●はじめに
ご覧いただきありがとうございます。私達は鵜川にわか祭出向会です。
これは、鵜川にわか祭出向会がプロジェクトオーナーとなり、にわか祭に参加した東海大学観光学部の学生が事務局として協力していく活動です。
※普段、観光学部では観光に関する幅広い知識を学んでいます。航空、ホテルなどのツーリズム関連産業や観光を活用した地域マネジメントを通して、多様な人とコミュニケーションを取り、企業や地域を動かすマネジメント力を身に付けています。それらの活動の中で、石川県能登町を訪れる機会をいただき、「にわか祭」に参加させていただきました。にわか祭と能登町鵜川地区の方々に魅了され、能登町にわか祭を愛する会は始まりました。
●このプロジェクトで実現したいことと目的
本プロジェクトは能登町鵜川地区の「にわか祭」の少しでも早い完全な復興を目指して、祭りの要である神社の修繕と、祭りの灯を絶やさぬようその象徴である花火の打ち上げを実現します。そのために「鵜川にわか祭出向会」を中心に、東海大学観光学部の学生で作る「能登町にわか祭を愛する会」が協力をしています。
「にわか祭」は、能登半島に広く分布するキリコ祭の一つで、毎年たくさんの鵜川出身者が祭りのためだけに帰省するなど、地域の魂ともいえる祭りです。しかし、令和6年能登半島地震によって「にわか」を奉納する海瀬神社の一部が破損しました。昨夏に「にわか祭」に参加させてもらい祭りの虜になった学生たちは、その恩返しも兼ねて、地域の魂である祭りの再開を通して、鵜川に住むみなさんの心と体の活気を取り戻すことを目標にしています。今年の8月24日にはがれきの残る町の中で4基のにわかが練りましたが、まだまだ完全なにわか祭の復興は道半ばであります。
鵜川地区から能登町へ、ひいては能登半島全体へと復興の灯が広がることを心に描きながら本プロジェクトを進めていきます。
●プロジェクト立ち上げまで~
【にわか祭について】
にわか祭は毎年8月の第4土曜日に石川県鳳珠郡能登町鵜川の海瀬神社で行われる祭礼です。約420年前には記録が残されており、長い歴史がある祭礼です。 高さ6m、幅約5.4mの「にわか」と呼ばれる大奉灯。半紙に武者絵を描き、輪郭には紺紙(コウガミ)と呼ばれる黒い和紙を切り、筆で描いたような線に見せています。色塗りは現在はポスターカラーを使用している町内が多く、土台は木枠で絵の枠組みは竹でできています。「にわか」という名前は加賀藩13代藩主「前田斎泰公」が訪れた際ににわかに(急いで)組み立てたことが由来となっています。 お祭りの準備は当日の朝まで続いています。そして、昼間には各町内で作られたにわかを担いで町内を歩き回ります。夜は各家庭で親戚や同僚、友人らを家に招き食事を振舞うという「よばれ」が行われ、遠方に住んでいる親戚も帰省して、お正月のような雰囲気があります。その後、花火が上がり、お囃子に合わせ、「やっさい」という掛け声と共に鵜川地区全体を歩きながら海瀬神社までにわかを担いでいきます。
海瀬神社に入宮すると、にわかを激しく揺らす「乱舞」が夜3時過ぎまで行われます。お祭りが全て終了するのは翌日の15時頃と長丁場ですが、お祭りの最中は常に活気が溢れていて鵜川に集まっている人達がどれだけにわか祭りを楽しみにしていて、能登町鵜川地区の伝統的なお祭りを大切に想っているのかとてもよく伝わります。
コロナ禍が落ち着き、2023年にようやくにわか祭りを開催できたのにも関わらず、震災の影響で再びにわか祭りの存続の危機が迫っています。去年の夏、町の人でもない、外部からきた大学生に、町の人たちが大切にしているにわかを一緒に担がせてくれて、「よばれ」で様々な料理を振舞ってくれて、鵜川の方達が私達を仲間に入れてくれたような、そんな風に思わせてくれたのがにわか祭りでした。鵜川の伝統的なお祭りの魅力を少しでも知っていただき、この素敵なお祭りが今後も続けられるように協力していただけたら嬉しいです。
【にわか祭と大学生との関わり】
2023年8月に私たちは能登町のにわか祭に参加させていただきました。
にわかの組み立てから祭り当日まで、にわか祭の工程のほとんど全てに携わらせていただき、能登町の皆様とはまるで家族のように親しくなりました。 にわかの組み立てでは、何もない状態から木枠を組み立て、紙を貼り、麻紐で対角線上に投げ合いながら紙の固定を試みました。 ヨバレでは、各ご家庭に学生がご招待いただき、奥様が能登の美味しい食材をふんだんに使った料理をふるまってくださいました。 そして迎えた祭り本番。打ちあがる花火と共に、会場の空気ががらりと変わりました。鳴り響く太鼓の音と「ヤッサイヤッサイ」という掛け声とともに大きなにわかが街中を練り歩きます。海瀬神社の広場ににわかが集まると、各地域のにわかが順番に演舞を始めました。その迫力にはじめは圧倒されましたが、だんだんと熱気に飲まれ、気が付いた時には、同じ地区の皆さんと一緒ににわかを走らせていました。
