私がカウンセリングを受け始めた最初の頃の一言で、それからずっと今でも記憶に残っており、意識している言葉が有ります。
それが「全部バレてるよ」という言葉です。
記憶の限り、簡単な脈略を説明すると、当時私はダサい・カッコ悪い自分を認められず、相手にバレないよう隠したくて、元々のコミュ障を更に拗らせていました。
その時に言われた一言(もちろん前後の文脈は他にもあったと思うのですが、)です。
「バレているのに無理に隠そうとしている不自然な姿がより一層ダサい・カッコ悪い」みたいな話も覚えています。恐らくこんなキツイ言葉では無かったのですが、とてもショックが大きかったので、強く記憶にこの言葉が残っています。
そこから少しずつ、無理やり隠すために使っていた膨大で無駄なエネルギーを、相手に開示する勇気や、ダサくてカッコ悪い部分を認める覚悟、改善したい部分を改善していく力に替えられるよう努めてきました。
それまでの自分は
相手や周囲の人の視線を過剰に勝手に意識して、「怒られたくない、嫌われたくない」とか「ダサい・カッコ悪いと思われたくない」とか「変な奴、非常識な奴と思われたくない」
逆に「良い人と思われたい」とか「カッコよく見られたい」とか「自分を実力以上に良く見せたい」「出来る奴と思われたい」等の気持ちが強過ぎて、
でも本当の自分はそうではない、見られたいと思っている自分像とはかけ離れていることは自分が一番よくわかっているので、それが相手にバレて見透かされて嫌われてしまうのが怖くて、コミュニケーションを取ることから更に逃げてしまっていました。
自分を傷つけてくる存在だと相手を決めつけ敵視したり、偽りの自分を取り繕おうとして疲弊してしまったり、相手に嫌われてしまったのではないかと被害妄想で落ち込んだりを繰り返していました。
最初はラテアート活動においても「対人恐怖克服お話し会」においても、相手に気に入ってもらわなければ、何か良いことを話さなければ、自分の存在が否定されてしまうのではと、考えてしまっていました。
余計な力が入って緊張してしまい、上手くいかない時が多々ありましたが、おかげさまで今ではだいぶマシになり、余計なことを考えて実力以上の事をしようとしている自分に気付けるようになってきました。まだまだですが。
ラテアート活動をしていく中で、「上手くいかなくて失敗しても、諦めずやり続けていれば応援してくれる人がいる」、「自然体の方が魅力的だと言ってくれる人がいる」ことを実感できたことが非常に大きかったです。
繋げ方が少々強引ですが「カフェ コッソリ」でもそういった実感をより多くの方が持てるよう、提供できるよう引き続き自然体で頑張っていきたいと思います。
副店長 なび(川奈部大樹)