◇このプロジェクトの目的
輪島朝市通りで伯父、父、私と64年続く『ラーメン食堂焼肉店 香華園』を営んでおりました板谷 吉生と申します。元旦に発生した能登半島地震直後に発生した火災の影響でお店と住居を焼失してしまいました。お店の再建を諦めかけながら焼失したお店を訪れると、その中から『寸胴・鉄鍋』等が見つかり再建を目指すことを決意しました。もう一度輪島の朝市通りで家族揃ってお店を再建するため、皆様のご支援を頂きたくこのプロジェクトを立ち上げました。観光客や地元の皆様、そして今回ご支援していただいた皆様に自家製麺のラーメンを味わっていただきたいと思います。何卒よろしくお願いいたします。
◇お店の現状
鉄筋作りの店舗は辛うじて外形を留めておりますが中は焼け焦げ、天井の配管・配線が焼け落ち垂れ下がり地面には瓦礫の山となっており、震災前の面影は一切ありません。
店舗の解体・瓦礫の撤去も4月に申請が始まり更地になるにはどれ程の時間がかかるか見通しがつかない状況です。
◇ 香華園とは
能登半島にある『香華園』は七尾市にある香華園からの暖簾分けで拡がり、各地の地域の味として根付いて来ました。当店もその一つで昭和35年頃に伯父が輪島の朝市通りに香華園を開店し、10年後の昭和45年頃に私の父が引き継ぎ母と二人三脚で地域に根付いたラーメン食堂を営み、平成23年(2011年)に現在の地に店舗を拡大移転し地域のお客様、そして観光のお客様にもご利用頂いておりました。
◇令和6年1月1日・一夜でお店と住居を失ってしまった
この震災による大火災により店舗・倉庫・住居が一夜にして全焼してしまいました。年末はご自宅で作る香華園のラーメンセット販売の仕込みで31日まで忙しく過ごしましたので、元旦はゆっくりしようかと計画を立てておりました。
夕方、無事新年を迎えられた事に感謝し門前町の親戚宅でお正月を楽しもうとした瞬間でした。今までに経験したことのない前後左右の長い揺れ、下から来る物凄い突き上げで全く身動きができず、揺れが収まるのと天井が崩れてこない事を只々祈るしかありませんでした。揺れが収まった時には停電していてテレビの情報も得られなく家の中にいては危険な為、外に出た時に消防団の方から『津波警報が出たから直ぐに裏の高台の中学校に避難して!』と声を掛けて頂き急いで中学校に向かうも橋には大きな段差が出来ていて渡れなく、道には亀裂・陥没している所が沢山ありましたが何とか中学校まで辿り着くことができ、避難できた事となかなか連絡が付かなかった両親の無事の確認が取れとても安堵しました。強い余震が続く中、建物の中に居ることが怖く車中にいました。元日はとても寒い日だったのですがガソリン節約の為エンジンを切っている時間が多く寒くなったら点けるを繰り返していました。電波状況も悪くネット情報を得る事も出来ず、情報源は車のテレビだけでした。時間は覚えていませんがエンジンを掛けてテレビが点いたら画面に映り出されたのは火災の映像。よく見ると見覚えのある木を背景に火の海の映像。アナウンサーの『朝市通りが広範囲に燃えています』との中継。店舗と住居は燃えてしまったかな・・いや、もしかしたら大丈夫かもしれない!今自分に出来ることはこれ以上被害が広がらないようにただ祈るだけで、一睡もできないまま夜が明けました。翌朝のテレビの上空からの映像を観て『お店と住宅が焼失した』ことがわかりました。(知り合いが撮影した火災時の写真)
焼失した店に来られたのは1月4日。余りの喪失感で頭の中は真っ白になり悲しいのを通り越して虚しい感情になりました。もう廃業かなと思いながら何をするわけでもなく避難先から店に通い続け『ごめんなー』と呟きながら形の残った物を拾い集めている自分がいました。ある日ギョーザ用の鉄鍋が瓦礫の中から出てきて、気持ちが少し前向きになってきている自分がいました。厨房にもなく諦めていたスープ仕込み用の寸胴が別の瓦礫の中からほぼ無傷の状態で見つかりました。これが再建を目指す最後の一押しとなりました。
◇当店の売りの自家製麺用の製麺機は無事(実家の倉庫にあり)
◇リターンについて
(店舗及び住宅が焼失しましたので、リターンがないコースもございますがよろしくお願いいたします。)
・リータンなしお気持ちコース
・再建後の当店でご利用できる食事券
・当店の名前入りの輪島塗のお箸
<詳細>
