はじめまして。さきいろラボ運営代表の大田千菜美と申します。
4人の子育て期間25年を経た今、私は様々な課題を感じています。私の13歳の息子のように、未来に対して希望が持てないこと、自暴自棄になってしまうこと、これらは決して珍しい光景ではありません。おとなたちが作り上げたこの社会で、彼らが未来に希望を抱けるようになるには、笑顔になるためにはどうしたらいいのか。私にできることは何か。息子の後ろ姿を見ながら、とにかく行動してみようと思います。自分の気持ちに素直になって、チャレンジしてみようと思います。
テーマは「好き」を見つけて「生きる力」を育む
塾でもない、スクールでもない、自分らしくいられる場所をつくります。そこでは「自分」に向き合いながら、「好きな事」「得意なこと」「ワクワクすること」を見つけて、未来の準備のために様々なことに挑戦する機会を創り出します。
STEP1.自分らしくいられる場所として開放します
まずは安心して来て欲しい。そしてここにいる間は、自由に過ごしてほしいと思っています。スマホを触りたかったら触ればいい、勉強したい、読書がしたい、ゲームがしたい、ここでの過ごし方も自分で決めて良いのです。安心と信頼を築くためにじっくり時間をかけたいと思っています。
STEP2.自分を知る
もうひとつ、ここは「自分」を大切にする場所でもあります。自分発見ワークを通して、自分の価値観や想いを知り、人と比べない、自分という存在を自分で認めていきます。ワーク後のシェアタイムやディスカッションなどで、他人との違いを受け入れ、人との関わり方がラクになるように導きます。
STEP3.視野を広げるための「体験プログラム」
「文化」「アート」「趣味」「生活」「美容」「医療」「仕事」・・・様々な分野に目を向けることで、「知る」ことの楽しさや、挑戦することの大切さを感じて欲しい、そして自分の心に何が響くのか、気づきを与えていきたいと思っています。興味・関心のあるものから自由に選択して受けれる形にします。
STEP4.社会性を育む「探究プロジェクト」
ディベート大会、プレゼン大会、マルシェ出店など、長期的に取り組むプロジェクトで、思考力や表現力、コミュニケーション力を磨きます。プロジェクトの参加は自由です。やりたいもの同士が集まって、チームワークの大切さを感じてもらいます。目標を達成することで自信に繋げます。
STEP5.自分で進路を設計する
自分発見ワーク、体験プログラムや探究プロジェクトから、自分の好きな事や得意なことを見つけて、それを仕事像として捉えていきます。その未来への道筋から、今どんな選択をしていくのか。自分で探し、自分で考え、自分で選択していきます。
さきいろラボで大切にすること
私たちのチームでは、教えません。強制しません。子どもたちが自分で気づけるように、ヒントを与えることが役割だと考えています。自ら考え、挑戦できる人になることを目指します。
このプロジェクトで支援してほしいことは「空間づくり」
「自分」と向き合うためには、まずこどもたちにとってここが安心できる場所でなければなりません。ここに来たらホッとする、ここに来るのが楽しみ、ここに来たらスマホなんか触るの忘れる、そんな場所にしたいと思っています。例えば、中学生や高校生ってスタバで勉強するのが憧れだったりしますよね?イメージはそんな感じです。そのために今、インテリアコーディネートさんのお力をお借りして、心地よい空間づくりに挑戦しています。「今日はこの椅子で勉強しようかな」「今日はこっちで寛ごう」そんなこどもたちのちょっとしたワクワクを大切にするためにも、色んな家具を用意したいと思っています。
突然動き出した、”さきいろラボ”事業
1.「学校をつくりたい」
3年前、私は営業代行として起業しました。迫りくる年齢の壁と子育てばかりだった人生からの脱出としての挑戦でした。しかし、来る案件は商品としてまだ完成していないものばかり。売れる商品サービスにするためには、生の声を売主がしっかり聞く必要があると感じ、代行業はやめようと決意しました。そのタイミングで出席したある交流会で、主催者の社長から「あんたのやりたいことは何なんや?」と聞かれました。確かに私は人の商品を売ることばかりで、自分の商品を考えたことがありませんでした。(何か言わなきゃ…)そう思った私から出た言葉は「学校をつくりたい」でした。