鵜川の皆さんのにわかに対する熱量を受けて、私たちもにわかへの愛が高まっていき、一生物の思い出となりました。そして、「来年もまた会いに来ます!!」と鵜川の皆さんと約束を交わしました。
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【能登町鵜川地区について】
石川県の能登半島エリアにある能登町に属する鵜川地区は海に面した小さな地区です。
面積は1.93㎢
2020年時点の世帯数はおよそ260世帯、人口も600名程度の地区です。
人口のうち約半分は60歳以上と若い世代も非常に少なくなっています。 (参考:2020年国勢調査)
鵜川を出て他県で生活する人も多いですが、「盆正月に帰れなくても祭りの時期だけは鵜川に帰ってくる」と意気込む型が多く、鵜川に住んでいる住んでいないに関わらずにわか祭に強い誇りと情熱を持っています。
【石川県の被害状況 】
令和6年1月1日16時10分に発生した石川県能登地方で最大震度7を観測しました。令和6年7月1日14:00現在では死者281人、行方不明者3人、重軽傷者数1208人、住家全壊8072棟となっています。(参考:内閣府HP、消防庁情報)
【能登町の被害状況】
最大震度6強、死者9人、火災発生1件、建設型応急住宅548戸着工となっています(参考:内閣府HP、国土交通省情報)
【鵜川地区の被害状況】
鵜川地区は今回の震災で大きな被害を受けました。特に住家被害が多く、多くの家族が家を失いました。しかし、家を失っても仮設住宅に入り鵜川に残ることを選択した家族はたくさんいます。町の中の被害状況を見ると今すぐには祭りはできないかもしれませんが、来年、再来年には復活できるものと信じています。
【海瀬神社の被害状況】
拝殿(皆さんがお参りする所)建物全体に基礎部分からズレがあり、拝殿正面向拝を支えている柱もズレて辛うじて建ってる状態です。拝殿向拝の腕木など飾りも抜け落ちています。
本殿(神様の居る一番大事な所)についても屋根瓦のズレが見られます。本殿全体が地盤の沈下の為、全体に傾きが生じています。建物的には辛うじて建ってる状態です。
【ご支援いただいたお金の使い道】
神社を修繕するため、祭りを開催するためには、やはり費用がかかります。地震により各家庭の経済状況も変化したと思われます。そのような中で祭りを開催するには、外からの支援が大きな力となります。どうぞ、全国のみなさまのご支援をよろしくお願いいたします。
●リターンについて
支援者の皆様には支援金額に応じて下記のものを組み合わせてリターンと致します。
【海瀬神社宮司直筆お礼メッセージ】
【にわか祭 スマートフォン用カレンダーデータ】
【にわか下絵 モノクロカラー2種類】
【海瀬神社作成 絵馬】
【実際に祭りで使われたにわか絵(一部)】
【祭りで使われている御幣】
【海瀬神社での御祈祷】
【絵師によるにわか絵(レプリカ)】
→御祈祷は神様に叶えてほしい願いを伝え、加護が受けられるように祈ることです。願いが叶うことが保証されるものではありません。
※支援金額問わずご支援いただいた方のお名前を海瀬神社の修繕費寄付者として掲示させていただきます。(ご希望の方のみ)
※支援に対するリターンは、私的使用のみに限らせていただきます。営利目的での使用・転売はおやめ下さい。
※御祈祷は、海瀬神社で御祈祷している様子を、動画で撮影し、メールでお送りします。
今回設定したリターンの多くは祭り以外の場面で観ることができないもの、外に出回ることが無いものになっております。また実際の祭りで使われていた物をリターンとしていることもあり、リターン品からにわか祭の空気を少しでも感じていただければ幸いです。なぜここまで祭りの現場で使われていたものにこだわるかと言えばひとえに『にわか祭』に関して知っていただき、ファンになって欲しいと考えているからです。能登半島に数多く存在する祭りのひとつではありますが、私たちは『にわか祭』が後世まで継承され続けるお祭りにしたいと本気で考えています。だからこそ、現地のものにこだわったリターン品を設定しました。少額でも構いません。ぜひご支援いただけましたら幸いです。何卒よろしくお願いいたします。
●最後に
【大学生より】
私たち大学生にできることは限られています。
復興の支援をしたいが何をすればいいかわからない。
そんな人もいるのではないでしょうか。
にわか祭には言葉にできない程の感動がありました。
この感動を再び味わいたい。
そして、皆さんにはこの機会に魅力を知ってほしいのです。
400年以上の歴史と能登町鵜川の人の想いをこれからも繋いでいくために、
また祭りを開催できるように、皆様のお力をお貸しして頂きたいです。
よろしくお願いします。
【地元の方より】
最新の活動報告
もっと見るヤッサイ!ヤッサイ!
