【クラファン10日目】8月に入りました~
あと30日、引き続きのご支援、シェア何卒〜!
ローカルガイド厳選5/50いかがでした?
過去のレポート見てたら
色々と思い出すことも多く、
さらに深掘りしてみたいと思います~。
なんといっても最古級銭湯といえば、
伊勢崎市『寿美乃湯(すみのゆ)』
その佇まいと、時間の堆積に心奪われました。
1月の寒い時期だったので、
灯油ストーブの赤い光が空間を支配してて、
エコーのかかったお年寄りの会話と共に
なんだか妙にノスタルジックな気持ちに。
過去一番印象的な銭湯です。
古さから言えば、
鳥取県倉吉市の『大社湯』。
こちら、現存しません。
コロナ禍、ギリ間に合った訪問でした。
2016年の震災で浴場の白タイルが崩れ、
修復に全国の銭湯へ呼びかけたところ、
日本橋『世界湯』さんが応えてくれたそう。
こちらは解体に立ち会ったので、
その話を聞いて打ち顫えました。
2020年7月解体の日本橋『世界湯』。
花街の粋な銭湯でした。
現存しない銭湯シリーズで言えば、
三軒茶屋『千代の湯』。
都会のエアポケットのようなバラック三角地帯、
その中心にあった銭湯。
硬質なビル群のただ中で、トタン板に落書きの昭和。
脱衣所も雑然としていて、
浴場のスチームサウナが妙な空間で、
とにかく萌えました。
銭湯の良さは
過去が現存し利活用されていることの
全肯定性だと思います。
刷新することが全ての世にあって、
古いまま、過去のまま、
今も現役でしっかり利用されていることの、
その安堵感。
古さでいえば、吉祥寺『よろづ湯』。
再開発で次々新しくなる駅前にあって
この銭湯だけは時間が止まっていて、
その時代の良さを湛えている。
昭和の空間がそのままで、
今もしっかり息づいてる。
その安堵感は、
都会で常に刷新を迫られてる身には
『弁天湯』と合わせて、ほんとオアシスでした。
竹野の良さも、そんな安堵感にありますね。
本日最後は、
沖縄に現存する最後の銭湯『中の湯』。
沖縄在住中は知らなかったのですけど、
2019年に初めて訪問。
亜熱帯オキナワにとって、
なぜ銭湯が長続きしなかったのか、
それがよくわかった体験でした。
薪で沸かした湯は
カラダの芯まで温まるので、
湯上がり後の汗の量がハンパなく。
オキナワの湿気を含んだ風が
さらに汗をべたつかせ、
もう一度シャワーを浴びるほどに。
それでも『中の湯』さんの存在が、
昭和のオキナワを彷彿とさせ、
アメリカ世の中でも内地を夢見たウチナーの
精神そのもの…と実感した次第。
それもこれも、
時間の蓄積が生む
銭湯の素晴らしさです。
次回もお楽しみに。