2.「14歳差の4人の子育て」
4人兄弟の一番上と一番下の子の年の差は14歳差。冒頭でも少し触れましたが、この4人の子育てで、私は危機感を感じました。上二人の時と、下の二人の子育て環境がこの10年の間で劇的に変わったのです。急速なスマホの普及、日本経済の停滞、政治不信など様々な要因が交錯しているからでしょう。社会の変化と共に、こどもを取り巻く環境も大きく変わりました。遊び場の減少、保護者と学校の関係性、不登校や発達障害と診断されるこどもたちの増加、コロナによる社会活動の減少・・・そして共働きが当たり前になったことで、保護者の考え方や家庭教育が大きく変わったと感じました。その変化のしわ寄せが、全部こどもに来てしまっている…そんな危機感です。このことから、私は自分の子どもも含めて、自分の軸をしっかり持って、自分で生きていく力が必要だと感じていました。
3.「やりたいことがわからなかった自分」
起業する、と決めた時、私は「やりたいこと」でなく「できること」を選びました。過去の人生を振り返ると「希望」することでなく「可能」なことをずっと選び続けてきたと思います。最初から何がやりたいかを考えず、できるのは何か、という視点で選択することが癖になっていたのでしょう。それと「知らない」ということも大きな要因だったと思います。世の中の仕組みや、様々な仕事、お金のこと、日本のこと、本当に知らないことだらけです。もしあのとき知っていたら・・・4人の子育ての中で、私はこどもたちがいろんなことを「知る」機会や挑戦の場所があったらいいな、と考えていました。もう一つ。習い事への疑問です。一度習い始めると、なかなか辞められません。もちろん一つのことを突き詰めて精度を上げていく、というのも大切です。しかし、私はもっと浅くても良いから色んなものに触れることが出来る場所が欲しいと思っていました。ここに行けば色んなことが体験できる!そんな便利な場所があれば良いなぁとずっと思っていました。
4.「中学受験の失敗」
13歳の息子は、中学受験に挑戦しました。動機は「兄が通っていたから」です。もともと勉強はどちらかと言えば好きな方です。兄に憧れていたこともあって、中学受験への道は彼にとっては自然なことだったのかもしれません。しかし、兄の時と比較すると勉強に費やす時間には大きな差がありました。何度も受験への気持ちを確認しましたが、本気度が伺えませんでした。案の定、結果は不合格。これがきっかけとなり、自己否定の日々が始まります。私の頭を悩ませたのは、それだけではありません。彼の周りの友人関係です。ゲームセンター、映画、ショッピング・・・小学6年生なのに、常に所持金は1万円。そしていつしか家からお金が消えていくことに。そんな状況を何とかしないといけない、そう思った私の行動は、フィリピン留学でした。視野を拡げて欲しい、自分に自信を持ってほしい、生きていることに喜びを感じて欲しい。2週間という短い時間でしたが、一人で過ごした海外での生活や帰路での経験で、少し変わったように思います。
この経験がこれからの将来どのように影響してくるのかわかりませんが、私としては清水の舞台から降りる、そんな気持ちでした。きっと同じように悩んでいるお母さんたちはたくさんいる。海外という大きなお金を動かさなくても、ちいさなことでも知らなかったことを経験できる機会があれば、何かちょっとは前に進むかもしれない。無いなら自分で作るしかない。これもさきいろラボを作ろうと決めた大きな動機のひとつだったのです。
5.「挑戦」
私の想いに共感してくださったその社長は、別の夢を持つ女性と私のためにシェアハウスを用意してくださいました。しかし私には資金がありません。改装費も家賃もきちんとお支払いできるか分からない状況です。それでも「やってみなさい」と挑戦の機会を与えてくださったのです。正直今もずっと不安です。ここに来るまで、右往左往しました。本当に私はこの事業に情熱を持てているのか。
