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わたしがひとりで結婚式を挙げる理由。結婚“しない”選択にも光を

わたし、徳光みくは、2024年7月27日、ひとりで結婚式を挙げます。そう決めた背景には、「トランスジェンダー」✕「アセクシュアル」というわたしのセクシュアリティが大きく関わっています。結婚式を通じて私が実現したいこと、それをクラウドファンディングを通して表現する理由をみなさんにお話しさせてください。

現在の支援総額

529,000

105%

目標金額は500,000円

支援者数

52

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/06/01に募集を開始し、 52人の支援により 529,000円の資金を集め、 2024/06/27に募集を終了しました

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現在の支援総額

529,000

105%達成

終了

目標金額500,000

支援者数52

このプロジェクトは、2024/06/01に募集を開始し、 52人の支援により 529,000円の資金を集め、 2024/06/27に募集を終了しました

わたし、徳光みくは、2024年7月27日、ひとりで結婚式を挙げます。そう決めた背景には、「トランスジェンダー」✕「アセクシュアル」というわたしのセクシュアリティが大きく関わっています。結婚式を通じて私が実現したいこと、それをクラウドファンディングを通して表現する理由をみなさんにお話しさせてください。

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一生に一度の日を、
あなたと最高の一日に。


2024年7月27日、わたし、徳光みくがひとりで挙げる結婚式にあなたをご招待します。
わたしにとって一生に一度の日を、一緒に最高の一日にしてください。


あらためまして、こんにちは。みくです。
わたしのひとり結婚式(ここでは「セルフウェディング」と呼びたいと思います)の招待状をご覧いただき、ありがとうございます。


ひとり結婚式?なにそれ?なんで?


その疑問にお答えする前に、まず当日どんな楽しいことを計画しているかをご紹介させてください。

スニーカーでお越しください


気乗りしない結婚式に付き合いで参加した経験がある、という方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。わたしが来月挙げる結婚式は、参加したい人だけが参加する式です。参加してくれた人が、心底楽しんでもらえるような式にします。服装も自由、Tシャツでも、アロハシャツでも浴衣でも、あなたらしい服で参加してください。


挙式の会場は横浜・山下公園です。屋外ウェディングなので、当日晴れてくれることをひたすら祈っています。

家族や友人、仕事仲間やボランティア仲間に囲まれて屋外で人前式をした後、披露宴の会場になるみなとみらいのレストランまで、夕暮れどきのベイサイドをみんなでお散歩します。

お散歩に参加される方はスニーカーを推奨します!

結婚式当日にお散歩を企画したのは、みなさんにわたしの子どもの頃からの思い出の場所である横浜を知って、好きになっていただきたいのと、特別な体験を参加者みんなで共有したいと思ったからです。お散歩への参加はもちろん自由です。地下鉄やタクシーで披露宴会場に移動していただくのもよし。お子さん連れの方、車椅子の方も互いにサポートし合いながら、みんなでお散歩を楽しみたいです。

披露宴会場はみなとみらいのレストランを予定しています


なぜ“結婚式”なのか

なぜ結婚式をするのか?みなさんの疑問にお答えします。それは、わたしがこれからの人生を歩んでいくために「セレモニー(儀式)」が必要だからです。

わたし達の日常はものすごいスピードで流れていきます。わたしがこれまで経験してきたことの意味はいったいなんだったのか、立ち止まって考える機会は限られています。


これまでを振り返ること、そして今のわたしはこんな人たちに囲まれていて、こんなに幸せなんだということを自分で噛みしめるために、日常を離れる「儀式」が必要なのです。これまで育ててくれた両親や家族、友人たちに普段は言えない感謝を伝えたい、そしてこれまで伝えられなかったわたしのセクシュアリティや考えについて伝えるのは、今この機会しかないと思いました。

なぜ“ひとりで”結婚式なのか

これからお話しすることは、家族や親しい友人にもあらたまって話をしたことはないかもしれません。


わたしは、「トランスジェンダー」と「アセクシュアル」という、2つの多くの人とは異なる特性(マイノリティ性)をもっています。LGBTQということばが知られるようになった今でも、これらはまだあまり知られていないかもしれません。


