2024/06/07 07:48

※閲覧注意
ゲーム内容のネタバレを含みます。内容を知る事でゲームをプレイできなくなる可能性があります。

お決まりの警告文を形式的に書いたものの、気にせず読んで下さい。



































いろいろ調整中。とりあえずできてる分書いていきます。

0.5は神経衰弱からTRPGに誘導するものだった
今回はTRPGを進める中で神経衰弱のルールが開示されて行く。
0.6、としたけどこれ別でそれぞれ完成させるがいいと思う

    

エモクロアTRPG SALVAGE YOUR DREAM



プレイ人数
1人

共鳴者設定
人間



①導入
原因不明の衰弱死が多発している。
ある日突然眠りから目覚めなくなり、10日から2週間程で死に至る。
誰もが一様に何かに怯えるようにうなされ続け、目覚め回復した者もいるが、誰も何も覚えていないと言う。
俗に悪夢病と呼ばれ始めたそれは、解決策は一向に見つからず、ただ目覚めるのを祈るしか無かった。

あなたは悪夢病で入院している友人の病室を訪れた。
ベッドに横たわる友人は、報道されている情報通り怯えた表情のまま目を閉じ眠り続けている。
友人は眠りに就いてから十日目になると言う。もう今日にでも息を引き取ってしまうかもしれない。

ベッドの下に何かが落ちているのを発見する。
共鳴感情[庇護(関係)]を取得
カードのようだ、何かマークが描かれている。御朱印帳や神社の御札に似たような雰囲気を感じる。用途は不明。
共鳴判定(強度X/上昇1)/∞共鳴判定:[庇護(関係)]

他の誰かに見せるなどしようとすると、札は消えていて砂のようなものが跡に残されている。写真に撮るなど、記録に残そうとしても消える。持ち帰るなどしようとすると、やはり消える。
共鳴者がはっきりと「消えた」と認識する形で描写。



②行動と目的
用途不明のカードを手にした共鳴者。以降、共鳴値が上がる度にゲームのルールに思い至るようになる。と同時に自身が夢の世界から目覚める事が出来なくなっている事に気付き始める。
自身が夢から逃れ目覚める為、また、それによって原因を探り友人を眠りから助ける為に夢の世界の探索を進める事となる。



③第一夜
一日を終え眠りに就いたあなた。
夜中に目を覚ますと、机に置いてあるカードが目に入った。日中、病院で拾い持ち帰ったカードだ。

札に興味を示すと共鳴判定、新たなルールが開示される。
4枚の札が伏せられている。伏せられた札を開くと、今日の記憶を思い出した。
久しぶりに友人に会ったのだった。
カードゲームを貰う。札を並べて路を繋げるのだという。
また会おうと約束し別れた。
今日の記憶を思い出し、また眠りに就いた。



④第二夜
あなたは目を覚ます。
机に置いてあるカードが目に入った。子供の頃から遊んでいるカードだ。

札に興味を示すと共鳴判定、新たなルールが開示される。
カードは全部で56枚。トランプと同じように鐘、円、菱形、棒の4種類の札が14枚ずつある。
描かれている記号は読めないが、おそらく数字を表しているものと推測できる。

「じゃあ、神経衰弱とかならできるかな」
そう言って、友人は札を並べて札を開き始めた。
「文字は読めなくても、形を覚えておけば大丈夫でしょ。」

4x4程度の簡単な神経衰弱を行う

全ての札が開かれた。前にもこんな事があった気がするが、どうしても思い出せない。
友人が何枚かの札の上下を逆転させると、全ての札の路が繋がる。

古い記憶を思い出した。
目の前に知らない子供が居る、あなたの言葉を待っているようだ
「     」
あなたがそう言うと、子供は少しキョトンとして、そして笑い始めた

「そうそう、そんなこともあったね。懐かしいな。
自我を持ち始めた時を覚えている?自分は覚えているし、君が自我を持ち始めた頃の事も知っているよ。


陽は落ち、外はすっかり暗くなっていた。
「それじゃあそろそろ寝るわ」
そう言って友人は自身のベッドに身を潜らせた。



⑤第三夜
あなたは目を覚ます。
「起きたか、おはよう」
あなたの顔を覗き込んで友人が言った。
「朝食にしよう、準備はできているよ。」
促されるままに居間へ向かうと、4人掛けのテーブルに4人の友人が座っていた。
「「「「おはよう」」」」
その周りを囲む16人の友人も言う。
「「「「「「「「「「「「「おはよう」」」」」」」」」」」」」
1人が席を立ち場所を譲った。

