NPO法人風雷社中 研修担当の定岡です。
クラウドファンディングに挑戦するのは5回目になります。
私は子どもの頃に障害のある人との交流がなく、学校か施設のバスが走っているのを道で見かけるのが唯一の接点でした。
そんな私がひょんなことから大学1年生のときに風雷社中でガイドヘルパーのアルバイトを始めて、卒業後も続けたいと思ったので風雷社中に就職しました。
現在は事務所スタッフとしてガイドヘルパーをしながら、ガイドヘルパー研修の企画・実施などの事務方もしています。
アルバイトを含めるとガイドヘルパー11年目になりました。
知的障害があって、交通ルールが難しい、道のりや電車の乗り換えを覚えたり調べたりするのが難しい、お金の計算が難しい、などなど、、、
そんなときでも、ガイドヘルパーがいれば行きたい場所に行けるし、買いたいものが買えます。
学校や通所施設に行くことも帰ってくることもできる。
平日の学校・仕事終わりには、ちょっと買い物をしたり、ちょっとファストフードでおやつを食べたり、なんてことない夕方を過ごしたりもできます。
休日に映画を観に行ったり、好きな電車に乗ったり、お散歩をして四季を感じることもできます。
家族が忙しかったり高齢で一緒に出歩けなくても、自分のための時間を過ごすことができます。
自分が住んでいる自治体のガイドヘルプサービス(移動支援事業)を活用すれば、ガイドヘルパーを依頼できます。
基本的に障害のある人1人に、ヘルパーが1人付くので、ガイドヘルパーの担い手がいないことには当然の権利である福祉サービスが利用できないのです。
風雷社中が実施しているガイドヘルパー養成研修は、正式には東京都知的障害者移動支援従業者養成研修という名称です。
19時間の研修を修了することでガイドヘルパーとして働けるようになります。
初心者向けの内容で、移動支援に従事する上で知っておくべきことを中心に、障害福祉の歴史や制度、障害特性などを学びます。
短期間で修了できるので、障害福祉の入り口となる資格です。
正式名称:東京都知的障害者移動支援従業者養成研修
東京都に申請して、指定を受けて実施する研修ですが、会場費などの諸経費は全額が法人持ち出しです。
ガイドヘルパー養成研修を10月と1月で2回実施します。
東京都指定事業者番号【東障知学0067】:知的障害者移動支援従業者養成研修課程(通学形式)
★風雷社中が実施する研修の特徴
▷多彩な講師陣
風雷社中の研修では、障害当事者の講師を始めとして、現役ガイドヘルパー、元公務員、大学教授など多彩な講師陣が講義を担っています。
移動支援の事業所やガイドヘルパーからの目線だけでなく、さまざまな立場の講師からガイドヘルパーのことを学んでもらえる研修を目指しています。
特に、障害当事者に講師をお願いしているのは、”障害のある人に~~してあげる”という一方通行な意識ではなく、当然障害当事者から教えてもらうこともあり、相互にやり取りをしていくことが重要だと考えているからです。
▷低価格の受講料
先にお話したように、風雷社中は「支援の一般化」を目指し、障害のある人と接したことのない人にこそ、ガイドヘルパーを担って欲しいと思っています。
ガイドヘルパーをやってみたいと思った人が、受けやすい研修・受けられる研修の形を模索しています。
受講料を抑えた研修(個人からの申込:4000円)を実施したいのも、そのためです。
▷障害の社会モデルを伝える
障害とは何か。障害はどこにあるのか。
受講した人には「障害の社会モデル」の視点を身につけて修了してもらえるよう工夫をしています。
▷講師紹介(50音順)
小幡寛 先生
櫻原雅人 先生
志子田悦郎 先生
竹嶋聡 先生
田島誠一 先生
庭野拓人 先生
平井佑典 先生
平井勝 先生
山田悠平 先生
※スケジュールの関係で講師が変更となる場合があります
★研修概要
▷日程・会場
<10月コース> 10月~11月の平日 全5日間 大田区内の公共施設
< 1月コース> 1月~ 2月の土曜日 全4日間 大田区内の公共施設
▷定員
各コース30名
▷対象
外国籍の方、ダブルワークをお考えの方、フリーター、シルバー、学生、子育て中の方など
どなたでもご参加いただけます。
2014年からガイドヘルパーを増やすためのアクションを続けてきています。
ガイドヘルパー養成研修はこれまで30回実施していて、修了者は合計399名になりました。
特に平日は1時間以内の通学・通所支援の需要が高く、朝と夕方の同じ時間に多くの障害当事者が通学・通所するため、地域の方々が空いている時間でちょっとしたアルバイトとしてガイドヘルプに携わってもらいたいと考えています。
そのためには資格取得のハードルを下げることが急務と考え、安価な受講料で資格を取ってもらえるように受講料500円で実施した年もありました。
しかし、毎年法人持ち出しで実施してきたため予算が確保できず、2019年は内容の見直しと資金確保の在り方を検討するための充電期間として、研修が実施できませんでした。
研修実施に係る費用を全額法人持ち出しでは継続した研修実施ができないことが分かったため、2020年よりクラウドファンディングで皆様にご支援いただいています。
それぞれの年の研修概要はこちらからご覧いただけます。
集まった資金は、
・会場費
・講師謝礼
・研修広報費
・リターン費用 に活用します。
2024年6月 東京都福祉局に2回の研修を申請※現在審査中。
8月 受講者募集・研修広報開始
9月 クラウドファンディング終了
10月 第1回 ガイドヘルパー養成研修
2025年1月 第2回 ガイドヘルパー養成研修
3月 リターン発送
ガイドヘルパーは1対1で障害のある人のサポートをします。
実際のところは利用者さんとヘルパーさんのマッチングもありますが、ものすごく簡単に言うと、ヘルパーさんが1人増えると1人の利用者さんの移動支援が実施できます。
ガイドヘルパー養成研修をすべて法人持ち出しで行うと、毎年実施することができません。
みなさまのご支援が必要不可欠です。
1人でも多くの人にガイドヘルパーを始めるきっかけを作るために、ご支援をお願いします!
