過去の日本研修について紹介します。少人数ですが過去に日本研修を実施し 研修生本人はもとよりその家族そして高校の先生さらにミクロネシア連邦政府から丁重なお礼・感謝のメッセイジをいただいております。過去の研修生の中には、アメリカの大学を卒業しジャーナリストになった生徒やミクロネシア連邦職員になった生徒もいます。このプロジェクトを通じてミクロネシア連邦と日本の「絆:KIZUNA」をより一層強いものとしていきたいと思っています。みなさまの熱いご支援をよろしくお願い致します。
ザビエル高校は、かつての日本の信託統治時代に建設された通信施設を利用しています。1986年ミクロネシア連邦がアメリカから独立し、その施設を高等学校施設として使っています。ザビエル高校が所在するミクロネシア連邦チューク州モエン島(以下モエン島)は、人口約14,000人、チューク州の州都です。そして、歴史を紐解くと、1919年ジュネーブ条約(第1次世界大戦の戦後処理条約)で、ミクロネシア地域が国際連盟の名のもとに日本に委任信託統治を委託しました。そのミクロネシア地域は、現在のパラオ共和国、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島共和国、キリバス共和国、ナウル共和国、サイパン諸島を網羅していました。ミクロネシア地域ではありますが、当時グアムとフィリピンはアメリカの植民地でした。 かつてのミクロネシア地域(日本時代は南洋群島と呼称されていた)は今のパラオが首都として機能し、モエン島は南洋群の一地方でした。当時多くの日本人がこの現在のチューク州に住み、日系人の比率が一番多い州となっています。モエン島はその州都です。この学校はミクロネシア連邦内からだけでなく他のミクロネシア地域からも多くの学生を迎え入れています。 当ミクロネシア振興協会とザビエル高校は、2013年、2014年、2015年の3年間交流を続けていました。財政的な理由とコロナ禍など事情により、中断していました。また、奨学金の支援プログラムもこの間中断していました。本年からそれらの活動を再開することを理事会と総会にて確認を致しました。昨年8月に第75次訪問団を派遣して、ザビエル高校の校長先生とその2つの事業を再開することを双方確認致しました。