2018/05/30 17:00

改めまして、今回ご支援をいただいた皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました。


先週、東京へ行ってまいりました。
こまばアゴラ劇場で上演されていた「iaku演劇作品集」の観劇のためです。

随分久しぶりの東京でした。
最寄りの駅について、商店街、こんなに道狭かったかしら、などと思いつつ劇場へ。

まずは新キャストの「人の気も知らないで」を観劇。
開演15分前には着いたにもかかわらず、すでに満席に近い状態で端っこの席へ。
実は上演が始まってしばらくは、前のキャストのイメージが残っていたせいもあってか、うーんと思っていたのですが、話が進むにつれ、どうしてこういう人物なのか、ということが腑に落ちてきて、最後にはアヤとオサダの嬉しそうな様子を見て涙が出ました。以前、上演もさせてもらったのに読み解けてないことがまだまだありました。いろいろな土地で上演されていくのも当然ですね。

夜の「粛々と運針」までの間に、制作の笠原さんと劇場ロビーで札幌公演に向けた打ち合わせ。
その間、主にチケットについてでしょうか、お知り合いや、お客様からの問い合わせが本当にひっきりなしに!
楽屋の入れ替えで「粛々と運針」の出演者の皆様が劇場入りされて、少しだけご挨拶できました。宣伝やここでの紹介のために写真撮らせていただいたりすれば良かったのだと、帰ってきて気がつき反省…。


一旦、宿に荷物を置きに行き、夜はいよいよ「粛々と運針」。
「人の気も知らないで」を教訓に、開場の少し前に着きましたがすでに人、人。当日券を求めて来た方も結構いるようです。
全体が見やすい位置をキープし待っていると、開演の10分くらい前、後ろの方から「え、開演10分前って全然遅くないよね、なんでこんなに席ないの」という驚きの声が聞こえてきました。お昼に来た時は東京の人は劇場に来るのが早いのかと思っていましたが、そういうわけではないようです。早めに劇場に来てしまう、というのも期待の高さの表れでしょう。頭上からは続々とギャラリー席にお客様が案内されている音。通路にも座席が出る超満員でした。客席が静かに熱を帯びていきます。そして開演。
 初演(DVDですが)は挟み舞台を一方向からしか見られなかったせいか、子供ができてしまったかもしれない夫婦の、産みたくないと主張する妻が最も苦い思いをしているように感じていましたが、今回は4人それぞれが抱えたものがバランスよく届いてきたように感じます。そしてやっぱり同じところで泣いてしまいます。いかに生きるのか、とは若い時代の悩みのように感じているけれど、なんとなく残りの時間が見え始めて、自分の実力(公私ともに)もわかってきた今こそ、ほんとは考えないといけないんだろうな…。
 観劇後、きっとあれこれ語りたくなると思いますので、誰かと一緒に観るのがオススメです。そして、若い頃は演劇観てたけどすっかり劇場から足が遠のいている、という40代以上の方々にも、演劇とはどういうものかまだよくわかっていない札幌の若い演劇人の皆様にも観てほしいという思いを強くしました。

大盛況の東京公演が終わり、これから「粛々と運針」ツアースタートですね。
札幌公演までも一ヶ月を切りました。
各地の盛り上がりのバトンをうまく受け取れるよう準備怠らず進めたいと思います。
引き続き、ご支援ご協力をよろしくお願いいたします。