わたしの今の性自認は、【身体の性は男性】で【心の性は女性】の「トランスジェンダー女性(トランス女性)」です。(わかりやすくするため、かなり簡略化した表現にしています)


同時に、「アセクシュアル(Aセク、無性愛と呼ぶこともあります)」という性のあり方(セクシュアリティ)に自分が当てはまることにも気がつきました。異性に性的な魅力を感じる異性愛、同性に惹かれる同性愛、どちらにも惹かれる両性愛とも異なり、「どちらにも【性的に】惹かれない」のがアセクシュアルです。これまで、女性に恋愛感情を抱いて、お付き合いをすることもありましたが、性行為をしたいと思ったことはありませんでした。



性的マイノリティに関する全国最大規模の調査によると、トランスジェンダーは回答者の1%以下、アセクシュアルも同じく1%以下という結果があります。性自認=トランスジェンダー女性、恋愛対象(好きだなと思う人)は女性、でも性的に惹かれることはないアセクシュアル、というマイノリティ性をかけ合わせたのがわたしという人間です。

(出典)釜野さおり・石田仁・岩本健良・小山泰代・千年よしみ・平森大規・藤井ひろみ・布施香奈・山内昌和・吉仲崇 2019. 『大阪市民の働き方と暮らしの多様性と共生にかんするアンケート報告書(単純集計結果)』 JSPS 科研費 16H03709「性的指向と性自認の人口学―日本における研究基盤の構築」・「働き方と暮らしの多 様性と共生」研究チーム(代表 釜野さおり)編 国立社会保障・人口問題研究所 内
これでは誰も幸せにならない


ひとりで結婚式を挙げようと思った背景には、これまで、異性カップルは当たり前のように結婚できるのに、同性カップルにはそれが許されないことが不公平に思えて、身近な人の結婚を心から祝う気持ちになれませんでした。


さらに、同性婚を求める最近の流れにも、「他人に性的に惹かれることはない=結婚とは縁がない」というわたしは包摂されず、さらなる少数派に追い込まれている感覚がありました。


周囲の人が何気なく交わす結婚に関する会話に入れず、孤独感が増す日々が続いていたある日、ふと「これでは誰も幸せにならない」ということに気づきました。こんな態度をとっていても、わたしを結婚式に招待してくれた友人たちはもちろん、わたし自身も幸せになれない。社会も変わらない。


そのことに気づいたとき、ひとりで結婚式を挙げる「セルフウェディング」というアイディアが降ってきました。2023年3月のことでした。


結婚しないと決めた人生にも
YESを

他人の人生や幸せを否定するのではなく、自分の幸せを全力で肯定することで、結婚にまつわる不公平感をなくしたい。わたしはわたしの人生を生きていきますという選択を宣言し、身近な人たちから「いいね!」と承認される機会を、結婚式という場でもちたい、そう思ってひとりの結婚式=セルフウェディングを企画しました。

わたし達の社会には、恋愛して、結婚して、家族をもつことが幸せな人生という感覚が今でも根強く残っています。もちろん、結婚することは素晴らしい選択です。でも、結婚しない選択をした人生も、結婚する人生と同じくらい素晴らしいということを、このセルフウェディングを通じて自分自身に、身近な人に、そして社会に対して表現したいと考えています。


ただこれは、あくまで今のわたしが考えていることで、今後絶対に結婚しないということを誓うものではないことをみなさんにご理解いただきたいです。もし、この先いつか人生を分かち合いたいと思う相手に出会ったときには、その時々で自分が最善と思う選択をしていきたいと考えています。


結婚式って意外とお金がかかる


今回、クラウドファンディングというかたちで結婚式にご招待することにした一番の理由は、義務感ではなく、本当に参加したい人にだけに来てほしいと思ったからです。招待状を送るよりもライトに、そしてご祝儀なしの明瞭会計で、当日はお金のやり取りの心配もなく、楽しむことに100%専念してもらいたいと考えました。


準備し始めて知ったのですが、結婚式って意外とお金がかかるんですね..

