皆さんの地元に誇れる特産品はありますか?
私たちが農業をしている大阪府羽曳野市には、全国に誇れる特産品があります。
それは『いちじく』です。
大阪のいちじくは2019年時点で全国3位の生産量があり(出典:令和元年産特産果樹生産動態等調査)、その中でも羽曳野市は大阪府の中でも一番いちじくの栽培面積が多い地域になります。
実際に羽曳野ではいちじく畑が広がっている場所もあり、電車の車窓からも見えるので羽曳野市民にとっていちじくは馴染み深いと思うのですが、意外といちじくを食べたことのある子どもは少なく、体感では半分以上の子供たちがいちじくを食べたことがないのではないかと感じています。
そんな状況に危機感を覚えた私たち若手農家グループ「はびきの農家の煮こみ会」が、羽曳野市内の小学生にむけて、地元の農業に興味を持ち、羽曳野市を好きになってもらうための取り組み、『あめんぼいちじくプロジェクト~ふるさと羽曳野を知ろう~』に挑戦することにしました。
はびきの農家の煮こみ会とは?
ここで私たちの紹介をさせてください。
はびきの農家の煮こみ会とは、大阪府羽曳野市の若手農家が自分たちの農業経営をより良くし、地元を活性化させたいと集まった任意団体で2021年に3農家で結成しました。
毎月お互いのスケジュールを確認し、人手が欲しい作業にはみんなで手伝ったり、栽培知識やノウハウを共有したり、農業機械を共同で購入したりと、お互いに助け合いながらみんなで成長しようと頑張っています。
2023年5月からは地元の方に羽曳野の農業をもっと知ってもらい、地元の農作物を食べてほしいという想いから、駅前の広場で月一回マルシェを開催しています。
「はびきの農家の煮こみ会」という団体名は、『煮込んで食材から出汁が出て、それがまた食材に染み込んでいくように、みんなで話し合って意見を出してそれを取り込んでいくことで成長して自立していく会』という想いを込めて付けました。現在4年目となったはびきの農家の煮こみ会には、8農家10名が所属しています。
<はびきの農家の煮こみ会メンバー>
あめんぼいちじくプロジェクトとは?
冒頭でも書いた通り、羽曳野市にはいちじくという全国に誇れる特産品があるにも関わらず、子ども達がいちじくを食べられる機会が少ないということに危機感を持ちました。
そこで羽曳野市内の小学生に、もっと地元の農業に興味を持ち、羽曳野市を好きになってもらうために何かできないかと考えた結果、あめんぼいちじくプロジェクトにたどり着きました。
①あめんぼ(雨傘)の寄贈(2025年4月実施予定)
羽曳野市内の小学校1校の1年生全員(約70人)にオリジナルデザインの学童傘をプレゼントします。
寄贈先:古市小学校
購入元:スズキ産業株式会社様
なぜ、傘?
一般的に雨は嫌われがちですが、農家にとっては作物の生育に欠かせない恵みの雨でもあります。
登下校時に使える、ちょっとオシャレな「傘」をプレゼントすることで、子ども達が雨の日を少し楽しい気分で過ごしたり、雨が農業を思い出すきっかけになったりと、雨への新たな視点を持ってもらえるかもしれません。
②キッズいちじくアンバサダー(2024年9月実施予定)
羽曳野市内の全小学校の3年生(約800人)を対象に、私たちが育てた採れたてのいちじくをプレゼントします。
当日は出張授業などをさせて頂きたいのですが、いちじくの繁忙期のため、事前にいちじくや農業に対する想いを語る動画を撮影し放映して頂きます。
寄贈先:古市小学校、駒ヶ谷小学校、西浦小学校、高鷲小学校、丹比小学校、羽曳が丘小学校、白鳥小学校、高鷲南小学校、古市南小学校、恵我之荘小学校、埴生南小学校、高鷲北小学校、西浦東小学校、はびきの埴生学園小学校(14校)
いちじく提供農家:藤井農園、七彩ファーム、ハッピーファーム、農園きたの、little bliss farm
なぜ、いちじく?
