
春の一般開放では、約5万5千人のお客様が生田緑地ばら苑にいらっしゃいました。コロナ前の人数に戻ってきたそうです。
昨春は咲き始めるのが早く、初日に散ってしまっているバラも多く、また秋は酷暑の影響でオオタバコガが大量発生し、新芽や蕾が食べられてしまい、初日に花が咲いてないという状況でした。
気候の変化や日頃の観察力について、考えさせられる1年でした。
今年の春は日程と開花のタイミングが、大きくずれることはなく、早咲きから遅咲きまでを楽しむことが出来たように思います。
ボランティアさんは、花がら切り(一番花剪定)や除草作業を頑張っています。
先日、バラの丘(と、私達は呼んでいる)のアイスバーグに沢山の虫が。画像(下方)はコアオハナムグリという昆虫です。
ハナムグリの幼虫は落ち葉などを食べ、成虫になると花弁を食べるのだそうです。白い花などは茶色くなったり、穴が空くようです。
(画像の赤い斑点は雨の後にできるカビのシミです)
他にコガネムシやカミキリムシの幼虫は、根や幹の中を食べるので、バラが枯れてしまうこともあると言われ、、、
(コガネムシの幼虫は鉢だと被害が大きくなり、地植えなら、そこまで甚大ではないとも言われます)
ハナムグリの他、コガネムシの成虫も花弁を食べるのだそうです。
余談ですが、去年はコガネムシやハナムグリを殆ど見なかった、という不思議なこともありました。
キレイなバラを咲かせるため、薬剤散布や捕殺という方法が実際には取られています。
一方で生田緑地では、みどりや生き物を大切にするための憲章もあります。
虫たちの命と、どう向き合えばいいのか、何が正解なのかは、本当にいつも考えさせられます。簡単に答えは出ませんが、良い面も課題も知ってもらい、一緒に考える人が増えたら嬉しいです。