2024/12/18 16:00このサイトを見に来てくださった皆様、ご支援、拡散にご協力してくださった皆様、有り難うございました。この活動を通して、多くの皆様に「にわか祭」の魅力を知っていただくことができ、活動のもう一つの目標も達成できたと思います。クラウドファンディングを始めた時は、達成するのか不安が多かったのですが、支援者の皆様からのメッセージを見る度に背中を押していただきました。あの地震から1年が経とうとしています。私たちには、わかりたくてもわかりきれないような1年間だったと思います。そんな中でも梅田さん、竹口さん、蔦さんをはじめとする現地の皆さんは、復興に向けて前を向いて進んでいます。私たちには私たちのできることをこれからもし、頂いた恩を少しずつにはなりますが、お返ししていきたいと思います。こんなにも熱くなれるお祭りに出会うことができて幸せです。支援者の皆様も、鵜川の皆様も、このサイトやSNSを見てくださった皆様も一緒に鵜川を盛り上げていきましょう!!!!ヤッサイヤッサイ!! もっと見る
プロジェクト終了まで残り一日となりました。
2024/12/15 20:21日頃のご支援有り難うございます。皆様のご支援もあり、目標金額にも達成し、100人以上の方に支援していただきました。本当にありがとうございます。能登震災からはもうすぐ一年が経ちます。私たち大学生は、なかなか現地に出向くこともできず、何かできることがないのか模索していくなかで、このプロジェクトを始めました。初めてのクラウドファンディングということもあり、難しいことも多かったのですが、蔦さん、梅田さん、竹口さんをはじめとする鵜川の皆様や、学生、大学の先生、そして支援者の皆様と、このサイトぺージを見に来てくださった皆様のおかげでここまで来ることが出来ました。改めて本当にありがとうございます。能登の魅力、鵜川の魅力、そしてにわか祭とそれにかかわる人々の熱い思いを一人でも多くの方に伝えることができていたら、プロジェクトのもう一つの目標達成です。残り一日ですが、よろしくお願いいたします。そしてクラウドファンディングが終了してからが、本当の「にわか祭」復興プロジェクトのスタートになります。これからもよろしくお願いいたします。 もっと見る
プロジェクト80%達成しました。
2024/12/04 11:16日ごろのご支援有り難うございます。皆様のおかげでプロジェクト80%達成しました!本当にありがとうございます。先日、蔦さん、竹口さんとオンライン上でお話しさせていただきました。能登町では、12月に入ってからも地震が頻繁に発生しています。大きな被害はないものの、一度大きい地震を経験したからこそ、頻繁に起こる小さい地震に対しても恐怖と警戒心は増える一方だとおっしゃっていました。あの大きな地震からあっという間に1年が経とうとしていますが、完全な復旧には至っていません。2025年の夏には今まで通りのにわか祭の開催になるかはわかりませんが、少しでも早くにわか祭と、今までの日常が戻ることを願っています。そのためにもこのプロジェクトを100%以上達成して、少しでも皆さんの力になりたいと思います。残り少ない時間ですが、にわか祭復興プロジェクトの拡散、ご支援よろしくお願いいたします。 もっと見る
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