急遽レンタル車両で復活した「まんぷく丸」の活動をご報告させていただきます。
復旧したとはいえ続く悪路。
【剱地地区】
輪島市街からもっとも遠い剱地地区。まんぷく丸の音楽に誘われて集まった人たちは「長いこと来れんかったね、大変やったね」とねぎらいの言葉をかけてくれた。そして「買い物に行けないから助かるわ」とまんぷく丸を囲んで久しぶりの買い物を楽しんでいた。
【門前北西部の七浦(しつら)地区】
輪島市街や門前町中心とつながる「おさよトンネル」が崩壊し孤立していたが、3月中旬に復旧したと聞き、そこを通って集落へ。利用者の家を一軒一軒訪ねたが不在が多い。それでも皆月集落では七浦地区総区長の伏見孝一さんの奥さんの和美さんや徳木ひさよさんが買い物に出てきてくれた。
【矢徳集落】
やっと出会えたひとり暮らしのおばあちゃん、一流大学を出て有名企業の幹部になっている息子さんの話をうれしそうにしながらいつものようにたくさん買い物をしてくれて、やはり寂しかったのか、「これからもかならず来てね」と何度も念押していた。
まんぷく丸の全3コースを回り利用者の家を一軒一軒訪ねてみたが、避難先から帰っていないため不在も10軒以上あった。しかし「会えた人はみな喜んでくれて、なかには涙を流す人もいて、これまでのまんぷく丸と山間地のひとたちとの絆を見たような気がした」と販売員の堂前浩二さん。
さらにうれしいことも。走行中に「仮設住宅に入ったから来てほしい」という常連さんからの電話連絡があったのだ。訪ねてみると何人かが寄り集まり、さっそく買い物談義に。後日、堂前さんの電話に仮設住宅の人々から宅配してほしいという連絡がつぎつぎ入ってきたという。
まんぷく丸はこれからも買い物弱者の支援と見守り活動を続けていきます。
中山間地に新鮮でおいしいもの、みんながほしいものを届けて笑顔で健康でいてもらう、その一心でまんぷく丸を続けていきたいと思っています。
ぜひ皆様のご支援をよろしくお願いいたします。