プロジェクトをご覧の皆さま、初めまして。
京都でオリジナルサイダーの企画製造事業を営む、柑橘館:河田商店の河田直樹と申します。
京都の農産物、国内の農産物を活用したオリジナル食品やサイダーを作り続け、14年目となりました。
素材を生かした、シンプルで身体にやさしい商品づくりと生産者さんの顔がわかる原料を使用することを心がけています。
サイダー造りのきっかけは、京都府の農業振興のための勉強会でした。そこで、京野菜をサイダーにできないかというアイデアが生まれました。
最初は水菜のサイダーにチャレンジしましたが、失敗に終わりました。
その後、亀岡市保津町のまちおこし団体と出会い、試行錯誤の末に「保津川柚子サイダー」が完成しました。
さらに、綾部や水尾などの未利用の柚子を発掘し、サイダーに活用しました。
また、元料理人であったこともあり、料理にも合うサイダーを目指し、京料理のお店やバーテンダーの方々からの助言を受けながら改良され、生まれたのが「京都miyakoサイダーCool柚子」です。
京都miyakoサイダーCool柚子は、地域振興や農業振興に貢献する商品として高く評価され、専門誌からの寄稿依頼や大学での講義依頼を受けるほどでした。
また、新聞やテレビなどのメディアからの取材も受け、地域の農産物を活用したサイダーの商品化依頼も増えてきました。
これまでにジンジャーソーダ、抹茶サイダー、クロモジサイダー、米サイダー、ローズサイダー、冷やしあめサイダーなどの製造、開発にも携わってきました。
インコサイダー、チョコサイダー、抹茶ちょこサイダーなどの一風変わったサイダーづくりもしてきました。
そんな中、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、miyakoサイダーの主要取引先である飲食店、宿泊施設、観光地での取引が激減しました。昨年(2023年)の春ごろから徐々に取引が再開され、新たに輸出の取引も始まり、販売数は回復してきました。
この逆境をきっかけに、miyakoサイダーの原点に立ち返り、亀岡市保津町や綾部市、水尾地区、京北町などの生産地について、より多くの人に知っていただきたいという気持ちや、手搾りで丁寧に作り上げた思い入れのあるこのサイダーを全国の方に直接届けたいという思いが芽生え、今回のクラウドファンディングの活用を決めました。
「京都miyakoサイダーCool柚子」がどんなサイダーなのか知っていただき、より多くの人に京都の風情を感じながらリフレッシュしていただき、産地への思いをはせ、穏やかなひと時を過ごしていただければ最高にうれしいです。
今回ご紹介させていただく「京都miyakoサイダーCool柚子」は、風味豊かな実生の大実柚子と酸味のまろやかな多田錦の果汁を絶妙にブレンドすることで、ほのかに広がる柚子の香りが心地よい、まろやかなサイダーです。
※大実柚子とは
いわゆる「柚子」のことです。 実の大きさは110~130gほどで、約8cm程度です。 高い香りが特徴で、特に果皮に芳香が強く、料理には最適で、香味料、マーマレードやお菓子の材料に使われます。
※多田錦(ただにしき)とは
本柚子と比べると果実は小ぶりですが、果汁が多く、ほとんど種が入らないため、料理に向きます。一般のユズよりも甘みがあるため、ジャムやスイーツにも適しています。
どちらの柚子も丁寧に手搾りすることで、ワタのエグ味を抑え、皮の香りを十分に含んだ果汁を搾汁しています。
柚子といえば、高知県や徳島県などが有名ですが、京都の水尾は、日本の柚子栽培の発祥地であり、鎌倉時代に花園天皇が柚子を植樹したことから始まります。江戸時代には京の都で重宝され、「日本のゆずといえば水尾」と称されました。
水尾の特徴は、寒暖差が大きく、良質の水源があるため、香り高い高品質な柚子が育ちます。通常柚子は成長が遅いため、別の木に接ぎ木されることが一般的ですが、水尾では歴史ある柚子を育てるために昔からの実生の柚子の木(大実柚子)が多く存在します。このことも香りが高いと言われる要因のひとつです。
miyakoサイダーに欠かせない多田錦の産地は綾部市です。
京都の中央北寄りに位置する綾部市は、美しい自然環境の残る田園都市でありながら、絹織物で有名で、繊維・機械産業が盛んだった。グンゼの発祥の地でもあります。この地で70年近く歴史を紡いできた果樹園から苗木を受け継いだ柚子畑が由良川のほとりにあります。ここで自然栽培で育てられた多田錦を生産者さんと一緒に収穫して使用しています。