昔は身近だった「いちじく」が、今や高級フルーツとなり、子ども達が実際に味わう機会が減ってしまいました。
羽曳野市はいちじくの名産地なのに、地元で暮らす子ども達がこの地域の誇れる特産品を知らないのは残念でなりません。
いちじくを味わい、その背景にある羽曳野の農業を学ぶことで、子ども達に故郷の魅力や誇りを感じてもらいたい。
いちじくを通して、子ども達がふるさとに誇りを持ち、世界へ羽ばたいていける、明るい未来へ繋げたいと願っています。
あめんぼいちじくプロジェクトの現状
今年に入ってから羽曳野市教育委員会と連携を取って、このプロジェクトを進めることとなりました。
今回のプロジェクトの活動資金としては、雨傘代、いちじく代、講習用動画撮影費などとして、約19万円を見込んでいて、毎月1回私たちが開催している『はびきの農家のコトコトまるしぇ』の4月開催時から、このプロジェクトの活動資金を集め始めました。
方法としては支援コーナーを設置して、通常販売している商品の価格に支援金を上乗せしての販売と募金箱の設置です。
これまでに27,524円が集まり、目標金額達成まで残り162,476円となっています。
しかし、現在の活動資金の集まりからは、9月のいちじく寄贈の実施が厳しい状況になっています。
その原因としては2点考えられます。
①本来は1年間をかけて活動資金を集めるところを、4月からの半年間で集めようとしている
②まだ実績がなく、認知や理解が広がっていない
このような状況で、どうせやるならできるだけ早い今年の9月に実施したいという想いがあるので、9月実施に向けて何ができるかを考え、クラウドファンディングを実施することとなりました。
クラウドファンディングを実施することで、このプロジェクトに共感・応援をしてくれる人を増やし、実績を作ることが大事だと考えています。
実績を作れば羽曳野市や教育委員会も実績報告としての告知がしやすくなるので、市民への認知や理解が広がると予想しています。
今後のスケジュール
2024年
8月末 クラウドファンディング終了
9月上旬~ リターン品発送
9月中旬 小学校へいちじくを寄贈
2025年
4月中旬 小学校へ雨傘を寄贈
資金の使い道
雨傘製作費 84,000円
いちじく代 79,000円
小学生への講習費用 27,000円
リターン品経費 200,000円
さいごに
私たち「はびきの農家の煮こみ会」のメンバーのほとんどが、羽曳野市以外の出身で、縁があってこの羽曳野で土地を見つけて新規就農しています。
自分たちの地元ではないけれど、羽曳野で農業をさせてもらっているという感謝の気持ちから、羽曳野のためにできることをしたいという想いを持ったメンバーが集まっているからこそ、「あめんぼいちじくプロジェクト」ができました。
このプロジェクトは1回きりで終わるつもりはありません。
この先もずっと続けていくことで、いつか羽曳野市内の小中学生全員がいちじくを食べたことがあるという状況になることを夢見て、「あめんぼいちじくプロジェクト」に取り組んでいきます。
この想いを一人でも多くの人に知ってもらい、形にするために皆様のお力添えを頂ければ幸いです。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る羽曳野市内の小学校にいちじくを配りました!
2024/09/23 11:28こんにちは。皆様にご支援いただいたあめんぼいちじくプロジェクトですが、9月18日~20日の3日間で羽曳野市内の全14校、約800人の小学3年生にいちじくを届けることができました。改めてご支援を頂きましてありがとうございました。今回の対象は小学3年生なのですが、なぜ3年生かというと、羽曳野市の小学校では3年生と4年生で地元の羽曳野市のことを学ぶ授業があり、教科書にはいちじくのことも載っているので、興味を持ってもらうには良いタイミングではないかと考えて対象としました。本当は私たちも各学校に出向いて羽曳野の農業やいちじくについてお話をさせてもらいたいところなのですが、今の時期はいちじくの繁忙期でなかなか時間が取れないこともあり、簡単な動画を作って観てもらいました。いちじくを食べた子供の中には、これまでいちじくが嫌いだったがこの機会に食べたら美味しくて、さっそく直売所に来てくれた子もいましたので、この活動を続けることで一人でも多くの子供たちがいちじく本来の美味しさを知って好きになってもらえるよう、頑張っていこうと思いました。これからもあめんぼいちじくプロジェクトは続いていきますので、暖かく見守っていただけると幸いです。 もっと見る
クラウドファンディングが終了しました。
2024/09/01 17:09昨日、1か月にわたるクラウドファンディングが終了しました。支援金額は36万円でした。本当に沢山のご支援、ご協力ありがとうございました!私たちは4月から、毎月開催しているマルシェでも支援金を集めておりまして、そちらも合わせて計算した結果、今年のいちじくのプレゼントと来年4月の雨傘のプレゼントができることが確定しました。本当に皆様のご協力のおかげさまで、煮込み会メンバー一同感謝しております。早速今月に羽曳野市の小学生へいちじくを届ける予定ですので、支援金を有効に使わせていただきます。取り急ぎ、お礼と結果報告をさせて頂きました。【はびきの農家の煮こみ会活動予定】第2回 はびきの農家のいちじくマルシェ開催日 9月7日時間 10:00~12:00場所 古市駅東広場今回のクラウドファンディングではびきの農家の煮こみ会のことを初めて知ったという方も多いと思います。ご興味を持たれた方は、是非私たちが毎月開催しているマルシェにお越しください。9月は年一回開催のいちじくマルシェになります。はびきの農家のコトコトまるしぇインスタグラム もっと見る
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