫抑制剤の減量・減薬は症状の改善だけでなく、症例の生活の質(QOL)の向上に貢献するものと考えております。フアイア糖鎖TPG-1の作用機序や効能の研究がさらに進むことにより、つらい治療を乗り越え元気になる犬や猫が増える未来が来ることを心から期待しております。
副作用が少なく新しい治療の選択肢を広げるためにも、ぜひ久末先生の研究へご賛同いただきクラウドファンディングへのご協力をお願いいたします。
ほるん動物クリニック 院長
麻布大学附属動物病院 内科専科研修医
小島千恵子