まきばの応援団長
田畑恵子 (仙台市在住)
今、今日、楽しく帰さないと次はないんだ。
武田さんほど、子どもらの、信頼や、期待を感じ、動いてくれる人はいるだろうか。
大人に対して、信用、信頼をなくした子たちが、まきばには、来る。
そういう我が家も、そうだったと思う。
学校に傷つき、出会ったまきば。
その、出会いの瞬間に対する、
エネルギーの使い方が、桁違いの武田さん。
私の心が解け出したのは、そんな武田さんが居てくださったからだと、思っている。
出会いから4年半以上、5年に近づいてる我が家。
その感動を伝えたくて、
「まきばツリーハウスプロジェクト」というFacebookページ
「まきばにいこう」というFacebookグループを作ったほどだ。
まきばに何度通ったのだろう。
1日が終わりに近づく、夕方に、まきばに向かった事もあった。
何かの時はここにきたらいいと、まきばの持つアパートを武田さんは見せてくれた事もあった。
夕方行っていいですか?と連絡した時も武田さんは断らない。私の空気を感じ、そのまま帰せないと、まきばは暗いし、ボーリング場に連れて行ってくれて、私たち母子を楽しませて帰してくれた。
産科の病院に行くのに、コロナ禍子連れで行けず、まきばに上の子たちを預けて、病院に向かった事もあった。
子牛を一緒に迎えに行き、その牛に名前をつけさせてくれ、ミルクやりに母子で通ったのは、大切な思い出だ。
何度、焚き火を囲んだろう。
何度武田さんの作るご飯をご馳走になったろう。
何度、おいでと、誘って貰っただろう。
恵子さんは、まきばの応援団だ、まきばでお茶飲みしてくれるだけでいいんだ、と話してくれた。
武田さんのおかげで、母になり、始めて夜の居酒屋さんで集ったかもしれない。
学校からこぼれて、行き場をなくしていた仲間たちと、武田さんを通し、泣き笑いで繋がりを深める事ができた。まきばで会おうと、連絡を取り合い、遊んだ。
心からの笑顔を取り戻す力をくれたのは、まきばの自然と動物、武田さん、武田さんの奥さん、まきばのスタッフの皆さんが居てくださったから。
母子でストレスいっぱいでまきばに向かった時に、子らにアイスを持って走ってきてくれる、他の利用者さん。
集うみんなも、まきばはほんと、優しい。
居なくなったと思ったら、小さな画面でゲームをしていた子達の為にと、大画面のテレビや、足りないコントローラーを買ってきた武田さん。その瞬発力はすごい。
ベイブレード大好きな息子が、武田さんにおすすめのカスタムを教えたなら、やっぱり武田さんはちゃんと、そのベイブレードを買ってくれて、他の道具も揃えてくれた。
物もそうだけど、子らが夢中になってる事に対して、ゲームだろうと玩具だろうと、自然だろうと、ジャッチせず一緒に楽しもうとしてくれる。ゲームは得意ではないなと言いながらも、楽しむ子達を否定する事はしない。
自然も楽しい、動物も楽しい、ゲームも楽しい、その子達の安心を大事にしながら、そばに居てくれている。
そんな武田さん、奥さま、武田さんを慕うスタッフの皆さんがいるまきば。
その、山あり谷ありの奇跡のストーリーは、沢山の人の希望になると思う。
人は、人に傷つくが、その傷を癒すのも、やっぱり人。それが叶う場所が、武田さんが真ん中にいる、まきばだ。
そんな武田さんが書く物語を、楽しみにしている。
これからの、まきばからも、目が離せない。
みんなで、しあわせになりましょう。
自分をぎゅーっと抱きしめながら、共に。