そんなとき、私は帰宅途中のこどもたちの後ろ姿を眺めます。純粋で楽しいことが大好きで、元気いっぱいで。この子達を守らないと。そう思うと、自然に涙が溢れてきます。
あ~私は、こどもたちを守りたいんだ。自分の心の奥にある熱いものをずっと忘れないように、挑戦していこうと思います。そして、こどもたちに「挑戦するおとな」の姿を見て欲しいと思います。
7月のオープンに向けて
①講師探し…7月と8月の夏休み期間は体験プログラムのみを提供していこうと考えています。さきいろラボの考えに共感し、自分が持っている特技や経験をワクワク体験として伝えたい!そのように思ってくださる方に講師をお願いしています。
[決定企画]化学薬品を使って作る石鹸デモンストレーション&リケジョ物語/プロのカメラマンと行く沖島発見ツアー/元ラジオパーソナリティが教える上がり症克服メソッドなど・・・
②家具の選定…こどもたちが勉強したり、くつろいだり、ディスカッションしたり…いろんなシチュエーションを考える中で、心地よい色や素材の家具を探しています。
③県・市などの行政や各団体とのつながりを構築…どれだけ頑張る!と言っても、信頼してもらうためには様々な公的機関や活動団体からの協力が無ければ成り立ちません。わたしたちの活動を理解していただき、ご協力をいただけるようお一人お一人、お会いさせていただいています。
④受け入れ準備…LINE、Instagram、予約システム、決済システムなど広報と運営に関する準備をひとつひとつ進めています。保護者の方への説明会やHP、パンフレットなどはこれから取り掛かっていく作業となります。
事業計画
①2024年9月から2025年3月まではプレオープン期間として開講
子どもたちの声、保護者の方の声、講師の方の声、地域の方の声、様々な角度からこのさきいろラボの位置づけや役割を確認していきます。利用者の方だけでなく、わたしたち運営側にとっても無理のないようにしながら、継続できるように体制を整備していきたいと思います。
②2025年3月までは、下記の料金表で運営していきます
③3月までの目標数値
月額利用者30名、体験プログラム参加者20名/回、月の売上220000円を目指します。また、講師の方の謝礼金などに充てる補助金の申請や、レンタルスペースとしての提供、昼間の大人向け事業などで、こどもの居場所利用や提供物に支障が出ないよう計画性をもって運営していきます。
リターンについて
・こどもがつくる新聞をお届けします(初刊)
・こどもがつくる新聞をお届けします(全4回)
・2025年3月のプレゼン大会審査員ご招待&こどもがつくる新聞をお届けします(全4回)
・こどもコラボ企画のご提案
スケジュール
5月末 クラウドファンディングスタート
6月末 クラウドファンディング終了/各設備、資材の購入
7月初 荷物搬入/さきいろラボオープン
7月13日 内覧会(予定)
7月23日 プログラムスタート
9月3日 月極利用開始
10月より、順次リターン開始
購入予定品
テーブル2台 約10万円
椅子13脚 約13万円
照明3か所 約10万円
ホワイトボード 約1万円
プロジェクター 約1万円
スクリーン 約1万円
タブレット5台 約10万円
空気清浄機 約2万
浄水器 約1万
書籍 約1万※こどもにおススメの本などあれば教えてください。また、ご不要になった書籍がありましたらお譲りいただけると嬉しいです。
最後に
この事業を進めていくにあたり、様々な教育関係の方とお話をしたり、視察に行きました。
そのたびに、教育の深さと難しさを目の当たりにしています。
私は教育者ではありません。行政関係者でもありません。そのような身分の者が、この教育という世界に足を踏み入れようとしていることを、とてもおこがましく感じています。
しかし、そんな立場だからこそ、しがらみがないからこそできることがあるのかも知れない。
そう感じることもあります。
