

森の香りを味わう新感覚のスイーツ。
七十二で作るスイーツは、「FORAGING(フォレジング)」を取り入れています。

生食できる針葉樹の新芽、花の蜜の甘み、樹皮のスパイシーな香り、滋味深い甘みや酸味をもつ野生果実...。
森から離れて暮らす都会の生活者にとって、森の食材の風味や香りを存分に引き出したスイーツは、“食べる森林浴”のような新しい食体験。
自然界から調達する野生食材は「WILD FOOD」と呼ばれていて、それらを未開拓であるスイーツの食材として展開したものが、私が名付けた「WILD SWEETS」です。
実際にWILD SWEETSを召し上がったお客様からは、
「森の中を歩いているような感じがする」「深呼吸するような気持ちになった」
などといった声をいただいています。

日本の国土約70%を占める森林の多くは、人工林が放置されたまま土壌の保全機能を失い、災害・獣害を引き起こすなど荒廃しています。
森の植物を適切に採取することは、森に光や風を通し、その土地の生物多様性を豊かにする効果があります。
七十二は地域の採集事業者の方と連携し、所有者が管理できなくなった私有林を借りて剪定するように採取された森の植物を使用しています。
「食べる森林浴」の体験を通して、人も生態系の中の一員として、自然界の命をいただき、健全な森の循環に関わる。



「野生の植物なんて食べられるの?」と思われるかもしれません。
確かに、野生植物の中には有毒のものも多く、採取には適切な知識が必要です。
また、可食植物であってもその多くには苦味や渋みが強くあります。
ですが、私たちが日々食べる野菜に比べて、鮮明な香りが特徴です。
風味も香りも、植物が自然界で生きるために備わっている代謝物であり、栽培種との差は歴然です。
七十二のお菓子は、食べた時に「森の香りがする」と思っていただけるよう、香りの余韻を工夫しています。

ハーブと同じように煮出したり、オイルや洋酒につけて香りを抽出します。
ハーブシュガーにしたりお酒に漬けるなど、食材を無駄にしないよう保存方法にも工夫を凝らしています。
七十二の活動を始めて6年目となる2025年3月に、富士吉田の山麓で実店舗をオープンします。(2025年2月プレオープン予定。)
ワクワクした気持ちや好奇心を持って、「食べる森林浴」の体験、食の新しい選択肢としての「WILD SWEETS」を皆さまに楽しんでいただきたいと思っています。
実店舗は、4坪店舗の店と庭のとても小さな空間ですが、様々な形で「食べる森林浴」を感じていただけるような試みを施しています。



季節の植物を使い、香りや風味を閉じ込めたスイーツをご提供。

ドリンクはお客様自身がブレンドしたり、庭の植物をトッピングしたりもできます。
野生植物の標本や、加工方法・味覚の解説を展示するライブラリー。
※写真は実際の店舗とは異なります

天気の良い日には、富士山麓の有用植物を植栽したテラスにてお召し上がりいただけます。
富士吉田の街並みが見渡せる山麓に位置し、森と暮らしの境界線にあるこの店舗は、
皆さまと植物の可能性を考えるラボのような空間を目指しています。
随時、周辺の森林散策やワークショップも開催する予定です。
東京から片道1時間半程度で行ける場所で、日々の疲れや都会の喧騒から解放されて、
WILD SWEETSを通して食べる森林浴を体感してみませんか?

七十二(しちとに)オーナー 日比野 由依子

日本の森に自生する野生植物を食材として使った、新感覚の”食べる森林浴”を提供するスイーツ「WILD SWEETS」を創作。都内に厨房を構えオンライン限定販売をしていたが、山梨県富士吉田市に移住し、七十二の実店舗の立ち上げを決意。

製菓専門学校「ル・コルドン・ブルー」にて製菓技術を学び、卒業後は都内の一般企業に勤める傍ら、フリーのパティシエとして外資系ファッションブランドやブライダル業界など、法人向けのケータリングスイーツなどを担当していました。
二足の草鞋のパティシエだった私にとって、大きな転機となったのが、結婚・出産を機に自然豊かな地方へ移住したことでした。

七十二のコンセプトとの出会いは、息子の出産から2歳になるまで暮らしていた愛知県豊橋市でのこと。
東京生まれ、東京育ちだった私にとって、豊橋は山も川も海も畑もある自然豊かな環境でした。