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る風雷社中現役ヘルパーのnakatogoさんより応援メッセージ
2024/08/28 09:57風雷社中に所属しているヘルパー歴12年のnakatogoさんにインタビューしました。青年期かつて引きこもりでありましたが、現在はヘルパーとして活躍中。これからガイドヘルパーをやってみたい方々への応援メッセージを頂きました。◯現在はどんな内容のヘルパー業務をしていますか?風雷社中でフルタイムでヘルパーをしています。ガイドヘルパーとして朝の通所支援、ホームヘルパーとして居宅介護(入浴支援など)、日中帯は散歩支援。。。などなど。夕方も同様な内容で動いていて盛りだくさんです。また、知的障害のある人の単身独居の自立生活支援のヘルパーとして生活全般を支援しています。◯普段はなにをしていますか?ギターを弾いたり、ラーメン食べたり、家を掃除したり、散歩してブラブラしたり。。という感じです。◯ヘルパーを始めたキッカケは?若い頃、バンドで食っていこう!と意気込んでいましたが夢破れました。。。バンドを辞めた頃、叔父が音楽ボランティアをやっていて、叔父のバンドに参加しました。ボランティアバンドとして障害者施設で演奏していたところ、障害者に関わる仕事をやってみようと思ってヘルパーとして仕事をし始めました。◯当時からガイドヘルパーはやっていましたか?品川区の有償ボランティアで身体障害のある人のガイドヘルパーをやっていたり、視覚障害のある人の同行援護をやっていました。知的障害の方ではダウン症の当時高校生だったころから10年近く担当していまして、図書館に行ったり、散歩したりして過ごしていました。◯ガイドヘルパーをやっていてどんなことが楽しかったり、良かったところがありますか?利用者さんと一緒に出かけていると、自分1人だったら行かなかったようなところに一緒に行くことで、新たなことに気づくことがあります。例えば品川区民公園に行ったのですが、1人だったらビール1缶飲んですぐ帰るくらいなのが、一緒に散歩することで「こんなキレイな公園だったんだぁ」と気づきました。あと、ガイドでは一緒に昼食を食べることがよくあります。ご本人も街中華が好きなようで、いつも中華屋を目指して外出しています。自分がオススメの新馬場「一品樓」に行きました。ラーメン&炒飯セットをペロッと食べてくれて、オススメした甲斐がありましたね。通学支援についても印象に残ったことがあります。自分自身、高校には行っていなかったのですが、利用者さんの通学支援で登校することによって、自分の人生ではできなかったことが一緒に成し遂げられた、ということがありましたね。定時制だったため、4年間付き添いで登校していました。◯クラウドファンディングの応援メッセージをお願いします「ガイドヘルパーから始めよう」というキャンペーンが以前ありましたよね。SNSでこのキャンペーンについて知ったのですが、その時に風雷社中の人たちに出会い、「みんなガイドヘルパーをやってみよう」という取り組みにとても賛同しました。ちなみに中村代表とはこの時に直接初めて会ったのですが(X(旧ツイッター)での知り合いだった)「nakatogoくんはもっと怖い人だと思っていた」と言われました。自分は10代の大半を引きこもりで過ごしていまして、そういった境遇でも今の自分があり、ヘルパーとしてやっていけるようになりました。同じような境遇の人たちも、過去のことを気にせずに1人でも多くの人たちがまずガイドヘルパーをやってみてチャレンジみてもらえればと思います。 もっと見る
元ガイドヘルパーの中里さんより応援メッセージ
2024/08/22 13:41かつて風雷社中でもガイドヘルパーとして活動していた、中里さんにインタビューをしました!中里さんだけでなく、転職や家庭の事情などで風雷社中でガイドヘルパーを続けられなくなる方もいらっしゃいますが、ガイドヘルパーを経験した人が街に増えると、おのずと障害のある人が過ごしやすい街になっていくと思うので有り難いです♪~元ガイドヘルパー 中里さんインタビュー~◯現在何をしていますか?飲食店に置いてある業務用調理機の修理技師をしています。◯ガイドヘルパーを始めたキッカケはなんですか?休みの日にやることが無いなぁ、と思っていた時に友人のSNSの投稿を見て興味を持ち、そのまま友人に紹介してもらいました。◯どんなことが楽しかったですか?当時会社員でしたが暇を持て余していた自分にとっては利用者さんはもちろんご家族や同じガイドヘルパーさん等、人間関係が広がっていくのが刺激的で楽しかったです。また、夏のプールからのラーメンのお出かけは個人的な毎年の楽しみでした!◯クラウドファンディングの応援メッセージをお願いします自分は今は別の仕事に携わっていますが、今でもガイドヘルパーをやってた経験が活きているなと思う場面が度々あります。そんな経験をさせて頂いた風雷社中さんには感謝していますし、これからもどんどんガイドヘルパーやりたい方が増えるよう微力ながら応援してます! もっと見る
ボラ市民ウェブにクラウドファンディングについて掲載しました
2024/08/21 16:52ご支援いただきありがとうございます!ボラ市民ウェブにこのプロジェクトについて掲載しました。https://www.tvac.or.jp/sagasu/53848いつもガイヘル研修の開催情報を掲載していただいているサイトです。情報研修の継続した実施には、みなさまのご支援が必要です。引き続き、ご支援・拡散にご協力をお願いします! もっと見る
コメント
もっと見る