子どもたちには性格があり、指導者としてその性格をよく理解する必要があります。
神埼でよく言うのが肉食タイプと草食タイプです。なんとなくイメージがつくと思いますが、この2タイプの選手は、試合での抑え方やもっていき方が大きく違います!
試合での変化も見逃せません。
肉食タイプで多いのが試合で力を発揮しすぎるパターンです。タンプリングが浮きすぎて抑えでふらつくこともあります。うまく気持ちを乗せつつ、ポイントとなるところを的確に押さえる必要があります。
草食タイプは、しっかりと頭で考えますが、考えすぎて余計な心配をすることがあります。このタイプの選手は、意識をそらすということが大事です。基本的にまじめなタイプなので言われたことをしっかりと実践してくれます。
中には、隠れ肉食だったり、隠れ草食タイプもいるのでしっかりと見極めが必要です。
そういういろいろなメンバーが合わせって、チームの性格というのもできてきています。小さいころから一緒に戦ってきているメンバーは試合の時にどうなる、何を考えるというのはもうほぼ分かります。しかし経験のない選手は、やはり場に慣れさせることが必要です。
指導者の最後の仕事は、選手の力を発揮させること。
小さい子たちには、「いつも通りにいくなよ!いつもの10倍力を出してこい!」と精いっぱい演技をさせます。どうせ試合でいつも通りなんか、トップレベルの選手しかできないですよ!それならいつも以上を出す!ただし、ポイントはしっかり押さえる。
今回は神埼の仕上げ力ということについて質問が来ていましたので簡単にお話でした。
失敗はだれでも怖いものですが、予想ができます。あの3分間にすべてをぶつけるからこそ美しい。さて、いよいよ今年の競技会もあと2つ。試合の緊張感の中でも選手たちが力を発揮できますように・・・