ウェディングドレスの試着風景(母も付き添ってくれました)


挙式・披露宴の収支はこんな感じを予定しています。


みなさんからクラウドファンディングでお寄せいただいた寄付は、全額を今回のセルフウェディングのための費用として使用させていただきます。

生きづらさを感じているあなたへ


今回、クラウドファンディングというかたちで表現したもう一つの理由は、今、あるいはこの先の未来に、わたしと同じように生きづらさを感じ、悩んでいる人に、このページを通じて出会いたいというきもちがありました。


セルフウェディングをやることを決めて、何人かの友人に話したところ、みんな興味を持ってくれました。それだけで、素敵な友人たちに恵まれているなと感じることができました。


わたしが勤めている会社では、4、5年前に結婚休暇やお祝い金の福利厚生制度が廃止されました。異性婚にだけ認められていた制度が、同性カップルにも認められ、ついに制度自体が廃止されたんです。結婚しないという選択も尊重されたようで嬉しかったです。

目をこらしてみると、人や社会の価値観は少しずつ変わっていっています。きっかけや速度はそれぞれですが、もしかするとその変化の起点には、わたしやあなたの存在があるかもしれません。


最後に伝えたいのは、わたし達は、今のありのままの姿が完璧な状態(wholeness)だということです。「wholeness(ホールネス)」ということばに、なにか適当な日本語があるといいのですが、たとえ大半の人とは異なる特性をもっていても、「幸せの条件」と思われているものに当てはまっていなくても、何かが欠けている人なんていなくて、あなたもわたしも、今あるそのありのままの姿で完璧な存在なんだとわたしは信じています。そして、わたしが決めた「幸せな人生」を生きることを、自分自身の幸せに責任を持つことを、ここに誓いたいと思います。

最新の活動報告

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  • こんにちは!みくです。セルフウェディングがいよいよ5日後となりました。気が付けば2023年3月の構想から1年半です。長かったようであっという間でもありました。当初は7月の予定でしたが直前に私がコロナにかかりました。そのため9/23(月・祝)に延期となりました。9/18(水)現在、当日は曇り時々雨で降水確率は60%となっています(Weather Newsより)。山下公園での屋外ウェディングなので傘をさして楽しむことになるかもしれません。実は昨日から3泊4日で能登に来ています。輪島市の農家に滞在しながら1日3-4時間だけ農業をお手伝いしています。その他の時間は自由なのでこうして活動報告を書いています。さっきは当日の披露宴でのウェルカムスピーチを書いていました。自然の中で自分と向き合う時間のおかげでこうして文章が捗っている気がします。ウェルカムスピーチも意外とすんなり書けました(20分くらい)。とここまで書いたところで書くことがなくなってしまいました。とりあえず今ハッピーなことを書きます。前日9/22(日)に山下公園での挙式に必要な荷物を披露宴会場となるレストランに搬入します。こちらは家族が手伝ってくれます。いつもありがとうございます。当日9/23(月・祝)は山下公園の近くにレンタルスペースを借りることができました。更衣室として参加者の皆さんもご利用いただけます(私の私物置き場でもあります)。そして会社の後輩がレンタルスペースの管理など雑務をしてくれます(アルバイト代をお支払いします)。本当にありがとうございます。書くことがなくなったと書きましたがセルフウェディング後の開催報告も別で書き始めましょうかね。自分のために自由に使える時間を大切にしていきます。 もっと見る

  • こんにちは!みくです。こちらでのご報告が遅くなってしまいごめんなさい。変更後の日程が決まったのでご連絡します!日時:2024年9月23日(月・祝)15:30 挙式@山下公園(15:00受付開始)16:10 お散歩(山下公園〜ロティスリー・レイ)17:30 披露宴@ロティスリー・レイ(17:00受付開始)19:30 お開き秋分の日の振り替え休日となりました!当初の予定の7/27と比べて暑さも和らぎ過ごしやすい日となることを祈っています。気持ちだけ参加プランの方へのリターンの発送は10月中を予定しております。忘れた頃に届くかもしれませんが楽しみにしていてください! もっと見る

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