大阪府茨木市・JR茨木駅から徒歩15分の上穂積に根ざしたお好み焼き屋「デイ」。地域の皆さまに愛されるお店でいつも常連客でにぎわっていました。
女将の出井さんはとても人懐っこい性格で、ご主人が亡くなってからずっとひとりで店を切り盛りしてきた、小さくてかわいらしいおばあちゃんでした。
そんなおばあちゃんも病気になり、お店を休むこともしばしば。もう一度「デイ」でお好み焼きを食べたいなぁと思っていた矢先、2024年1月におばあちゃんは帰らぬ人となってしまいました。
お客さん同士が仲良くなれるあの落ち着ける空間をもう一度復活させたい・・・!
「デイ」のお客さんはほぼほぼ大人でしたが、今度は子どもも自由に出入りできて無料で食事を提供できる子ども食堂も併設したい!
そんな想いで立ち上げたプロジェクトです。
おばあちゃんの魂を受け継ぎたい
はじめまして。
高木大輔と申します。
僕はJR茨木駅前に整骨院で院長を10年以上していました。仕事の休憩時間にお昼ごはんを食べにお好み焼き「デイ」に週1回ぐらい通っていました。
何回も通っているうちにちに女将のおばあちゃんと仲良くなり、いろんな話をするようになりました。
おばあちゃんはとても優しくて、就職が決まった常連のお客さんにハイボールを一杯サービスしたり、僕も何度もサービスしてもらったりしていて、人情味あふれる素晴らしい女将さんです。
僕はいつも鍋焼きうどんかオムライスを食べていました。
他の常連さんとも仲良くなったりして、おばあちゃんのキャラも相まってここはすごく落ち着く空間で、いろんなお客さんがひっきりなしに訪れる、地域の憩いの場なんだなぁと認識するようになりました。
おばあちゃんももうずいぶんお年を召されていて、「もうしんどいわぁ~」なんて愚痴をこぼすことも。
でもご主人が始めたお店だから、と一生懸命頑張ってる姿は、胸のあたりにこみ上げてくるものがありました。
そんな矢先、おばあちゃんはガンで入院、手術することに。
お店はその間休業し、無事に手術を終えてお店も再開しましたが、体調は以前のようには回復せず、お昼から夜まで通しで営業してたのが、15時でいったん閉めて夜は17時から営業するスタイルになりました。
時間が経つにつれておばあちゃんの体調も少しずつ悪くなっていき、お店は夜だけの営業になりました。
お昼はもう開けないの?と聞いたら前日に電話してくれたら開けるよ、と言ってくれたのでお言葉に甘えて前日に電話して通っていました。
でも、おばあちゃんの体調はどんどん悪くなっていき、次第にお店を閉めることが多くなっていきました。
電話をしても「もう体調悪くて開けられへんわぁ~…ごめんなぁ…ありがとう」と体はしんどいはずなのに感謝の気持ちは忘れずに伝えてくれたのは忘れられません。
そしてお店のシャッターはもうずっと閉じたまま、半年ぐらい経った2024年の1月、人づてにおばあちゃんが亡くなったことを知らされました。
お店は賃貸で営業されてたので、不動産屋さんの看板がかけられてるのを見た時、すごく寂しい気持ちになりました。
そんな人はたぶんたくさんいたと思います。
僕は僕でJR茨木駅前で整骨院の院長として地域の皆さまに愛されていました。
…愛されてたハズ…っっ。(笑)
キャラ的には「デイ」のおばあちゃんにも負けないぐらいの愛されキャラなので(おこがましいw)、老若男女問わずいろんな世代の人たちと親交を深めてきました。
仕事以外にも近所の子どもの野球のチームの指導者として、計9年間子どもたちと一緒に過ごした時間があります。
僕は子どもにはなめられるタイプなので、子どもたちは遠慮なく本気でぶつかってきてくれます。
おばあちゃんがお店をやっている時でも僕がここを受け継いだらどうなるんだろう?と、頭の中で何回もシミュレーションしたりしていました。
ちょうど同じタイミングで、僕の師匠である前羽先生という方が整骨院の仕事を引退することになりました。