農家を訪ねて野菜の種取りを見せてもらう機会があり、野菜が種を残す姿を見たとき、今まで当たり前のように「食べ物」だと思っていた野菜が実は「植物」だったということに改めて気が付きました。
植物が命を残す姿に衝撃を受けた私は、お菓子に使う素材そのものを探求しようと思い、植物としての食べ物のあり方に興味を持ちました。
次第に様々な命が関わり合って複雑に均衡を保つ生態系そのものに興味を持ち、森を歩き回るようになりました。
私たち人間の「食べる」という行為を生態系の営みの中で捉えてみると、多様な生命が相互に関わりあう自然状態とは異なる、現在の食糧生産に違和感を覚え始めたのです。
出産してから、今まで漠然と遠い未来だった100年先の世界は、自分の子供のさらに子供が生きる身近な未来となり、100年先の地球環境を考えるようになりました。
食を通して未来に種まきをしたいと思ったことも、七十二のコンセプトを考えるようになったきっかけです。

「子どもの未来につながる食」を模索し、豊かな生態系に根差した食の必要性を強く感じるようになった私は、「FORAGING」の考えに出会いました。
実際に採取許可のある森の中で食べられる植物を探し、香りを嗅いだり簡単な加工をして食べてみると、それはまるで森の中で風が吹き抜けるような、とても心地良い、価値ある体験でした。
私が体験した「食べる森林浴」をより多くの方にも感じて欲しい。
そして、「食べることで森を豊かにする」という未来に共感して欲しい。
そう思い、パティシエだった私は、景色のひとつにすぎなかった野生植物を美味しいお菓子の食材として表現するため、本職を辞めて七十二の活動を始めました。

店名である「七十二(しちとに)」の由来は、七十二候とよばれる日本の暦にあります。
七十二候は、1年間を5日ごとに区分し、気候や動植物の細やかな変化を短い言葉で表現し、季節の移ろいを繊細に捉えた暦です。
その季節、その瞬間にしか採れない一期一会の植物を用いてお菓子を作るコンセプトにぴったりだと感じ、「七十二」と名付けました。



今回のプロジェクトのリターン品のおすすめ2点をご紹介します。
①オープニングイベント参加券
富士北麓の森を散策、または森の調香体験をお楽しみいただき、店舗にて植物を使ったお菓子をお召し上がりいただきます。
七十二のコンセプトである「食べる森林浴」を特に実感できるリターン品です。
②季節のスイーツ定期便

現地に行くことが難しい方におすすめのリターン品です。
クリスマスケーキやバレンタインなどイベントスイーツも含め、季節ごとの旬の植物を使ったお菓子を通して、ご自宅でも季節の変化を感じられます。
※写真は定期便スイーツのイメージです。実際の商品は画像と異なります。


・厨房、店舗設備の購入
・店舗工事
・ガーデンテラスの植栽、造園工事
・有用植物の知識や採取と森林再生に関する勉強、研修のための資金など、
より良い店舗をつくっていくための費用の一部に充てさせて頂きます。

クラウドファンディング終了日:2024年12月30日
リターン品の配送開始月:2025年1月(※2024年12月配送のリターン品もあり)
実店舗プレオープン予定:2025年2月
実店舗オープン予定:2025年3月


一般社団法人里の家 代表理事 加藤 正裕 さま
日比野さんとの出会いは、2022年12月、環境省グッドライフアワードの授賞式でした。七十二のコンセプトに共感し、心が動きました。いずれ一緒に何かやりたい、そう思わせる魅力のある方でした。
素材から調達する、素材を栽培するというシェフやパテシエは多くありません。日比野さんは生態系は「森」が要と気付き、森の素材を使ったスイーツづくりへと進化させました。話を伺い、実際にスイーツを体験すると新鮮な驚きと奥深い感動がありました。自然への敬意、愛しさや慈しみ、森の息遣いを感じ、神聖な印象さえ受けました。
食はまず素材が新鮮で、生命力があることが必須条件。森からいただく素材は新鮮そのものです。人と人の関係と同じように、人と自然の関係も頂くだけの関係は長続きしません。必要な分だけ頂き、森に風や光が通るようにすると水の流れも良くなります。言葉にできないその「共生」の感覚を日比野さんは持っています。五感を呼び覚ます七十二さんのスイーツは唯一無二。多くのひとにこの感動を共有してほしいと思います。
森の価値を高め、山間地域の大きな可能性を引き出すWILD SWEETS。
他の国ではつくれない、体験できないWILD SWEETSの拠点になると考えています。
全国、世界へ広げるスタートとして、七十二さんのクラウドファンディングを心から応援しています。