他に、京野菜の産地「京の台所」として知られる亀岡市の「保津町」や町の面積の90%が森という、森林に囲まれている地域で、山深い場所に位置する「京北町」の柚子を使用しています。
どの生産者さんも、殺虫剤や消毒剤を使わずに柚子の生産をされています。
柚子はレモンの2倍のビタミンCが含まれるといわれます。
ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。また、豊富に含まれるクエン酸には、蓄積すると疲労を感じるもととなる乳酸を早く分解し、疲労感からの回復を早める効果があります。また、胃液の分泌を促進し、胸焼けや胃痛などの不調を解消すると言われています。柚子はがんばる人の強い味方なのです。
そんな柚子を一つひとつ丁寧に手搾りし、ワタのえぐみがなく、果汁よりも栄養価が高いと言われる果皮の栄養分を含んだ果汁を使用しています。
京都miyakoサイダーcool柚子はキレのある炭酸と柚子の爽やかな香りが口いっぱいに広がり、暑い日はもちろん、疲れを感じたときにピッタリのリフレッシュドリンクです。
このサイダーに使われている水の水源は、かつて弘法大師空海が開いた龍泉寺のあった釈迦ヶ嶽から湧き出る“桜川”の天然水です。
釈迦ヶ嶽は火山層(花崗岩)の地層で、長い年月をかけて地中深くに沁み込み、ミネラル豊富な自然水として湛えられます。この水は田尻川に流れ込み、自然のろ過装置によって生まれた“まろやかな甘み”が特徴で、硬度16度の軟水です。科学的な分析では、豊富に含まれるシリカ(珪素)が人間の健康に必要不可欠なミネラル成分であることがわかっています。
この水源は300年以上もの間、枯れることなく水の恵みを提供し続けています。
柚子果汁、水へのこだわりと、香料・着色料不使用で製造する、甘さ控えめの身体にやさしい炭酸飲料です。
甘さ控えめ、キレある炭酸が特徴で、エグ味のない柚子果汁を使っているのであと味すっきり。さわやかなのど越しは、イタリアン、和食、焼肉などの食中ドリンクとしてもぴったり。シーンを選ばず楽しめる飲み物として、冷やしてそのまま飲むだけでおいしくお召し上がりいただけます。
お酒が苦手な方や、アルコールを控えたい方だけでなく、ほんのり柚子の香りが心を癒す、日本酒や焼酎、ジンの割材としてもおすすめ。柚子を入れすぎず、まろやかな味わいなので、お子様にも人気です。
現在は、京都の吉泉様やイルギオットーネ様はじめ、多くの飲食店様、すみや旅館様やホテルオークラ京都などの宿泊施設、観光地のお店などでご好評をいただいております。また、海外での引き合いもいただき、ドバイや香港、最近ではロサンゼルスへも旅立っていきました。
柑橘館 河田商店HP
一人でも多くの方に体験していただきたい
先に述べたように、今回「一人でも多くの皆さまにこのサイダーをお届けしていきたい」と思いこのクラウドファンディングを活用させていただくことに致しました。
これまでの経験を生かして、さらに地域社会に貢献できるような商品づくりを進めていきたいと思います。
また、このサイダーは地域活性化と共に未利用の柚子を活用することで、農地の耕作放棄地化を防ぐというテーマも掲げています。この恵みのすべてを活用するため、搾ったあとの皮はアロマオイルの事業者さんへ、その後は農地の肥料として活用するという取り組みも始めています。
ご支援下さる資金は、新たな商品開発の費用に充てさせていただきます。より多くの方にご支援いただけた際には、HPの拡充や展示会出展などの広報活動に使わせていただきたいと思います。
【スケジュール】
2024年4月 クラウドファンディング開始
2024年5月 クラウドファンディング終了
2022年6月 リターン発送開始
【資金の使い道】
商品開発費・広報費用に使用致します。
【最後に】
このサイダーの一連の取り組みが地域や社会の課題に少しでも貢献できることを願い、お客様にもより良いものをお届けできるよう、商品づくりを続けてまいりたいと思います。環境への取り組みも少しずつでも前に進めていけるよう、皆様からのご支援をお願いいたします。
この挑戦を通じて、新たなご縁が繋がっていく場となりましたら幸いです。
柚子の果汁は1本につき何%使われているんですか?