こんにちは!
京屋染物店の蜂谷淳平です。
マタギもんぺリターンでも人気の漆染めについてお話しさせていただきます。
リターン品選びの参考にしていただけると嬉しいです。
●土地の色を纏う『漆染め』
縁日の漆染めは、ウルシノキから煮出した天然の色素を使って染めています。
漆の一大産地である岩手県。
器や仏像、重要文化財の修復など、漆塗りの技術は日本の伝統文化を今に繋いできました。
一般的に知られる漆は、漆の樹木から採れる樹液のこと。
漆掻き職人が毎年数百本の漆の木を一本一本まわり、樹液を採取します。
樹液を採り切った後の木は枯れてしまうため、また次の芽を育てるためにもその木は切り倒すこととになります。
これまで、切り倒したこの漆の木自体は、なかなか活用しきれていない現状がありました。
せっかくの山の資源を活かさずにいるのはもったいない。
盛岡の上米内でウルシノキの植樹や活用を進めるために活動している、次世代漆協会の細越さんとのご縁で、縁日の漆染めは始まりました。
ウルシノキを板に製材するときに出る鉋屑。
本来ならば捨ててしまうものですが、染めにならば使えるということで、鉋屑を買い取らせてもらい染めに活用しています。
天然の色をじっくり煮出して染める漆染めの茶色は、やさしく奥行きのある色合いです。
土地に伝わる衣服に、土地の色を◎
※天然の植物を使用しているため、製品ごとの色味に違いが出ることがあります。
※ウルシノキの木部(もくぶ)から色素を抽出しています。樹皮から採れる樹液ではありませんのでかぶれの心配はありません。