こんにちは、ARCH共同代表の北畠です。
昨日は文京区での事前チュートリアルを実施しました。
チュートリアルは、ストリートカウントの調査方法を事前に確認する学習会で、ホームレス問題についてのミニレクチャーや、アウトリーチ(夜回り)体験をします。毎回各地の支援団体やソーシャルワーカーの方にご協力いただきながら、開催しています。
7月11日は総勢11名の方に参加していただきました。
大学の授業で興味を持った方(なんと大学1年生も!)など、初めて参加する方や前回ストカンに来てくださった方、TBSラジオの崎山さんにも取材に来ていただきました。
前半では一緒にストカンの運営をしてくださっており、今夏には文京区本部を担当していただく根本さんと、ARCH共同代表の北畠からのレクチャーでした。
僕からは、ARCHの取り組みの紹介とストカンについて説明を、
根本さんからは、カフカの階段(※)を用いながらホームレスになる要因やなぜ抜け出せないのか、ということについて。また、調査エリアである文京区の特徴などをお話いただきました。
※社会運動家・作家の生田武志氏がホームレス状態になるプロセスと復帰の難しさをカフカの「父への手紙」の一節になぞらえたもの。
後半は実際に首都高の下など1時間半ほどかけ歩き、ストカン当日にどのように記録するかを実際に体験しました。
ちなみにストカンでは、道路、公園、河川、駅、その他などホームレスの方がどのような場所にいらっしゃるかも記録します。
昼間に行われる調査では、ホームレスの方は公園や河川に多くいらっしゃいますが、夜間に調査をすると、昼間は人通りがある道路や、終電が終わった後の駅などが多くなります。
ご参加いただいた方からは、
・いつも見ているはずなのに、実はよく見えていないということがわかった。
・身なりがきれいな人もおり、イメージしていた姿と違った。
・ターミナル駅のホームレス状態とはまた違い、点々といらっしゃったことがわかった。
などの感想が聞かれました。
ストカン参加がはじめてで不安な方や、参加を検討している方、もう少し詳しい説明が聞きたい、という方など、ぜひチュートリアルに参加してください。
まだまだこれからも実施予定です。
【日程】
・第4回:7月20日(金)19:00~ @池袋駅 メトロポリタン口
・第5回:7月23日(月)19:00〜 @中央区 馬喰町駅集合