生態系構築ユニット「veig」 片野 晃輔 さま、西尾 耀輔 さま
植物を扱う仕事をしていると、食用になる種に出会うことも少なくありません。それらをどうやって美味しく食べたら良いのか、気にはなっても自分でうまく調理するのは難しいものです。
七十二さんはそんな私たちに代わって、これまでに味わったことのない新しい食の体験を菓子という形で提供してくれています。
人が「未知の味を試してみたい」と思う気持ちの集積は、食を通じてホモ・サピエンスと自然との接点を増やし、豊かな関係を築いていくことに繋がるでしょう。この素晴らしい取り組みを心から応援しています。これから新しい美味と出会うのが楽しみです。

HERBSTAND 平野 優太 さま
七十二さんには数年前から山の食材をお届けさせて頂いております。僕達も日々新しい植物の可能性を探求しているのですが、その中で七十二さんから多くの活用法を学ばせて頂きました。徹底した素材へのこだわり、プロフェッショナルなお仕事にいつも刺激を頂いております。
そんな七十二さんが富士北麓に移住し拠点を構えてくださる事が嬉しく、楽しみでしかたありません!これからの活動心から応援しております!

東京生まれ、東京育ちの私は、出産を機に地方に移住した際、都会の生活で見えていなかった自然の恵みを実感しました。
これまで当たり前のように食べていた野菜も、元をたどれば一つの植物であり、一つの命です。当時子供を出産したばかりの私は、命が関わるその瞬間に非常に驚きました。
私たち、そしてこの地球のあらゆる生物は、命を食べることでその命を繋ぎます。
わずか数10cmの表土には、無数の生物たちの生と死が繰り返され、土と海、空をつなぐ水の流れとともに、全ては循環しています。こうした生態系の循環は、私たちの食糧生産により失われつつあります。
その影響はもう他人事ではないと、日々思い知らされます。
私は、七十二の活動を通して、森林資源の新しい価値を発見し、豊かな生態系につながる食体験を提供したいと考えています。
子どもたちの代へ、その子どもたちの代へ、未来につながる食を探していきたい。
そのような意識はあるものの、現時点ではまだまだ知識や経験の面で足りないことは沢山あります。皆様からご支援いただいた資金は、七十二の活動に活かし、植物と人間の関わりを豊かにするための取り組みとして世の中に還元していきたいです。
七十二 日比野 由依子
< リターン品の食品表示 >
【森のプリンセット】
原材料:牛乳、卵、砂糖、洋酒、森のハーブ(松、黒文字、モミ、檜、杉、アブラチャン、白樺、ビャクシン、緑茶)
保存方法:冷蔵
賞味期限:製造から10日間
【森のプリンセット & 焼き菓子詰め合わせ】
原材料:牛乳、卵、砂糖、バター、小麦粉、アーモンド、洋酒、旬の植物
保存方法: 森のプリン:冷蔵、焼き菓子:常温
賞味期限: 森のプリン:製造から10日間、焼き菓子:製造から2週間程度
【松葉チーズケーキ & 焼き菓子詰め合わせ】
原材料:小麦粉、バター、砂糖、卵、ナチュラルチーズ、牛乳、アーモンド、洋酒、松葉、旬の植物
保存方法: チーズケーキ:冷蔵、焼き菓子:常温
賞味期限: チーズケーキ:製造から5日間、焼き菓子:製造から2週間程度
【クリスマスセット A(森のシュトーレン & 焼き菓子詰め合わせ)】
原材料:砂糖、バター、強力粉、中力粉、全粒粉、卵、アーモンド、鬼胡桃、サルナシ、山葡萄、すぐり、レモン、柿、酵母、塩、シナモン、クローブ、カルダモン、黒文字、モミ、檜、アブラチャン、フウトウカズラ
保存方法:常温
賞味期限:製造から1か月
【クリスマスセット B(木の実のキャラメルチースケーキ & 焼き菓子詰め合わせ)】
原材料:小麦粉、バター、砂糖、卵、ナチュラルチーズ、牛乳、アーモンド、鬼胡桃、サルナシ、山葡萄、すぐり、レモン、柿、塩
保存方法:冷蔵
賞味期限:製造から5日間
【バレンタインセット (森のマカロン & チョコレート)】
原材料:卵白、砂糖、チョコレート、アーモンド、旬の植物
保存方法:冷凍
賞味期限:製造から2週間程度
【季節のスイーツ定期便 (12ヶ月)】
原材料:小麦粉、バター、砂糖、卵、ナチュラルチーズ、牛乳、アーモンド、洋酒、松葉、旬の植物
※時期によって異なります。
保存方法:冷蔵または常温
賞味期限: 冷蔵:製造から5日~7日程度
常温:製造から2週間~1か月程度
※時期によって異なります。
最新の活動報告
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新緑の富士北麓へ!森林散策&デザートツアー開催します