師匠は整骨院の業界をずっと引っ張ってきた第一人者で、すっと業界のために奔走してきた方です。
そんな師匠が人生の最後に子ども食堂をやりたいとおっしゃいました。
自分はもうあんまり体が言うことを聞かないから手伝ってほしいと、僕に白羽の矢が立ちました。
いろいろ物件を探す中で、師匠とともに通った「デイ」の物件が空いているではありませんか。
もう即決でした。
おばあちゃんが大切にしてきたものを受け継ぐことができる。
何回も頭の中でシミュレーションしてきたことがこうして今、新たにバージョンアップして実現しようとしてる。
こんなにも嬉しいことはありません。
ひとつ気がかりなのは、僕自身居酒屋で働いたことがないということです。
でも料理は小学校の時からずっとやってきており、何でも作れるので自信はあります。
一度きりの人生。無謀な挑戦かもしれませんが、こんなチャンスは二度とないかもしれないので新たな一歩を踏み出したいと思います。
居酒屋兼子ども食堂としてリニューアル
師匠が子ども食堂をやりたいとおっしゃった背景には、昨今の子どもたちが食事をまともに取れていないという現実を目の当たりにしたからです。
食事は取れてるにしても、家庭の事情でひとり寂しく食事を済ませる子どもたちもたくさんいます。
いずれにせよ、食に関して問題を抱えている家庭がたくさんあるのが現状です。
そういう子どもが大人になって犯罪に走ってしまうというケースが少なくありません。
子どもたちが安心して、健全に育つための「居場所」になればいいなと考えています。
実際問題、茨木市内にはそういった活動をしてらっしゃる方は大勢いらっしゃいます。
が、今のところ、週に1,2回、もしくは月に数回など、限られた時間の中で実施されてる方がほとんどです。
そういった背景には費用の問題があるからです。
まずは食材費です。実施する数が増えるとそれに比例して食材費がベラボーに増えます。
利用する子どもたちが多いとそのぶん人件費もかかります。
場所は公民館などの公共の施設を使わせてもらったりしているので場所代はそんなにかかりませんが、とはいえ、それでも数を重ねればバカになりません。
そういった費用の問題があるために限られた時間の中でしか実施できないのが現状です。
もし、子ども食堂が稼働していない日に子どもたちが食事を必要としていたら・・・
安心して子どもたちが育つという目的が果たせなくなってしまいます。
できる限り稼働する日を増やして、いつでも来れる場所にすることで、真の目的が果たせるのではないかと考えています。
僕たちが新しく始める子ども食堂の目標は「毎日稼働させること」。
そのためには莫大な費用がかかることは先述したとおりです。
営業開始に向けた設備投資などは師匠が一部負担してくれるという話になっていますが、問題なのは食材費です。
そのための対策として、居酒屋の値段設定を少し高めに設定して大人の皆さまに協力を仰ごうと考えていますが、それでも少し足しになるぐらいで、まだまだ全然足りないのが現状です。
その費用の一部を皆さまに協力していただけないかということで本プロジェクトを立ち上げさせていただきました。
営業開始に向けた準備はすぐに取りかかります。
子ども食堂オープンを一緒に盛り上げていただけるようなリターンも多数ご用意したのでぜひ支援で背中を押していただけると嬉しいです。
スケジュール
5月食品衛生責任者資格の取得
5月 物件の契約完了
6月上旬 内装工事開始
6月24日 新店舗オープン
2024年6月 リターン発送
最後に
地域の皆さまに愛され続けた「デイ」を、こども食堂兼居酒屋として再生させるこのプロジェクトに、皆様の温かい支援をお願いします。間違いなく未来の子どもたちの笑顔を作れる温かい場所になる、と確信しています。
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