ここ最近、コンクールの審査員でジュニアの子たちの踊りを観る機会が増えてきました。
僕もコンクールのソロの振付依頼をしていただくこともあります。
その際、
僕にとって踊りは人と比べるものではないし、ましてやコンクールで賞を取れるような作品の創り方も分からないです。僕は今まで学んできた、「作品を踊るという事」「舞台上で表現する事」を振付を通して伝える事しかできません。とお伝えしています。
それをご了承いただいたお教室の生徒さんには、振付を創らせていただいていますし、自分の学んできた事がその子にとってプラスになるなら喜んでご協力します。
ジュニアの子達は感性が豊かで、見て聴いたことをどんどん吸収していきます。そんな多感な時期にご一緒させていただく責任感と同時に"希望"を感じます。
斯くいう僕もジュニアと言われるような年齢の時に、バレエ以外の踊りをひたすら踊っていました。大きな声では言えませんが、学校が終わってスタジオに向かい、深夜1時くらいまで踊るような日常を過ごしていました。ストリートダンスの練習で小田急線本厚木駅の地下で夜通し練習していて気づいたら朝だった、なんて事もありました。
でもその時の経験が今の自分の感性を創り上げているのは間違い無くて、今のジュニアの子達にもたくさんの心震える体験をしてほしいと思っています。
そのような思いから、ジュニアの子達には無料招待という形でのリターンもご用意致しました。
どの体験が何に繋がるか分かりません。
でも実はそれは今の自分にも言える事です。
ジュニアの子達にも、仕事で疲れながらも僕のレッスンに来てくださるパワフルな大人の方々にも負けないように、臆せず、色んな経験をして心震わせて生きていきたいです。
宝満直也