2016/06/12 07:25

こんにちは。〈栞日〉菊地です。
この2日間は、移転先の改装作業をお休みしました。
今回、新店舗ならびに旧店舗ホテル化の、デザイン/施工を担ってくださっている〈medicala〉東野さんが、これまでに手がけた空間や、おすすめの空間を巡るツアーに出かけるためです。

行き先は、東京、埼玉、そして、鎌倉。
たくさんの気づきと学びにあふれた、1泊2日の旅でした。

 

まず伺ったのは、都内における東野さんの代表作ともいえる、蔵前〈Nui.〉。
1階のラウンジは宿泊者以外も自由に出入りできるカフェ&バー。
2階から5階が、総勢100名もの旅行者を受け入れることのできる大型ホステル。
そして最上階が、キッチン、ランドリー、ライブラリーが揃う共有スペースです。
今回は特別に、2階から上の宿泊客限定エリアも、拝見しました。
これだけ大きな施設にもかかわらず、細部にまで設計/デザインの意図が行き届き、世界観が見事に統一されていました。

 

続いて、茗荷谷〈cafe&bar totoru〉へ。
店の両サイドに出入口があり、風が通り抜ける心地よい空間です。
全席にコンセントが配備され、Wi-Fiも自由に使えるため、訪れたこの日も、ご友人同士でランチを楽しむ方から、黙々とパソコン作業に取り組む方まで、さまざまなお客さまで満席状態。
空間デザインも見応え満点で、床や壁面、什器のひとつひとつが、ストーリーを持ったディテールで満たされていました。

 

その後、車を走らせて向かったのは、〈medicala〉東野夫妻とも交友が深い、埼玉・川口〈senkiya〉。
家業である植木屋〈千木屋〉を、現オーナーの高橋夫妻がリニューアルしたカフェ/雑貨店です。
喫茶ができる一軒家を中心に、敷地内には革作家さんのアトリエショップや、コーヒー焙煎所、ベーグル専門店、ギャラリー、設計事務所、観葉植物の展示販売所、ヴィンテージカーの修理工場などが立ち並び、" KAWAGUCHI SHINMACHI "の命名どおり、ひとつの新しい街が形成されています。
その規模感、1軒1軒のクオリティの高さには、ただただ目をみはるばかり。
そして何よりオーナーである高橋さんのお人柄に魅了され、結局何をするにしても、最後は人だなぁ、と痛感しました。

 

ここでいったんチーム〈medicala〉と別れ、菊地家は一路鎌倉へ。
この日の宿は、ホテル〈aiaoi〉です。
長谷駅からすぐのビルの3階階に、それぞれ個性の異なる6つの客室と、宿泊客以外も利用できるカフェラウンジを構えた、小さなホテル。
オーナー小室夫妻が鎌倉で見つけた心地よい暮らしの延長としてのこの宿は、おふたりがこの土地を愛でる想いがすっと伝わってきて、こちらの心も穏やかになります。
翌朝のチェックアウト後、特別に他の部屋も拝見しましたが、それぞれの空間に違った表情があって、繰り返し訪れたくなりました。

 

久々の海で家族とゆっくり過ごす時間も持てて、心身ともにリフレッシュ。
さぁ、今日からまた移転先の改装作業です。頑張ります。