2016/06/10 01:14

写真右から、東野唯史さん・華南子さん(medicala)、菊地(栞日)、今回の現場で大工担当の鷹見さん、この日お手伝いに駆けつけてくれた友人。

こんにちは。〈栞日sioribi〉菊地です。
いつも、このプロジェクトをご覧いただき、ありがとうございます。
本日は、この度、移転前の栞日の空間をホテルにリデザインしてくださる、頼もしい仲間を紹介します。

デザイナー・東野唯史(あずの・ただふみ)さんと、奥様・華南子(かなこ)さんによるチーム〈medicala(メヂカラ)〉です。

おふたりは信州・下諏訪に拠点を構え、全国を舞台に、多種多様な「いい空間」を、デザイン・創作なさっています。長野県内であれば、下諏訪〈マスヤゲストハウス〉。最近の仕事としては、鎌倉〈hotel aiaoi〉。都内の代表作としては、蔵前〈Nui.〉。などなど。どれもこれも、つくづく「いい空間」です。

おふたりが掲げる「いい空間」には、クリエイティブな個人が自然と集い、新しい人の流れが生まれ、街や地域をも「いい空間」に変えていきます。この価値観は、栞日の考える「場を持つ意味/場を開く理由」によく似ていて、今回、同じベクトルで仕事ができる、最高のパートナーに恵まれました。

そんなmedicalaの特色でもあり、東野夫妻が「いい空間」をつくるために、とりわけ重要と考えている方法論が、「自分たちも依頼主も現場に入る」という作業スタイルです。
新しい空間を持ちたい人と、それをデザインする人と、それを造作する人が、それぞれ異なることに起因する、意思疎通や解釈のズレを最小化すべく、依頼主は発注しておしまい、ではなく、デザイナーは図面を引いておしまい、ではなく、最初から最後まで、ひとつのチームとして、一緒に考える、話し合う、手を動かす。こうやって「いい空間」は完成します。

4月末から改装が始まっている移転先の物件も、同じくmedicalaのおふたりに、空間デザイン及び施工を担っていただいているのですが、積極的なアイデア出しと意見交換が繰り返し行われ、とてもエキサイティングな毎日です。


移転先1Fスケッチ


移転先2Fスケッチ

東野夫妻も、今回の現場を終えたあとは、ご自身たちの次のステージに向けた、大仕事が待ち構えているようで、誰かの空間を施工まで寄り添ってつくるプロジェクトは、暫くお休みになるそうです。そんな大切な「ひと区切り」を、松本で、栞日で、迎えてくださることに、最大限感謝しつつ、目一杯愉しんで参ります。

medicalaとつくる新しい栞日は、必ずや「いい空間」に仕上がります。
皆さま、どうぞ、ご期待ください。