2025/04/16 16:42新緑の芽吹き溢れる5~6月の富士北麓。呼吸するだけでリトリートできるような富士の麓を散策し、 「森を食べる」体験をしてみませんか?2022年、2023年と開催し、好評頂いたフォレストツアーを2年ぶりに開催します。ツアー前半は、富士山麓の遊歩道を散策しながら食べられる植物の解説、香りを体感いただきます。晴れていれば、鳥のさえずりを聴きながら森の中でランチtime。後半は、店舗へ移動し、日ごろ七十にが加工・保管している植物をご覧いただき、香りや味わいを体感いただきながら、それらの植物を使った季節のスイーツをご提供します。森に生きている植物の姿を見て、触れて、味わう。”食べる森林浴”を存分にお楽しみいただけるコースです。この時期だけのWILD SWEETSをぜひご堪能ください!=================【チケットお申込み】https://72sicitoni.peatix.com/【開催日】5/4(日)、5/24(土)、6/21(土)、28(土)10:00〜15:00頃【定員】各回6名(先着順)【参加費】大人1名 10,000円 小学生以下のお子様1,000円 (お食事不要のお子様は無料)=================みなさまのご参加をお待ちしております! もっと見る
七十二 店舗オープンしました!
2025/04/06 20:452025年4月4日(金)、念願だった七十二の実店舗をオープンしました。開店に際しクラウドファンディングを通じてご支援頂いた皆さまへ、改めて心より御礼申し上げます。当日ご来店くださった方、応援やお祝いの気持ちを向けてくださった方、創業支援などでお世話になった方々、手伝ってくれた仲間たち、オープンに向けたくさんサポートしてくれた家族、関わってくださったあらゆる方に感謝の気持ちでいっぱいです。ご来店頂いたお客さまからは嬉しい感想をたくさん頂きました!オープン数日前に、業種は全然違うけれど自店を構える方に、「”自分のお店を開く日”を人生で経験できる人なんて殆どいないんだから、オープン日は楽しめばいいよ。必死すぎて覚えてないけど、今ならそう思う」と言われました。結局やっぱり緊張していましたが、その日を楽しむことができました。まさかの4月の雪や長引く雨に心配が募りましたが、当日はお天気に恵まれ、自慢の眺望もよく見渡せる良き日に、人生の大切な瞬間を迎えることができたことを嬉しく思います。*ここは大きなショーケースを構えてたくさんの生菓子が並ぶいわゆるパティスリーというより、森林資源の可能性を体感・発見して頂くラボのような空間を目指しています。店内にディスプレイしている植物は、ご自由にお手にとり、香りや手触りを体感頂くことができます。植物ごとの個性を感じながら、富士山麓の森を「食」という切り口からお楽しみ頂けましたら幸いです。皆様のお越しを心よりお待ちしております。*オープン日に地元webメディアの方が来店され、早速記事にしてくださいました。お店の雰囲気が伝わるかなと思い、リンクを貼らせて頂きます。よろしければご一読くださいませ!https://www.porta-y.jp/179077 もっと見る
'25/4/4(金) 実店舗オープンします!
2025/03/18 20:37いつも七十二を応援して頂きありがとうございます。実店舗のオープンを目指して日々活動してきましたが、中々オープン日をお知らせできず、大変長らくお待たせしてしまいました。改めて、下記の通り店舗をオープンいたします!-------------<グランドオープン>2025年4月4日(金)11:00<住所>山梨県富士吉田市旭5-13-13(駐車場は現在調整中のため、後日案内いたします)暫くは様子を見るため、営業日は月ごとにご案内をさせて頂きます。4月は下記の通りです。4(金)11:00〜16:305(土)11:00〜17:0011(金)11:00〜16:3012(土)11:00〜17:0018(金)11:00〜16:3019(土)11:00〜17:00※金曜日は16:30、土曜日は17:00 クローズ(なくなり次第終了)--------店内はとても小さな空間です。4月はイートイン営業は行わず、テイクアウト営業のみの予定です。暖かくなり緑が気持ちの良いシーズンになりましたら、イートインも徐々に始めようと思っています。至らない点ばかりでご迷惑をおかけすることもあると思いますが、ゆっくりと、良きところを目指していきたいと思います。みなさまのご来店を心よりお待ちしております!七十二 店主 日比野由依子 もっと見る







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