*当店で使用出来るお食事券(再建までお待ち頂くことになり申し訳ございません。使用期限は再建から1年間となります。
*幼馴染の箸店【桜木清四朗箸店】の香華園の名前入り輪島塗のお箸。(お色は赤と黒)桜木清四郎箸店の紹介・桜木清四郎箸店(創業77年)工房が倒壊しており現在再建中です。リターンの発送をお待ちいただくことになります。ご了承下さい。
*幼馴染の漆器工房【相上漆器工房】の輪島塗商品。
相上漆器工房の紹介・相上漆器工房(創業130年)も倒壊しており現在再建中です。リターンの発送をお待ちいただくことになります。ご了承ください。
◇支援金の活用方法
焼失した建物・厨房・店内の再建に向けての費用の一部とさせていただきます。
◇再建に向けてのタイムスケジュール
6月 クラウドファンディング終了
7月 お礼のメッセージ送信
※随時SNS、HPにて発信して行きます。(只今HP立ち上げ中です。)
◇再建に向けて
この朝市通りで60年以上に渡って皆様に愛され、両親と私達夫婦、そして従業員と共に営んできた店舗を再建することが目標です。最初は別の場所での仮店舗になるかもしれませんがまた輪島朝市通りで皆様に香華園のラーメン等を召し上がって頂いてほっこりしてもらいたいです。その為には私共の力だけでは再建の道は非常に難しく、お恥ずかしながら皆様からのお力添えご支援を募ることにいたしました。
また皆様からいただいた温かい励ましのお言葉に応えるためにも能登半島の復興の歯車の一つとなり笑顔と元気あふれるラーメン食堂を再建いたします。
輪島朝市通りで、観光客の皆様そして地元の皆様にもう一度オリジナル麺のラーメンを食べてもらいたい、『ごちそうさま』『おいしかったよ』の声をまた聞きたい!!
そのために、皆様にご支援をお願いする事に致しました。よろしくお願いいたします。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るいよいよ解体工事が
2024/06/09 09:51クラウドファンディング残り1週間となりました。皆様からのあたたかいご支援とご協力に心から感謝申し上げます。画像は私が高校の時から使ってた製麺機とかくはん機です。店とは別の作業場にあり倒れてましたが作動確認済でまた使う予定です。先日、近いうちに店の解体工事に入るとの確認連絡が担当課からありました。日時も伝えられず当初聞いてた立ち合いもできないとの事ですが、寂しさもありますがまた少し一歩前進です。工事時間以外の立入りはできると聞いたので、邪魔にならないよう輪島にいる時は見回り見守りしようと思います。 もっと見る
いよいよ近辺で解体工事の音が
2024/06/06 18:03みなさまのご支援ご協力に感謝申し上げます。先日、火災のあった店舗の中から救出したお皿どんぶり中華鍋ギョーザ鉄鍋そして寸胴が置いてある納屋の水道がようやく復旧して洗ったり磨いたりしています。鍋は磨いて再利用できそうですが、お皿とどんぶりは残念ですがほとんどが再利用が難しく処分となりました。でも最後に洗ってあげれてホッとしました。そして、いよいよ朝市通り近辺の大火災跡の公費解体が始まりました。範囲も広いのでまだまだとは思いますが、また次に進める事に感謝です。この場所でまたいつか!クラウドファンディング残り10日となりました。引き続きのご支援ご協力のほどよろしくお願い致します。 もっと見る
仮設店舗のお話が
2024/05/24 08:54皆さまからのあたたかい応援のお言葉、ご支援に日々勇気をいただいております。誠にありがとうございます。個別にお返事できなくこちらからになりすみません。 まだまだ先が見えなく暗中摸索の中ではありましたが、焼けた店内の片付けもようやく目処がつきあとは公費解体を待つだけとなっております。さっぱりしたけどやはり寂しく複雑な気持ちです。さて、お店ですが現在仮店舗のお話を頂き説明会に参加しながら検討しております。規模もメニューも縮小した形にはなりますが、なんとかトンネルの先が見えてきたかなと安堵とこれからについて改めて思案してます。まだまだこれからですが、再開した飲食店の皆さんに勇気と元気を貰いながらがんばってまいります。 もっと見る
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