〈101・人〉関東大震災から101年-人災の記憶を未来に伝える-
9月1日に、無事会期終了しました。
会期中は600名を超える皆さまに来場いただきました。
クラウドファンディングを通じて応援してくださったみなさまのおかげで、会場を拡張することができ、実行委員の想像以上の素敵な場にすることがかないました。
みなさま、この度はご支援くださり誠にありがとうございました。また、出品やお手伝い、応援や関心の形で関わってくれた皆さまにも心からお礼申し上げます。
ご来場いただいたみなさまとお話しをしたり、アンケートをいただいたり。また、会場内ではモンリョンの花を咲かせたり抗議のはがきを書いたりできるスペースがあったりと、会期中通していろんな形のコミュニケーションが生まれた場になったかと思っています。
そして展示を通してモンリョンの木の次の展示場所が決まったり、次のイベントにつながるようなご提案もあったりと、「101年以降」を具体的に考える場にもなりました。
モンリョンと実行委員
モンリョンに花を手向ける姿
レタースペース
搬出の際は、その場にいる方々から「やりまーす!」と声が聞こえたり、運営や出品者だけでなく、自然な形でいろんな人が参加してくださり、1時間というタイトな持ち時間でどうにか終了できました!!
運営と来場者に明確な線引きがないその光景に心が震えました。百美+がこれまで試みてきた「問題と生活を乖離(かいり)させずフラットに」捉えることや、「表現に優劣をつけない」ことをはじめとしたいろんな面での「線引きの解消」の、自然な形だったようにも思えて…。
また、会期中は、誰もが場にいやすいように、実行委員内で話し合いを重ねできる限りの準備をしました。
トリガーワーニングや休憩室、音声読み上げ対応テキストデータQRコードや筆談、UDトークの対応、子どもが元気に過ごせる空間づくりや、無料の託児デーなど至らぬ点もあったかと思いますが、百美+が大切にしていた部分です。
休憩スペースに飾っていた小物たち
無料託児のようす はたまた、ヘイトや妨害にも細心の注意をはらい、注意事項や入場時のチェック欄など設けました。
メディアにも多数とりあげていただき、ネット上ではヘイトコメントも見受けられました。しかし実際に妨害の意図を持った来場者はおらず、無事何事もなく会期を終えることができました。本来ならば、ヘイトコメントを残す人たちに見てほしい展示でもあり複雑ではありますが、何よりも来場者のみなさんと運営のみんなの安全を守れたことに胸をなでおろしています。
このように人々との関わり合いの中でたどり着いた展示でした。
「歴史を知り追悼する」ことは大前提として、そこにだけとどまらず、朝鮮人虐殺の根源を問い、現代に続く差別や社会問題について声を上げることに重点を置いたプロジェクトが百美+です。そのために美術が出来ることをこれからも模索しながら揺れながら、続けていきます。
今回の展示はプロジェクトのほんの一場面です。
今後ともよろしくお願いします♡
「関東大震災朝鮮人虐殺から100年を迎えて千葉県の美術シーンを再考しそのあり方を模索するプロジェクト」(百美+)実行委員一同
(会期中のイベントやワークショップについては別途ご報告いたします!)