卓上には札が伏せて並べられている。
札に興味を示すと共鳴判定、新たなルールが開示される。

3x7の神経衰弱を行う。
どの札を開けてもペアになる。
「十字路のカードは全部ジョーカーなんだ」
全ての札が開き、1枚余る。
「ごめん、カードを一枚置き忘れていた」
全ての札が開かれ、路が繋がり、忘れていた記憶を思い起こす。

「自分はこのまま夢から覚める事は出来ない」
「自分は夢から覚める方法を知っている」

友人は答える
「そうだよ」
首を締めあげられ、あなたはゆっくりと眠りに落ちる。



⑥第四夜
知らない場所にいる。
何かが光を反射してキラキラと輝いている。
砂粒が地面に散らばり光を反射していた。砂粒の路は向こうまで続いている。
路の端で砂袋を見つける。拾い上げると、忘れていた記憶を思い起こす。

これは自分自身の記憶だ。
過去にもここへ来たことがあり、記憶の砂を残していたのだった。
全ての記憶の砂を回収し、夢から抜け出す方法を思い出さなくてはならない。

大きな河が流れている。向こう岸まで橋を渡している最中のようだ。
橋は歪に入り組んでおり、無秩序な迷路のようになっている。

ルール説明
夢から現実へと帰還する為に、向こう岸まで橋を渡す必要がある。
各所に散らばる記憶の砂を回収しながら、対岸を目指す。
6x13の神経衰弱。既にいくらかの札は開かれ路が繋がっており、砂袋の場所が示されるトークンが置かれている。
1・札を開き路を繋げる。
2・賽を振り駒を進める。
どちらかの行動を選択。行動を取る度、背後から夢魔が追ってくる。駒が重なると共鳴値上昇、HPとMPを1減少。
砂袋を使用するといくつかの効果を得られる。
1・共鳴値を1減少
2・夢魔の行動を妨害

共鳴値が10になると現実から夢への逸脱、目を覚まさなくなる。
HPとMPが0になると衰弱死。



⑦目覚め
あなたは病院のベッドで目を覚ます。

全てを覚えている。
夢の内容も。
夢魔の存在も。
そして、それから逃げ延びた事も。

恐怖からは逃げ延びたが、しかし不安が消える事は無かった。
夢魔に今も追われ続けている、そのような感覚が拭えずにいる。
目を閉じ眠りに就けばまた必ず夢を見る。
そうすればまた必ず夢魔が現れる。
それを思えば、あなたはもう「眠る」という選択を取る事が出来なくなった。

「橋を架けてくれてありがとう」
友人が声を掛ける。

「迷惑をかけたね、もう大丈夫。記憶は全て持って行くから。」
すると、自身の目から砂が溢れて止まらなくなる。

「忘れてしまえば、夢魔はもう君のいる場所を追えなくなる。だから安心して。」
砂を袋に集めて、友人はその場を去る。

共鳴値を0にする

強烈な眠気が襲う。
何かを思い、何かを言おうとしたが、強まる眠気と共にそれが何だったのかも霧散してしまった。



⑧エンディング
あなたは病院のベッドで目を覚ます。悪夢病で搬送されたそうだ。
夢を見たような気がするが、何も思い出せなかった。
悪夢病で眠り続けていた人々は次々と目を覚まし、以降悪夢病は何も無かったかのようにパッタリと話題に挙がる事は無くなった。

あなたは以前の日常に戻った。
毎日眠りに就き、たまに夢を見て、目覚める。
どんなに鮮明だった夢の記憶も、目が覚め時が経てば曖昧に消えてしまう。
目を擦り手についた目ヤニを見る度に何かを思い出しそうになるが、その考えもすぐに霧散してしまう。



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一夜、二夜、三夜がそれぞれ現在、過去、未来を示している。
友人はザントマン(獏)。
夢と現実を繋ぐ橋が壊れ夢魔の暴走を止める事が出来なくなり、現実に悪夢病が蔓延した。
獏は友人の姿を借りて橋を修繕する人材を求めている。

夢魔も獏も人を現実へ還す役割を持っている。
夢魔は恐怖で人を追い詰め人を橋に渡し現実へ逃がす。
獏は夢の記憶を喰う事で現実での生活の影響を軽減する役割を果たす。



ダイスタス・コモンズ
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