昔も今もこどもは真っ白な状態から生まれています。
それを黒くも赤くも染めていくのはおとななのです。
私はどこの身分にも属さない、一人の人間としてこどもたちに関わろう。
一人でも多くのこどもたちが、この日本で生きていくことの喜びと希望を持って毎日楽しく過ごせるように…
微力ながらも力いっぱい前進していきたいと思います。
どうぞ温かいご支援の程、よろしくお願いいたします。
最新の活動報告
もっと見る6月27日 今後のスケジュール
2024/06/27 11:54【オープンまでのスケジュール】8日 物件契約10日 荷物搬入13日 内覧会19日 関係者決起会22日 自習室スタート【夏休みイベント】●プロのカメラマンといく沖島ツアー講師 喜屋武 圭介 さん●化学薬品で作る石鹸デモンストレーション講師 カトウ マキコ さん●ロゴって何?ビジネスの面白さを発見講師 松井 栄里 さん●ヨモギを採取してバーム作り講師 杉村 裕子 さん●あがり症克服の術講師 青木清美 さん●お琴演奏体験と日本の作法講師 お琴・三味線教室 橘高 幸 さん●勉強をするための勉強法講師 歌崎雅弘 さん本当にありがとうございます先日、保護者の方からのご意向により夏休みに自習室として居場所を開放することを決めましたこどもたちと真剣ババ抜き大会や読書感想シェア会、ディスカッションを予定していますまた、お母さんたちのためのお昼ご飯会やおやつ会なども行い、夏休みの母の負担を楽しく減らしていけたらと思っています沢山の方のご協力があっての、こども支援になっております講師として、また見守り隊としてご協力いただける方のご連絡もお待ちしています引き続き、ご支援の程よろしくお願いいたします もっと見る
6月11日(火) 塾の経営者の方とのお話
2024/06/12 12:13滋賀県草津市の株式会社アットスクール代表の鈴木様とお話させていただきました。鈴木様は、20年前に不登校や発達障害のこどもための勉強をする場所としてこの塾を開校されました。その時代はまだ、発達障害や不登校という言葉が世に大きく取り沙汰されていません。そのため、行政、学校や教育委員会からの理解を得られるまでに大変ご苦労されていたそうです。しかし今や新聞で執筆されたり、様々な場所で講演されたり、学校からの協力依頼も途絶えることなく、毎日大変お忙しくされております。現在アットスクールは県内3か所、他府県では京都、大阪、兵庫、愛知にも開校されております。多くのこどもたちが大人になって、社会で活躍されています。そんな鈴木様にお会いさせていただいた目的は2つ。①経営という面から、この事業の継続性や必要性などをアドバイスをいただくこと②さきいろラボに来るこどもたちの受け皿としてお繋がりをいただくこと事業内容について、非常に共感くださいました。これからのこどもたちに必要な社会性については学校だけでは難しいということ、地域で支える必要があることを共に確認できた時間となりました。そして経営という点では、持続的に行っていくためのアドバイスを沢山頂戴いたしました。高校生向けも欲しい、と言ってくださったことは私の新たなチャレンジになりそうです。また、受け皿という点でもお力をお貸しいただけることになりました。さきいろラボで講演などもしていただけます。私がこの事業をカタチにし始めた時、様々な方から不登校支援ですか?発達障害の方向けですか?と聞かれました。私は特に分け隔てなく、挑戦してみたい、というこどもたちに来て欲しいと思っていましたが、予想以上にそのような方のご反応があったことに驚きました。しかし、私は専門ではありません。お話を聞くことは出来ても、お力になれることが無い。そこで、受け皿となって専門的に相談できる場所として、行政とは別に必要だと感じて鈴木様にお願いした次第なのです。さきいろラボとして始動していくにあたり、様々な方との連携が必要であり、その形が整い始めました。次は集客していくための認知をあげていくことと、継続的に運営していくための昼間の収益計画を立てていきます。こどもたちが来てくれる場所を守るために。 もっと見る
コメント
もっと見る